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女神の愛し子  作者: 春爛漫
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与えられた能力

 あれから、女神様との出会いから数日経った。(夜が無いから実際にはわからない)


 ママ(呼ばないと拗ねる)から説明を受けたら、地球の神様と交渉して私を譲り受けたらしい。人を物のようにあげたりしないでほしい。


 今、私がいるのは神界と言う場所で私の身体を新しい世界に馴染ませているらしい。


 地球からママが管理している世界に行くには身体を作り変える必要があるらしいので、のんびりと過ごさせてもらっている。


 ママの世界は『フレア』と言うらしく「フレアで困らないように沢山能力を与えるからね!欲しい能力があったらいつでも言ってね!」とママから言われて、能力をママから身体の中に注入されたけど、その衝撃で気絶してしまった。

 起きたらママに凄い心配された。


 能力は、魔法全属性と創造魔法。私の家も持っていけるみたいで某漫画のどこでもドアみたいに思うだけで家に繋がる扉が出てくる。中に入ると出したドアは消えるらしい。次に外に出る時は出たい場所を思い浮かべるだけで入った場所とは違う地点に出る事が可能なようだ。


 あとは地球の『通販』が使えるらしく、私の地球の貯金や新しく行く世界のフレアの通貨も使えるらしい。これは嬉しい!スマホも使える!

 車や電化製品もガソリンや電気で動くのではなく『魔石』と言う物で動くように改変してくれたらしい。ありがたや〜。なむなむ。現代人には必須だよね。

 何故かって?私が行く世界の『フレア』ってママが最高神らしいんだけど、文明が地球よりも遅れているらしいんだ。俗に言う『剣と魔法の世界』らしい。


 そこで私は世界が発する毒のような瘴気を浄化する『浄化の乙女』として送り出されるらしい。


 『浄化の乙女』とは『聖女』とも呼ばれ、人や魔物や土地から噴出して大気を漂う毒のような瘴気を自然に身体に吸い込み、それを魔石にして再利用するとてもエコな存在らしい。

 でも瘴気が身体に溜まりすぎると身体を蝕むから注意が必要だそうだ。

 『浄化の乙女』が作った魔石は『乙女の魔石』と呼ばれて重宝されるらしい。


 通常、魔物からしか魔石が取れないが、乙女の魔石は『浄化の乙女』が意識を集中するだけで拳くらいのピンクの魔石を生成することができるらしく、最低価格で300万ほどするらしい。鑑定を使えばその時の価値が出てくるようだ。


 らしいが多いね。だって女神様・ママに聞いた話だもん。


 何故『乙女』かと言うと、最高神の女神様が女性だかららしい。

 私みたいに違う世界から選ばれる場合と現地で素質を見て女神様が能力を授ける場合があるようだ。


 フレアには大陸が8つあるらしく、中央にある神聖王国の大神殿に神託があり、各国と各種族の代表が一同に集結して『浄化の乙女』を出迎えるそうだ。ここで争いを起こした国は天罰があるらしい。種族間の争いや差別があるみたいなんだけど、神様は認めていないから、神の管理下にある神聖王国に差別は持ち込ませないようにしているそうだ。


 人族、人魚族、エルフ族、獣人族、飛人族、小人族、ドワーフ族、魔族、あとは少数民族がいるらしい。(妖精種族など)


 もちろん私の能力はアイテムボックス(いろんな種類がある)、鑑定、言語理解などのお決まりの能力もある。全属性魔法に含まれるらしい。


 今の私の仕事は神果を食べて(桃のフルーツみたいでとっても美味しい)女神様の近くにいる事だ。これで身体が馴染むらしい。


 ママといると眷属神がやってくるので紹介してもらったり、加護を授けてくれたりと目の保養(神様はみんな美しい)と私のステータスが向上するのだ。時には変わり者の神様もいるけれど、見ていて楽しい。


 今はママが持ってきてくれた本を読んで魔法の勉強中。何か魔法を使う時にとっさにわからないと駄目だからね。


 体勢はママの膝の上。「重たいよ」と言ったんだけど「軽い軽い」と下ろしてくれない。そして、お腹をむにむにと揉まれる。だんだん慣れてきた。






 それからまたまた数ヶ月?経った頃。私の身体は激変していた。


 見た目にまず痩せた。身体が負担のないように最適化したらしい。女神様にぷにぷにのお腹がなくなった!と嘆かれた。

 そして若返った。これは神界に長く暮らしていた影響らしい。

 そして健康になった。心臓が弱かったが治ったようだ。これも長く神界にいた影響とのこと。


「ステータス」


名前 山本愛子

種族 半神

称号 最高神の愛し子、全神の加護、浄化の乙女

魔力 ∞

神力 5078280916

能力 全属性魔法

   創造魔法

   通販

   家召喚

   魔石生成


 ね?なんだかおかしいことになってるでしょ?


 半神て何?え?神界で長いこと暮らしてたから?神果を食べてたから?ママが食べろって言ったんでしょ?


「愛し子を死なせたく無かったの」


 すがりつくように抱きしめられる。


 もうねぇ、私だってずっとトイレ以外はママと一緒にいたから絆されちゃってるんだよ。許さない選択はないよね。


 ふんっ、と鼻息を吐く。


「ママ、もう私に言わないで勝手な事しないって誓ってくれる?」


 ママ・女神様はお目目をうるうるさせて見つめてくる。


 その顔はズルい。神様の顔に私が弱いって知ってるな?


「愛子には嘘を言わないって約束するわ」


 あ、話逸らした。勝手な事する気だな?あ、ママが焦ってる。


「愛してるのよ!あなたに不利な事はしないって誓うわ!」


 もう、許してやるか。本当の家族のように思ってるもの。


「愛子〜!」


 ひしぃっと抱きしめられた。身長148cmだから浮いてるんですけど。いいけどね。ママにとっては私は子供だから。


 もう少しで私は地上に降りるらしいから、抱っこされるのもあと少し。


 勉強したけど、頑張れるかな?



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