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逃避行 秋月海

(人物紹介)

人以外のモノが見える 大学2年      秋月海

高校の同級生 大学も同じになる      大川孝之

秋月の本家 三鷹家の若き当主       三鷹誠記


※別PN真城灯火 最終話「逃避行 西へ」の同人物です。カイは本編でも泣いていますが、「一人にしないで」とは思ってしまうだろうなぁ、って部分を広げてみました。BLセリフが凄く嫌いでなければ読めるかと思いますが、ここは、書き逃げさせて頂きます。



「だから、最初っからの違いだよ。白と黒みたいな。誠記を黒としたら、お前が白。2人が相手を欲しがっても2人は全然グレーにはなれないんだよ」



「俺が選んだ道?」

「そしたら、自分で自分の責任を背負って生きるしかないだろ?」


「運命と嘆いて逃げるのはダメなのか?」

「していいんじゃないか?」


「神の試練だと神を恨んでもいいのか?」

「いいんじゃないか?」


「…じゃ、どうしろって…」


「そこも、カイ。お前が選べばいいんだよ。俺の言った事が当たってるなんて俺は思っていない。ただ俺がそう感じただけだ」

「……」






「お前が運命だったと思うならそうだろう…。神の所為だと思うならそれでいい…」



「何かの所為にしていいって言うなら、俺はお前の所為だと言うよ…」



「俺の?なんでだ」



「危険だって言うのに、どんどん俺に近づいて来て、俺の力の及ばない部分を肩代わりしてくれて…そして、今度は…死ぬかもしれない戦いに巻き込んでしまった。俺は…お前にどう礼をすればいいのだろう」


「礼が欲しくてついて行ったんじゃない。俺は俺の意思であいつを放っておけないと思ったからだ」


「お前がそうずっとまっすぐにいるから…俺はここまで来れたんだ」



「カイ…わかったから、もう眠った方がいい」


「イヤだ。…俺が俺でいれるのは、後6時間もない。今日が終わる」



「カイ」



「霜月海になったら、忘れるから…俺を抱いて…いやなら…一緒に寝てくれるだけでいい。今日はどこかに連れていかれそうなんだ。もう、何も見たくない。お前だけ見ていたいんだ」



「……」


「お前、あの旧校舎で俺が黄龍になった時、俺から目が離せなくなったよな。あいつがいいなら降ろしてもいい。見た目だけ変わる事も出来るんだ」


 そう言いながら、カイの髪は金色になってゆき、左目も金色になった。

 彼が術を使う様が美しいと思う事はよくあった。


 神が降りると神々しくなるのはもちろんだが、中性的になるのだ。




 まともに見てはいけないような気がするモノが自分の目の前にいて、自分に笑いかけている。

 好きな子が笑いかけてくれた以上ものがあった。


 旧校舎で俺はカイを見て、一目で惹かれた。



 多分、あの我皇も、神になった人間が命をかけてそこで自分と戦っていると思ったら、きっと、物凄く愛おしくなったのだろう。




 三鷹誠記も、きっと、これを手に入れたかったんだ。


 カイを欲しかったんだ。

 と俺は思った。



 誠記は、カイの心も体も欲しがった。

 優しくしても、脅しても、怖がらせても、力ずくでも、殺そうとしても、

 それでも、何をしても手には落ちてこない。

 だから、狂っていったんだ。


 殺してでも手に入れようと、した。


 でなければ、カイに殺されたかった。







「側にいて」


「ずっと、朝まで」




「俺を一人にしないで」


「消えてゆきそうなんだ」




「お前が掴まえてて…きつく抱いていて…」




「秋月海をお前にあげる」





「俺を忘れないで…俺は居たのだから…」




「全てが終わり、全てが始まるまで、俺といてくれないか」









「カイ…泣くな。俺は例えお前が何になってもずっと側にいるから…もう泣くな」












こっちのバージョンの方がセリフ回しが良かったり、本音が言えてたりしますね。

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