勇者撲滅5
趣味のトリックショットもコロナウイルスのせいで自粛中。
お陰で、もう一つの趣味である小説のアイディアがバンバン浮かんでしまいました。
一つ目が終わってから掲載しようと思いましたが、増えすぎて来たので、同時に掲載する事にしました。
一月に数回しかパソコンにログインしないので、コメントを頂いてもタイムリーにお返事できないかもしれませんが、頑張りますので応援お願いします♪
遠い目で何かを思い出すように、そう呟いた・・・。
「ふぅ~ん・・・ハッピーエンドねぇ~・・・だったら・・・君の弱点を乗り越えないと無理だろうね♪」
「俺の弱点? いっぱいあり過ぎて全部は厳しいんじゃないかなぁ~!?」
「そう言う事じゃないよ♪ 君の弱点!それは・・・“感情の欠落”だ♪
思い当たる節があるだろう?・・・要するに人間として不完全なんだよ♪」
「あぁ・・・なるほど・・・それか・・・確かにね・・・」
今までの人生を振り返って、何のことを言っているのかを直ぐ理解した。
「さて・・・その話は置いておいて♪」
そう言って何かの金属の上に紙が張ってあるB4程度の物を渡された。
「それはね! 転生後の世界で君の思いを顕現させ新たな生命に刻み込む事が出来る神聖具だよ♪それとその神聖具に記入するための専用の神ペン!」
そう言われて受け取ったが、ただの紙とペンにしか見えない。
神谷ユージが疑っていると
「また疑っているね~♪それ・・・本当だからね!? そうそう!言い忘れたけど僕は、この宇宙の創造神“マルス”だよ♪ だから!僕が、本当って言えば、それだけで全てが本物になっちゃうんだ♪ 兎に角、その神具について説明するよ♪」
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そこに、書くのはどんな文字でも構わないけど必ず意味がある言葉にする事。
次に、書く事が出来る文字は、一つの単語のみ。
例えば、“勇者”と書くだけで転生後の職業が誰でも勇者になれるし、“大賢者”って書くだけで誰でも魔法のプロフェッショナルになれる。
今言ったのは、あくまでも例えだからね!
料理人と書いてもコックと書いても効果はさほど変わらない。
そこにかかれた言葉が転生後の職業として認識される。
他にも大統領とか大商人や騎士や鍛治屋など何でも書いて構わないが、二つ書いてしまうと最初に書かれた意味のある文字が優先される。
もちろん、ひらがなやカタカナ、英語などで書いても大丈夫。
その場合は、適当な文字では何の効力もないので気を付けてね♪
なので、書いた人間が、意味を理解していない場合、効果が表れませ~ん
なので、ひらがなの場合は、漢字が浮かばなかったり、意味のある漢字でないと反映されないよ。
英語が分からなければカタカナで書けば問題なし♪
例えば、“せんせい“とひらがなで書いてしまうと”先生“なのか”占星“なのかによって意味が違うでしょう?
前者であれば学校の先生だし、後者であれば占い師になれるって事♪
また、“先制”だった場合は、職業であると同時に戦闘スキルとして効果を持つ場合もある。
逆に“宣誓“の様な言葉だと職業として成り立たないので、職業として成り立たない言葉だと自動的に省かれるからね♪
まぁ~・・・シッカリ考えて書いてよ♪
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「なるほど・・・って事は・・・やっぱり一つだけ?」
「そう♪一つだけ♪ 分かったかな♪ では、文字を書いてそこにいる天使に渡してね♪」
そう言われてユージは、迷う事無く“勇者”と書こうとしたが、“勇”の字がどうしても思い出せなかった。
そんな事で顔をしかめていると
「コホン!早く書いてね!後が使えているから!」
と神が急かしてきた。
「英語じゃダメ?」
「ダメ♪ だったらカタカナで書けば? ほら!時間がないよ!」
「カタカナだと・・・何かイメージが違うんだよなぁ~・・・“ゆう者”って書く位なら“ゆうしゃ”で良いか♪」
そう言って渡された紙に殴り書きしたのだった。
大事な物なのだから丁寧に書けばよかったと一瞬考えたが、自分が認識している感じであれば大丈夫だと言われた事を思い出し深く考える事を止めた。
「やべっ!いつもの癖で書いちゃった・・・まぁ・・大丈夫だろう・・・」
ハッキリ言って文字が汚い
さらに勇者と漢字で書けずひらがなで書く始末・・・。
文字も横一線に書けずの上下もバラバラに“ゆうしゃ”と書いてあるものの同じ日本人でも読めない程。
その為、“ゆうしゃ”の“ゃ”の部分が“し”の右上にあり、さらに、書きなぐった“ゃ”の文字が擦れていて「〃」に見える。
なので、「ゆうしゃ」ではなく「ゆうじ」として認識されたのだった。
だが、この時は、勇者となる事しか考えていなかった・・・と言うより疑いもしなかった。
「はい♪コレ♪」
そう言って創造神マルスの傍らに立っていた女神に渡すと眉間にしわを寄せられてしまった。
「これは・・・何と?・・・ま・・・まぁ~良いでしょう♪ お預かりいたしますね♪」
そう言って後ろにあった何かしらの機会の様な物に挿入していた。
ジジッジジッっと何度も読み取るかの様な音が聞こえたが、少しして音が鳴らなくなった。
「随分と時間が掛かっているけど・・・あ!終わったかな♪・・・うん♪問題なく処理が終わったようだね♪
どれどれ・・・ん~・・・それにしても君・・・変わってるね・・・。まぁ・・・君の人生には関係ないか♪」
そう言ってユージの方へとやってきた。
確かに良い年こいて“勇者”って書いたつもりなのだから神に“変わっている”と言われれば確かにその通りだとこの時は思っていたユージだったが、神マルスは、ユージの職業が“ゆうじ”と書かれていた事について話した言葉だとは思いもしなかった。
「では、早速転生させるけど君の前世での行いを考慮して特別に二つの人生を選ばせてあげるね♪一つ目は、完全な転生者として赤ちゃんから人生を送るパターンと二つ目が、君が想像した姿で転移転生するパターンの二つだ♪どっちが良いかな? 良く考えてね♪ 普通は完全転生なんて今はしないから♪」
そう言われてもユージは即答だった。
「想像した姿で転生させて下さい!」
「早っ! 分かった♪ では、転生後の自分を強く頭にイメージしてね♪」
そして神が、ハッとした顔でユージに向き直る
「そうだ!大事な事を言い忘れていたよ♪ さっきも言ったけど、本来は転生・・・つまり生まれ変わりになるのと同じなんだよね♪」
それはそうだろうと聞いていると
「赤ちゃんからの転生であれば、前世の知識が失われる事が多いんだけど君のような場合は、転移に近いから記憶を以って転生する事になる。」
「あぁ~なる程ね♪」
「だけど、ずっとと言う訳ではなく転生者によって誤差があるけど早い人だと1年程経過する頃から前世の記憶が薄れて行くから♪人によって差はあるけど大半は忘れると思っててね♪」
そう言われたものの前世での知識がどれ程役に立つのか分からない。
今は、そんな事よりも転生先の自分の姿を思い描く事が楽しくて仕方がないと言った感じだ。
『ムフフフ♪ 黒髪は気に入っているから・・・そこそこ高い身長に細マッチョ・・・さらにイケメンになるぞ!
異世界で勇者♪と来れば・・・アドベンチャーだ!グフフフフ♪ 冒険の匂いがプンプンするぜ♪
死んでラッキー♪ さよなら地球!ようこそ異世界♪」
そう考えた瞬間!
足元に魔法陣が出現し眩い光に包まれた・・・。
「そうだ・・・言い忘れていた事がもう一つ・・・・・・あぁ~転移しちゃった・・・」
「マルス様・・・また伝え忘れてしまったんですか?」
「ハハ♪・・・転生と転移の違いをし忘れちった・・・まぁ~今までも何の問題も無かったから大丈夫でしょう♪」
ジトッと天使たちに睨まれてそそくさと退散する自称創造新であった・・・。
って事があって
気が付いたら・・・
先程の城の中の状態だった。
異世界転移してから数ヵ月たった頃・・・
季節は既に初夏の陽気となっていた。
「おはよう~♪」
「おはようございます♪」
「おはよう・・・」
ユージが元気に挨拶を交わしたのは、異世界転移仲間のマイとミレイだ。
三日と開けず会っている三人。
セントハイムの国にも慣れ始め今後の事を良く話し合うようになっていた。
「んで・・・マイは、やっぱり女優業に決めたのか?」
「う~ん・・・そう思ってたんだけどね~・・・」
「悩んでいるの? でも・・・マイさん一昨日“決めた!やっぱり女優になるわ!”って言っていたじゃない!?」
「そうなんだけど・・・何て言ったら伝わるかしら・・・言い方は悪いけど・・・レベルが低いのよ・・・。」
「レベルが低い?」
ミレイが小首を傾げて話返す。
「あぁ~なるほど・・・」
「ユージ君は、分かるの?」
「まぁ~な!簡単に言えば演劇・・・要するに舞台だけしかない文化だろう? 演技力はあるんだけど内容がな・・・。」
「そうなのよね~・・・同じ様なものばっかりなんだもの・・・。」
「あれ?ユージ君って・・・もしかしたら、舞台を見に行ったりしたの!?」
「行ったぞ!暇だからな♪」
「なんだ~だったら誘ってくれれば良かったのに~」
ちょっと膨れっ面をして拗ねるミレイ。
「そう言えばユージ君は、前世で28歳って聞いたけどミレイは、何歳だったの?」
「女性に年齢聞いちゃいけないんだよ!って女性同士だったら良いのかな?」
「いやいや・・・今世では、同じ位の年齢なんだから関係ないんじゃないのか?」
「そう言われれば・・・私はねぇ~不治の病だったから19歳で死んだんだけど・・・。マイさんは、どうだったの?」
「私は、ユージより4歳下よ♪ こ―見えても子役から芸能界にいたから芸歴は20年だったのよ♪」
「そうなの!? じゃ~有名人だったんじゃないの~!? あれ?24歳で、名前が飛鳥マイって・・・あの飛鳥マイなのぉ~~!! 超有名人じゃないの!」
「フフ♪ ありがとう♪」
「ふぅ~ん・・・そんなに有名人だったのか?」
「ユージ君知らないの!? メチャクチャ有名だったんだよ? ・・・でも・・・何で死んじゃったの?」
「そうね・・・自分でも有名だったとは思うわ・・・。けど・・・・・何でもない・・・死んだ理由は忘れたわ・・・。」
その時、ユージがパンパンと手を叩く
「はいはい!辛気臭い話はそれまで!先ずは、俺達が今後どうするか!それを話し合う為に集まったんだから!過去は過去!前を向いて新しい人生を楽しまないと損だぞ!」
「それもそうね♪ ユージは、どうするか決まったの?」
「あぁ~私も聞きた~い♪」
興味津々に顔を近づけてくる。
「コホン! あんまり女性に免疫がないからあまり近づかない様に!」
「可愛い~♪ユージ照れているの?」
「照れていません!ただ、2人共胸が強調されているから目のやり場に困るだけだ!」
ユージにそう言われ自分の姿を見ると両手で胸を挟むようなポーズでテーブルの上に寄りかかっている自分達の姿を見て2人共顔を真っ赤にしていた。
「ユージのエッチ~!」
「ユージ君の変態~!」
「はいはい・・・エッチで結構!変態とも良く言われていたから問題なし! それと!話を戻すが、俺は、ビジネスが好きだったから商人になろうと思っている。」
そのセリフが意外だったのか
「そうなの?てっきり・・・」
「そうよね~・・・以前、冒険者に憧れているって言ってたから・・・・」
「・・・そうなんだけどね・・・。」
自分の職業が“ゆうじ”なのだ・・・。
神は言っていた。
自分で意味が解っている言葉であれば、問題ないと・・・。
だが、“ゆうじ”から連想される感じは、殆どが人名。
神は言っていた・・・意味がある漢字だけだと・・・
恥ずかしい話、何か良さげな漢字がありそうな気がするのだが、浮かんでこない。
2人には、思い切って話して見ても良いかも知れない。
そう考え・・・話す事を決意する。
「その~俺の職業の事なんだけどさぁ~・・・2人にアドバイスが欲しいって言うか・・・」
「えっ?ユージの職業教えてくれる気になったの? だったら知りた~い♪」
「ふんふん!私も知りたい!」
「くっ!随分食いつくな・・・。」
「当然じゃない!何度聞いてもはぐらかしてきたんだから!」
「そうよ!私とマイさんの職業は知っているんだから・・・それで、何なの?」
くっ!ミレイも随分とズケズケ踏み込むようになってきたな!
最初の頃はオズオズしていたくせに!
こちらも良ければ呼んでくださいね♪
■「新世界!俺のハチャメチャ放浪記! 記憶喪失の転生者」もアップしましたので宜しければご一読ください
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