追放してみたかった勇者
「ツィ・ホーン、君をパーティーから追放する!」
「え?」←魔法使い
「え?」←僧侶
「え?」←戦士
「え?」←俺
待て待て待て、おかしい。まだパーティー入って初日だぞ?ってか誘ったのそっちだろ?
俺はバッファーだが、確かに俺がいらないくらいみんな強い。だからって追放って言い方はおかしいんじゃないか?ちょっと傷つくぞ?
「勇者サマ、なんで追放なのか聞いてもいいか?」
「一回してみたかったから、君を誘ったんだよ」
は?
「勇者様何言ってるんですか?彼のおかげでいろいろ助かったじゃないですか。」
「うるさい!君も追放するぞ!」
魔法使いちゃんかわいそう!
「じゃあ追放されますね。さようなら」←魔法使い
「勇者様見損ないました。私も追放されます!」←僧侶
「じゃあ俺も」←戦士
みんな・・・・!
「待てよ!僕に逆らうのか!?」
「追放組でパーティー作りましょうよ!」←僧侶
「賛成」←魔法使い
「いいなそれ!」←戦士
頑張ってーな。
「何してるの、あなたもよ」
「そうですよ!一緒に頑張りましょう!」
「お前がいれば百、いや千人力だ!」
「みんな・・・・!(既視感)」
こうして、ボッチの勇者を差し置き追放組は見事魔王退治を成し遂げたのだった。
風の噂によると勇者は、貧民街で物乞いをしているらしい。
勇者「どうしてこうなったんだ!」