勇者撲滅181
こちらも良ければ読んでくださいね♪
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毎週水曜日と土曜日の朝7時に更新いたします
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■「小さな小さな 大冒険!!」続編を開始しましたので、宜しければご一読下さい。
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文字数は少ないですが、出来る限り毎日アップしていこうと思いますので宜しくお願い致します。
「そうなると修練の門とダンジョンの二つを使えば短時間なら直ぐ飛べるようになりますよ♪」
「本当か! だったら是非私に修行を付けては貰えまいか!」
「まあまあミーナ殿♪ 今は勇者がいるであろう山脈への移動方法が先だ!」
「そ・・・そうですね・・・興奮してしまい誠に申し訳ない・・・」
分かり易い程にガックリと肩を落としている。
「フム・・・だったらラナ、マイ、メロ! 悪いが、今回の作戦にミーナさんを一緒に連れて行って修練の門の中で少しで良いから鍛えてやって貰えないか?」
「なるほど・・・上手く行けば2時間位は時間に余裕がありそうね・・・良いわよ♪」
「ボクもお手伝いするよ♪」
「私も若輩ですがお手伝いさせて頂きます♪」
「移動の時は悪いんですがトールさんにお願いしても良いですか?」
「それは良いが・・・ユージお前・・・」
「ハハ♪ トールさんにはバレバレか♪」
「何のお話しているの~?」
「いや・・・何でもないよメロちゃん♪」
「ふ~ん・・・じゃ~良いや♪」
「さてと!じゃ~俺はセントハイムに向かう!」
「「「「「了解!」」」」」
その後、ギルバートに連絡を入れるとベスティア王国にセットしたテレポートゼロでセントハイムへと移動し、ギルバートに現状の報告をするのであった。
「なるほど・・・獣王国にそのような事が起こっていたとはな・・・輸出入が始まったと報告は聞いてはいたが、それにしてもこんな事態でもビジネスとはユージらしいな♪」
「ハハ♪ そうだ! ホイ! ギルに土産♪」
「何だこれは?」
「ダイヤの原石だ♪」
「なっ! この馬鹿げた石がダイヤなのか?」
「流石にカッティングしたら小さくなるだろうが・・・それでも500カラット位の宝石になるだろうな♪」
「良いのか? こんなものを・・・」
「当然だろう?」
「そ・そうか・・・だったら有り難く頂く。 それにしても・・・この度の事業で間違いなく世界一位の会社になるであろうな・・・」
「そうだな♪」
「そう言えば! ユージよ!感謝する!」
「なんだよイキナリ? 何の話だ?」
「このセントハイムに新たな結界を引いてくれた事の礼だ!」
「ああ~その事か? ついでだから気にするな♪」
「ハッ♪ ユージにとってはついでか♪ あの馬鹿げた巨大な魔石だけで一体どれ程の価値があるのか・・・」
「一国民としては当然の事をしたまでだよ♪ それより騎士団の奴らはどうだ?」
「ウム・・・見間違えたぞ・・・2年前と比べたら大人と子供よ! 当時の騎士団長クラスの実力者など何百人いるか・・・今回は部隊長クラスしか参加していないとはいえユージに認められるために必死の形相で修行して居ったわ!」
「そっか♪」
「特に騎士団長クラスは、凄まじい成長を遂げて居ったな・・・昨日の時点で部隊長クラスでもレベル280を超えたそうだ!中にはレベル300を超えたものも出てきておる。
騎士団長の7人は全員レベル350を超えて居ったな♪」
「ほぉ~それは頑張っているようだな♪ だったら褒美を用意しておいて良かったな♪」
「本当にお主には感謝しかないな・・・騎士団一つとってもそうだが、仕事に就けない者に職を与え、孤児たちには住居と学問を与え、風紀が良くなった事で、一年間で2万件以上あった犯罪発生率も年々下がり去年は1000件ほどだったそうだ。」
「そっか♪ だが、犯罪発生率は偶々だろうな♪」
「フッ♪ 謙遜とは・・・お主の会社の給金が多いから商店街にお金が回っているからこそであろうが♪
何かとストレスの多い憲兵達も犯罪が減った事で、余裕が戻ったらしい。
他国からの来訪者が褒めておったそうだ♪」
「だから!偶々だって!」
「ほぉ~お主の開発した便利な魔道具によって文化水準が大きく向上したし、お主の開発した新型ポーションやカプセル型の治療薬によって多くの民が命を救われておるのも偶々か?」
「ぐっ!」
「お主が最初に言っていた事よ♪ あの時からこうなる事を描いていたとは恐れ入る・・・お主を辺境公に抜擢した俺の先見の目が間違っていなかったという事でもあるな♪」
ドヤ顔でそう言われるが
「フッ♪ そうだな♪」
右も左も分からない異世界で、いくら努力したからと言ってもギルバートの力添えが無ければこれ程の結果を短時間で作り出す事など不可能である事はユージも分かっていた。
だからこそギルバートにそう言われても笑って頷いたのだ。
「ギル! 以前言っていた事を覚えているか?」
「フム・・・以前・・・ん?俺のレベルアップの事か?」
そして、トール達に無線機で連絡を入れると既にベスティア山脈の麓に待機してくれていた。
ラナ達によって獣王国の各都市に魔導無線機の中継器を設置した事で、広範囲に渡って連絡を取れるようになっていた。
ユージからの連絡を受け水平に移動を開始すると中心となるトールの魔力によって限りなく正確に400㎞の地点に移動を開始する。
この場所は、かなり高ランクな魔物が出現する為、一人が魔物を討伐しながらユージの魔力を測定していく。
「山の中だからか・・・キリがないわね・・・」
そう乾いた笑いを浮かべるのはマイであった。
「フフ♪ 頑張って♪ 見付けた! ユージの魔力反応・・・ほぼ水平にいるわね・・・距離は580・・・595・・・596・・・もぅ~この反応はメロちゃんね? これだけ離れても魔力反応が乱れるなんて・・・ゴメン!マイちゃん! ちょっと時間が掛かりそうだわ!」
「了解です! もぉ~メロったら! それにしても・・・普通にSSSランクの魔物が出るとは・・・もぅ~次から次へと~・・・私も魔法で吹き飛ばしてやりたいわ!」
事前に強大な魔法を使うと魔力感知が乱れるから使わない様に指示されていたマイは身体強化とバトルニックオーラを使い、炎を纏った新たな剣で、接近戦で倒していたのだった。
「私の実力だと瞬殺とはいかないけど・・・でも!勝てる!」
マイの言葉通りSSSランクの魔物相手に接近戦で戦えるまでに成長していたのだ。
「マイちゃん算出が終わったから交代よ!」
「ふぃ~了解♪」
出来る限り正確に算出して欲しいとユージに言われていた為、2人で順番に計測する事となったようだ。
一方ラナとメロはというと
「ラナ!悪いけど先にこの周辺の魔物を倒しちゃうね!」
「へっ? でもそれやっちゃうと・・・」
そう言ってラナの言葉も届かずエレメンタルフュージョンに変身したメロが森に入って行くと10㎞圏内に反応があった魔物を次々に殲滅していった。
馬鹿げた魔力を放出するエレメンタルフュージョンによってユーコ達に迷惑を掛けている事などメロには分からない。
「はぁ~ユーコさん達に絶対迷惑を掛けたわね・・・あっ・・・メロの魔力が消えた! 今だわ! ユージ様・・・見つけた♪ 地下かと思ったら上にいらっしゃるようですね・・・。
距離は・・・440・・・446・・・447・・・447.5・・・447.6・・・447.63・・・447.635・・・此処で間違いありません!」
そして、メロが戻って来て
「分かった~?」
「もぅ~メロは~分かったじゃありませんよ~ユージ様から出来る限り強大な魔法は使わない様に言われていたでしょう?」
「あっ!・・・忘れてたぁ~・・・やっちゃった・・・テヘヘ」
「もぅ~私は終わったから交代ですよ♪」
「ほ~い♪」
そしてトールは・・・
「貴方達はどうなっているのだ・・・」
ミーナの目には次々に襲い来るSSSランクの魔物を一刀両断するトールの姿があった。




