勇者撲滅8
先日4ヵ月ぶりにビリヤードのトリックショットの撮影をしてきました(;^ω^)
ハッキリ言って絶望的なまでに下手になっていたので滅茶苦茶ショックでした。_| ̄|○
流石に600以上ものトリックショットをアップしているのでアイディアが少なくなってきたので、今はトリックショットよりも小説を書いている方が楽しいかも(^^;
相変わらず一月に二回程しか「小説家になろう」にログインしないので、コメントを頂いてもタイムリーにお返事できないかもしれませんが、頑張りますので応援お願いします♪
「これは、本来昇格試験と呼ばれる手筈で、これから受けて頂く講義を理解できているかの筆記テストと魔力テスト、最後に実技テストとなります。 見たところ武器も防具もお持ちではなさそうですので、試験を受けられるようでしたらギルドの物を貸し出しますが?」
そして、少し考えてから・・・
「受けます!」
「畏まりました。では、昇格試験代として、1万エーカになります。」
金がかかるって聞いていなかった・・・。
そう思っても文句が言えないボォ~っとして聞かなかった自分が悪い。
金貨一枚をシェリーに渡すと二階の受講室の場所を聞き講義を受ける事となった。
内容は・・・―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Gランク・・・害虫駆除やペット探し等、国内での業務全般
Fランク・・・国内の小動物系の害獣駆除及び薬草などの採取全般。
※1ヵ月以内のクエスト達成をしないと冒険者カードの剥奪
※ルーキーと呼称される。
Eランク・・・主に国外での低ランク魔物討伐
Dランク・・・一般の冒険者として国境付近までの魔物討伐が可能。
※3ヵ月以内のクエスト達成をしないとワンランク降格。
※ブロンズランクと呼称される。
Cランク・・・ベテラン冒険者。
このランク以上から国外に出て冒険をする事が可能。
準災害級と呼ばれる魔物が討伐対象。
※6ヵ月以内のクエスト達成をしないとワンランク降格。
※シルバーランクと呼称される。
※このランクから冒険カードにお金を預金する事が可能になる。
Bランク・・・上級冒険者。
このランク以上から国家要請及び冒険者ギルドの緊急要請に可能な限り応じる必要がある。
災害級と呼ばれる魔物が討伐対象。
※このランクから冒険者カードの更新が免除される。
※ゴールドランクと呼称される。
Aランク・・・マスタークラス冒険者
殆ど全てのクエストに参加する事が可能。
災渦級と呼ばれる魔物が討伐対象。
※プラチナランクと呼称される。
Sランク・・・英雄級冒険者
基本、国難とされる災厄級に対応。
国家戦力として扱われる。
※ダイヤモンドクラスと呼称される。
ランクアップは、それぞれ100回依頼をクリアする事。
但し、ギルドで定める+報酬等が発生するクエストやクエスト以外の魔物の討伐及び採取によって加点される。
度の階級でも一回のクエストに付き1ポイントだが、通常の魔物の倍の数を討伐したり、採取すると比例して倍増する。また、様々の貢献度によって加点されたり場合によりランクアップする事がある。
自分のランクの一つ上のランク迄、受注する事が出来る。
その場合、獲得ポイントは倍とする。
また、パーティーでのクエストを単独でクリアした場合は、本来発生したポイント分を個人に全て与える。
クエスト失敗は、違約金が発生する。
依頼主が嘘の依頼をした場合は、冒険者ギルドが保証する。
キャンセルの場合は、期日によってキャンセル料が発生する。
国難や緊急クエストが発生した場合は、ランクに関係なく全冒険者対象とするクエストがある。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
等など・・・
その後も戦いについてや魔法についての座学がありダンジョンについても教わった。
さらに、職業についてと防具や武器についての話など一通り行われた・・・。
そうして1時間程で講義が終了した。
「では、一人前の冒険者になれるよう頑張ってくれ!」
講師役のガタイの良い冒険者がそう言って話が終わった。
その後、筆記試験を無事クリアして現在は、魔力テストの真っ最中だ。
「まだ、魔法を覚えていない者は、潜在能力テスト。
魔法を覚えているものは、目の前の的に向けて自分の得意な魔法を放ってもらう。
魔法が使える者はこちらに! 使えない者はこっちに並んでくれ!」
目の前の試験官は、20代半ばの女性だ。
綺麗な顔なのに性格がきつそうだ。
どちらかと言うと女王様の雰囲気がある。
俺は、魔法が使えないので、右側に並ぶと俺と同じ様に昇格試験を受ける冒険者がゾロゾロと並び始めた。
「魔法が使える者は、一列に並び準備が出来たら放て!」
そう言われて的がある方に目を向けるとゴルフ練習場の様に等間隔で刻まれ何かを計測する機会のようなものが、それぞれ置かれている。
「的に当てるとお前達の右手にある計測器に魔法の威力を表す数値が表示される仕組みだ。
その数値が100以下だと失格となる。」
その説明を受け一人の冒険者が挙手して質問を始めた。
「試験官殿!何故100以下だと失格なのでしょうか? 私は、範囲魔法が得意なので、一発一発の威力となると少し自信がありません。」
「はぁ~?お前・・・ダンカン・・・否、ここに来る前の講義を聞いていなかったのか?
良いか!お前達がEランク冒険者となった場合!大半の魔物の生命力を数値にすると100程度だ!
代表格で言えばゴブリンがそうだ!」
さっきの男性講師の話を思い出す。
「確かに言っていたな・・・。それに・・・この試験管から魔法は一発って言われていないし、実際、魔物が相手でし、何かの装備をしている可能性もあるんだから・・・何発当てたって良いんじゃないのか?」
そんな事を呟くと女性試験官の耳に届いたようだ。
「フン!どうやら多少分かっている者もいるようだな!
お前!名前は?」
いきなり聞かれて少し驚くが
「ユージだ」
「ユージが今言った通りだ。
ゴブリンの体力が100と言っても相手は動くんだから目の前にある動かない的に最低でも100程度の威力がある魔法を当てられないんじゃEランク冒険者として意味がないんだよ!分かったか!」
「はっ・・・はひぃ!」
『いくら何でもビビり過ぎだろう!?』
「その装置は、魔法の総合力を計測するから何発当てても構わん!」
話を聞くと例えば、一回目が80、二回目が120、三回目が100であれば、300で数値が表示されるらしい。
「分かったら・・・自分の冒険者カードを挿入口に入れて魔法をサッサと唱えろ!」
すると、あちこちで色々な種類の魔法が次々と的に当たり始める。
「「「「おぉ~!」」」」
俺も声を上げたが、魔法が使えない組は、目の前の魔法を見て感嘆の声を上げる。
「すっげぇ~♪これが・・・魔法か~♪」
まだ、Eランクにもならない冒険者の魔法だからか目に見えて大した威力がなさそうに見える物のそれでも、掌から放たれる氷や炎、風や土等様々な魔法を実際に見たのだから興奮するに決まっている。
「そこまでだ!」
そして、全員分のスコアを確認すると
「10人中・・・足った2人か? お前とお前!合格だ!残りの8名は、この後の実技で好成績を残さないと昇格試験は受からんと思え!」
そう言われて落ち込む者もいればやる気を見せている者もいる。
「それでは、次はお前達の番だ!魔力の込め方は、講義で習ったな?」
「「「「「はい!」」」」」
「そうしたら順番に目の前の水晶に触れて魔力を注いでみろ!
その魔道具に潜在魔力の数値が現れるようになっている。」
そう言われて一斉に魔道具へと視線が注がれる。
「この魔道具は、一度に込められる最大魔力値を測る魔道具になっているから数値が高い者ほど努力を怠らなければ凄まじい威力を持つ魔法を唱えられる資質があるって事だ。
試しに!先程の魔法程度であれば、魔力値20と言ったところだな・・・では、順番に始め!」
「魔力値8失格! 次!魔力値21合格! 次!魔力値16失格! 次!魔力値27合格!・・・・・」
次々に計られていき最後の俺の番となった。
「フン!お前が最後か!」
そして、水晶に手を触れて先程教わった魔力を開放し始めた。
「力を入れるのではなく・・・生命力を湧き立たせる・・・そして、身体中に魔力が流れるイメージ・・・」
すぅ~っと深呼吸してから身体を流れる力を掌へ集約する様に意識する。
自分の身体の中に確実に存在する何かしらの感覚がどんどん膨れ上がる。
「フン!」
一気に流し込むと少しだけ立ち眩みが起きた。
その数値を見た周りの冒険者共が騒めき始めた。
「ひゃ・・・120・・・だと!? お前・・・身体に異常はないか?」
「ちょっと立ち眩みを起こしました。」
「立ち眩みだけか?そ・・・そうか・・・問題なさそうだな・・・ユージ・・・合格だ!」
そうして、無事魔力テストを終えると最後の実技試験へと場所を移した。
ここでは、魔力テストの点数が低かった者だけ試験官との実践テストを行う事になった。
俺を含め魔力テストの成績が良かった6人は、剣の威力を測る事が出来る魔道具を切り付けるだけのテストとなった。
「この人型魔道具は、切っても!叩いても!刺しても!構わん。どうやらお前達は、魔導士の素質があるようだからな・・・スコアが40以上で合格だ!」
精悍な髭を生やした壮年試験官がそう告げる。
その試験官が言ったように実技試験を免除された受験者達の剣劇の威力は低く4人が40前後だった。
一人だけ80と威力がある剣戟を放ったが、本来の合格ラインは、最低でも100らしい。
そして、俺はと言うと・・・
「ば・・・ばかな・・・今日冒険者となった者が・・・320だと!?しかも・・・魔法のスコアも高い・・・威力だけならDランク冒険者以上だな・・・お前は・・・合格だ!」
そうして、俺は無事にEランク冒険者として認定されたのだった。
それからと言うもの俺は、毎日の様に冒険者ギルドへと足を運ぶようになったのだった。
ただ、ギルド本部ではなく魔導列車に乗って第三層にある冒険者ギルドにだ。
どうやら冒険者ギルドの中には、討伐した魔物や動物を転送させる魔法陣が描かれているそうで、討伐した魔物は原則、第三層の冒険者ギルドに運ぶようになっていた。
例外としてアイテムボックスと呼ばれる魔道具を持っていれば第二層でも第一層でも問題ないのだそうだが、値段を聞いたらメチャクチャ高価な物だったので、今は諦める事にしたのだった。
あの日以来、魔導書を購入しては、魔法の練習を続けたが、一向に魔法が使えないユージは、この頃少し苛立ち始めていた。
「なんで魔法が使えないんだよ!イメージだってハッキリあるのに・・・クソ!ファイア!・・・くっ! だったら!アイスブレッド!・・・アイスバレット! ちくしょう~!」
毎日毎日クエストを着実にクリアした事で、既にDランク冒険者へと昇格したユージだったが、未だに攻撃魔法と呼べる魔法は使えない。
使える魔法は、生活魔法と呼ばれるものだけだった。
「ハァハァハァ・・・くそっ!何の属性だったら魔法が発動するんだよ~!ゼェ~ゼェ~ゼェ~ あぁ~疲れたぁ~」
そう言って草原に大の字に倒れる。
「才能ないのかなぁ~・・・」
ムクッと立ち上がると道具袋からコップを出す。
「クリアウォーター!」
そう唱えると温かいお湯がコップへと注がれる。
ゴクゴクと飲み干すとまたしても溜息が溢れ出した。
「はぁぁぁぁ~・・・生活魔法なら全部使えるんだけどなぁ~・・・まぁ・・・剣士としては才能がありそうだから・・・取り敢えず・・・良しとするかぁ~・・・」
そう呟くユージの周りには先程までの戦闘で倒したであろうオーク4体が倒れていたのだった。
「まだまだ、だな・・・俺も・・・」
この世界にはレベルと言うものがリアルに存在していて魔物を倒す事で、その魔物の持っていた生命力や魔力が討伐した者へと注がれ様々なステータスが上がっていった。
こちらも良ければ呼んでくださいね♪
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