初戦闘
プロローグ
『100年前に里を襲った鬼の王【亡者の鬼マガツ・オーガ】。
過去の人々は総力を上げ、なんとか亡者の鬼マガツ・オーガを撃退した。
しかし倒した後、亡者の鬼マガツ・オーガの体から4体の鬼が散らばり、その4体の鬼が一つになり復活の時を待ちわびている。鬼の王の復活を阻止するべく1人の勇者が立ち向かう。』
こう言うの大体パッケージに書いてある事を復唱してるだけだけど何故か見たくなってしまう。
プロローグが終わりキャラクターを操作できるようになった。すると周りは開けた草原だった。
「お〜いきなり動かせるのか。まずはステは...まだ開けないか。」
草原を歩いていると。
「キシャア!!」
「おっ!いきなりか!!」
鬼がテーマのゲームで敵MOBはどんなビジュアルをしてるかと思いきや、豹の赤ちゃんのような可愛いらしい敵MOBだった。
「なんの説明もないが恐らくチュートリアルだよな...でもこれは"世界No.1鬼畜ゲー"だ。習うより慣れろって事か...。」
「キシャアアア!!」
素直な挙動で突撃してきた。しかしアマキの頭には"避ける"と言う思考はなかった。
ハンマーを取り出し突撃してくる豹にカウンターを狙った。
しかし。
「え?」
「キシャアアアアアア!!」
「GAME OVER」
「はぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」
何が起きたか説明をすると、突撃してくる豹にジャストタイミングでハンマーを振ったが、なんとハンマーが豹の爪に接触した瞬間に壊れそのままワンパンK.O.された。
「初戦闘でこのレベルか...って!!武器の耐久性どうなってんだよ!?なんでたかが豹の赤ちゃんの爪に当たっただけで粉々に壊れるんだよ!?いや...ワンパンK.O.されたし、あの豹が強いだけなのか.....?」
色んな事をぼやきリトライする。鬼畜ゲーをクリアするコツは、試行回数と決して折れない鋼の精神である。
「正面からの戦闘がダメなら、敵の背後を取る!」
豹がアマキに飛び掛かるが、鈍い動きの中上手にタイミングを合わせ豹の下を潜りハンマーを構えた。
「飛んでけぇぇぇぇ!!!!」
「キシャッ!!」
見事にハンマーは豹の胴体にクリーンヒットした。
しかし。
「キシャキシャアァァァァ!!!!!」
「お前結構タフなのなぁぁァァァァ!?!?」
一発で仕留め損なり、殺されたのであった。
「GAME OVER」