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パパとママとわたし#16

パパがお仕事へ行ったあとママと一緒に新しくできた水場へ水を汲みにきた。下に開けた穴を指して

「ぱぁぱ、しゅごいでしょ?」と自慢する。

「こんなに近いなら水が足りるかと不安になることもないし、小分けに運べば重たくないし便利だわ」とうれしそう。

「洗濯はミアがクリーンをしてくれるし、水を運ぶのも楽になったしママ頑張ってミアの晴れ着仕上げるわね!」

ママの瞳の奥に気合いの炎が見えた気がした。


水を汲み終えたらミアがクリーンをしておしまい。ママはまた晴れ着作りに戻っていった。

ミアはお庭で遊ぶよ。

そうだ今日はまだ林檎をもらってない。夜の分をもらってこなくっちゃ。

林檎の樹の下へ行って「きょうはよっちゅくーだーさい」4つはスカートで受け止めきれないと思ったのか、時間差で2個ずつ落とされた。「ありあとーじゃいます」ペコリとしてから石に置きに行く。

いつもより1つ多いのはヤギママにあげる分だ。ヤギ兄のこと教えてあげなくっちゃ。

いつも通り畑にいるヤギママだけど、何となく元気がないように見える。

ヤギママの前に「たべていーよ」と林檎を置いてみる。そしたら「まぁ、いいの?じゃあ遠慮なく」みたいなカンジでペコリとされたので、ミアも「ちゅまらないものでしゅが」とペコリ返しをした。

「あのにぇ、ヤギにぃね、むりゃのぼくじょうでおよめしゃんさがしゅんだって。あえなくてさみしーかもしれないけど、おにくにはなってにゃいからあんしんちてね」

ヤギママは林檎をガシュガシュ歯で擂り潰しながら「めぇえぇ~」と返事をしてくれた。

ヤギママにヤギ兄の報告ができたのでミアは一安心。そうだヤギママについでにクリーンしとこっと。「くりーん」つやつやサラサラの真っ白。角もピカピカ。ヤギママも気持ちがよかったのか目を細めてた。


さて、遊ぼーっと。

何して遊ぼうかな。

みりあの記憶を頑張って思いだす。

社会の授業で地域のお年寄りに昔の話を聞くことがあった。昔の遊びも教えてくれたっけ。

あの時はスマホでゲームばっかりしてる子供達には不評で、みりあもこの授業は何の役に立つのだろう?と疑問だったけど何事も役に立つ時はくるんだね。

んーと、鬼ごっこも隠れんぼも一人じゃできないしな。女の子の遊びはなんだっけ、折り紙とかお手玉だっけ。どっちもないからできないや。ゴムとびもこっちではゴムをみたことないな。

あ、そーだ、“けんけんぱ”ならできる!あれは地面に丸を書くだけでできるもん。

さっそく手近な棒を見つけて丸を書く。まず一つ目、二つ目と三つ目は横並びに書く。それを繰り返して、最後は一つ丸を2個でまた横並びの丸を二つ。

できた!

片足で跳んで、けん・けん・ぱっの「ぱ」で両足を開くんだよね。

よーし、いっくよー!左足を後ろ側に曲げて、

けん!ぺちょ。あらら、左足が地面についちゃった。もう一回最初から。

けん!ぺちょ。あれ、おかしいな。

け!ぺちょ。


……………。


大変!ミア、片足けんけんができない!

どうしても体がグラクラして足をついちゃうよ!

こっちでも運動音痴なの!?

まだ小さいからバランスが上手く取れないだけだよね?あと筋力とかもまだないし。

そういえば、村まではもちろん歩いて行くんだよね?

どれぐらいかかるのかわからないけれど、こんなんじゃ途中でへばっちゃうっ。

足腰鍛えなくっちゃ!

……片足でできないなら両足跳びだよ。

ぴょん、ぴょん、ぱっ!できた!

ぴょん、ぴょん、ぱっ!よしっ!

ぴょん、ぱ、ぴょん、…ぱ

…ぴょん、ぴょん、……ぱ


最後は足がぷるぷるしちゃった。

2才児には続けてやるのは難しいみたい。だけど、鍛えなくっちゃ。

続けるぞー。


足をぷるぷるさせながらパパが帰ってくるまでぴょんぴょんぱを頑張った。

いつもなら駆け寄っていくのに、その場で座り込んでいるミアを「遊び疲れちゃったかな?」と言って、ひょいっと抱っこしておうちまで運んでくれる。抱っこされてからお約束のすりすり、もにもに。

「あー、疲れが飛んでく。ミアはいつまで抱っこさせてくれるかなぁ」

ミアのほっぺにパパのほっぺをくっつけたまま、パパが言う。

パパはミアを抱っこしたいんだね。

「じゅーーーっといーよ?」

ミアも抱っこ大好きだもん!

「そっかぁ、じゃあ、ずーっと、ずーっと抱っこしてようかなぁ」

「うん!いーよー!」


あれ?

足腰……。











何とか投稿できました。

明日からは謎です。

GWなんて滅べばいいのに。


お休みの方は楽しんで。

サービス業の方はお互いに頑張りましょう。

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