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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ジュリエットとジュリエット



   花の都ヴェローナに

   そびえ立つ2人の少女

   赤コーナー、ジュリエット

   青コーナー、ジュリエット

   偶然同じ名前だな。


   目を合わせると、腹パン勝負

   街で見かけると、腹パン勝負

   百合百合しないとはけしからん。



ジュリエット「おりゃ」ドゴォ

ジュリエット「ぐふぅ……やったなおりゃ」ドゴォ

ジュリエット「ぐふっ……」


   やがてバトルは激化して

   街の屋台をぶちこわし

   屋根から屋根へと飛び回る


ジュリエット「バーカバーカ」

ジュリエット「あーバカって言ったわね! しねー!」


   ドゴォォォォォン

   ドガァァァァァン

   ドカバキドカバキドシャーン


神父「おお神よ、我らの祈り、聞き届けたまえ。荒ぶる少女の怒りをおさめたまえ。おお神よ、我らが父よ」


   ところが神は答えません。

   ただただ戦闘の爆発音がするだけです。

   そこで神父はセリフを変えて


神父「おおマリア、荒ぶる少女を百合百合させたまえ」

マリア「いいよー」

神父「うおおおおおおおおおおおお、ヤッタァアアアアアアアアアアアアア!!!!! フォォォォォォォォォ!!!!!!!!!」


〜〜〜〜〜〜〜〜


◯次の朝


   花の都ヴェローナに、

   そびえ立つ2人の少女

   ウェディングドレス姿になっていた

   そして左手の薬指に指輪


ジュリエット「な、なんじゃこりゃ」

ジュリエット「どうなってるのよー」

ジュリエット「う、うるせえ戦闘だ」

ジュリエット「そうよそうよ。おりゃ」


   ハイヒールでつまづく

   かかとが細すぎて、足首ぐらつき

   顔面から地面へ!


ジュリエット「ぶへ」

ジュリエット「ぶへ」


   ずざざー

   ……沈黙


ジュリエット「ぐぬぬ」

ジュリエット「ぐぬぬ」


   もう一回ダッシュ

   ハイヒールつまずき

   ずざざー

   ……沈黙


ジュリエット「……ぷえ」

ジュリエット「……ぷえ」


   3度目の正直

   ハイヒールダッシュ

   なんと適応!

   大成功


ジュリエット「ハイヒールサマーソルト!」

ジュリエット「ぐわー。おのれ、ハイヒールヤクザキック」

ジュリエット「ぎゅえー」


   そして黄金のダイヤの結婚指輪ネックレスを鉄のメリケンサック代わりにして


ジュリエット「インファイトだ!」

ジュリエット「私も!」


   ドゴォドゴォ ドゴォドゴォ ドゴォ


   ドゴォドゴォ ドゴォドゴォ ドゴォ


   ドゴォドゴォ ドゴォドゴォ ドゴォ


   ドゴォドゴォ ドゴォドゴォ ドゴォ


   ドゴォドゴォ ドゴォドゴォ ドゴォ


   ドゴォドゴォ ドゴォドゴォ ドゴォ


   ドゴォドゴォ ドゴォドゴォ ドゴォ


   ドゴォドゴォ ドゴォドゴォ ドゴォ


ジュリエット「はあ、はあ」

ジュリエット「はあ、はあ」


   一通り殴り合うと

   疲れて河原で寝そべってしまいました


ジュリエット「あはははははははー」

ジュリエット「あはははははははー」

ジュリエット「はあ」

ジュリエット「はあ」

ジュリエット「楽しかったね」

ジュリエット「うん。楽しかった」

ジュリエット「こんな笑ったのいつぶりだろう」

ジュリエット「さあ。記憶が無いわ」

ジュリエット「だねー」

ジュリエット「だねー」


   ジュリエットたちは

   ひたるべき思い出が無いので

   とりあえず思い出を作ることにしました



ジュリエット「キスしようか」

ジュリエット「いいね」


   見つめ合い

   しばらく止まって

   ほっぺを赤くして

   深呼吸。吸って、吐いて

   よし

   唇を近づけて

   ちょっと離して

   また近づけて

   えいやっ

   ちゅーっ❤︎


ジュリエット「んふっ」

ジュリエット「んふっ」

ジュリエット「むちゅー」

ジュリエット「みちゅー」

ジュリエット「ちゅぽ」

ジュリエット「ちゅぽ」

ジュリエット「……」

ジュリエット「……」

ジュリエット「ど、どうだった?」

ジュリエット「ど、どうって、えーと」モジモジ

ジュリエット「唾液の味だった」

ジュリエット「私も、唾液の味」

ジュリエット「……」

ジュリエット「……」

ジュリエット「えーと」

ジュリエット「えーと」


   ここで花火

   ドーン!


神父「健やかなる時もー

 病める時もー

 2人仲良く百合百合するとー

 近いますかー」


   唐突の神父


ジュリエット「はあー?」

ジュリエット「誰がこんな奴と」

ジュリエット「てりゃ」

ジュリエット「う゛ごぽっ」


   急所に当たった!

   ジュリエットは倒れた


ジュリエット「はあ、はあ、はあ」

ジュリエット「ジュリエットー!」

ジュリエット「はあはあ、苦しいわ」

ジュリエット「ごめんなさいごめんなさい。私が悪かったわ」

ジュリエット「ジュ、ジュリエット?」

ジュリエット「本当は私、あなたの事が、好きだったの」

ジュリエット「私も、ずっと好きでした」

ジュリエット「ジュリエット」

ジュリエット「ジュリエット」

ジュリエット「はううううう」

ジュリエット「ちゅうううう」


   2人は幸せなキスをしました

   ところがキスの途中で

   ジュリエットは息絶えてしまいました

   ジュリエットを亡くしたジュリエットは

   泣きながら

   ジュリエットをお姫様だっこして

   宇宙へ飛び立ち

   スーパーノヴァを巻き起こしました

   地球は消えました。


   めでたし めでたし

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