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隣Ⅱ

作者: 永瀬亜蓮
掲載日:2012/10/07

これを見る前に前作の「隣」を見ていない方はそちらから見て下さい、その方がわかりやすいです。http://ncode.syosetu.com/n6691bj/ ←「隣」のURLです。

 ある日、俺は手紙を見つけた、それは彼女の物だった。

 見つけたと同時に大粒の涙が俺の頬を濡らす。涙はとうに枯れたはずなのに、あの日、俺に涙は無くなってしまった。

 彼女がいなくなってしまってもう二ヶ月、ろくに食事も取らないで、いや、のどを通らなかった。もしかしたら俺の本能がこれで彼女の下にいける、と期待していたのかもしれない。

 優しく丁寧に貼られたシールを剥がし中に入っている桃色の紙を取り出す。

 まず、文字を見た瞬間涙が再び込み上げてきた、そして読むにつれ、視界が涙により見えにくくなった、拭っても拭っても溢れ、視界がぼやける。


「こんなの間違ってる……!」


 俺は何とか声を絞り出す、何がわたしの事を忘れる、だ。

 違う、違う。間違ってる。

 溢れる涙は止まらない、悲しみと苛立ちが混じり合った複雑な気持ちに押しつぶされながら俺は手紙を読み続ける。

 俺はお前を忘れない、久遠の記憶にしまい続ける。

 我が侭だがお前はずっと俺の、俺の、


「俺の隣に居てくれよ……‼」


 俺は再び大粒の涙を流し続けた。

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