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勇者撲滅178

こちらも良ければ読んでくださいね♪

■「そこにいる君に逢いたくて。」を新しくアップ致しましたので、宜しければご一読ください。

毎週水曜日と土曜日の朝7時に更新いたします

https://ncode.syosetu.com/n0341hc/


■「勇者撲滅! 2度目の人生はハッピーエンドで!」もアップしていますので宜しければご一読ください

https://ncode.syosetu.com/n6920gm/

火曜日と金曜日の朝7時に更新します。11月分まで予約してあります。


■「小さな小さな 大冒険!!」続編を開始しましたので、宜しければご一読下さい。

https://ncode.syosetu.com/n6880gm/

文字数は少ないですが、出来る限り毎日アップしていこうと思いますので宜しくお願い致します。


「そうですね・・・宝石が言葉通りゴロゴロ採掘できる山を取り敢えず100程購入させて頂いたとすると・・・恐らく最低でも1年間で数兆エーカは納められると思いますが・・・」


「数兆エーカだと?」

「はい♪ 陛下が言われる程、採掘できなかったとしても数千億エーカは堅いですね・・・」

「誠か? では早速ユージと契約を結ぶぞ!」


「早っ! まだ一山の購入価格が決まっておりませんが・・・取り敢えず採掘できる山を100峰お売りして頂けるのであれば本日1000億エーカで購入させて頂きますよ?」

「なんと! タダの山を1000億エーカとな・・・あい分かった! ユージに全て任す!我が国に富をもたらしてくれるのであれば協力は惜しまん!」


「有難うございます♪」

「だが・・・一つだけ余から注文がある」

「それは?」


「そのビジネスにトールを責任者にして貰えまいか?」

「トールさん! お願いします!」

「ええ~面倒臭さそうだな・・・」


「トール! 木々を倒した事を忘れたの!」

「うっ! 分かった・・・やれば良いんだろう!やれば!」


「そうか! ユージ殿を信用しない訳ではないが、余としても旧知の友がいてくれるのであれば安心というものよ! では書類を今用意させる故、暫し時間を貰うぞ」

その後、全ての契約書類にサインし終えるとマジックバッグの中から白金貨10万枚を取り出し周りを驚かせる事となった。


「父上・・・ゴクリ・・・こんな大金見た事がありません・・・」

「ウム・・・経った一夜で何が起こるか分からんものだな・・・」


「先に行っておきますが、先程お話した金額は予想ですので、もし陛下が言ったゴロゴロ出て来た場合は、年間数十兆エーカになる可能性もありますからね?」


「父上・・・金額が大き過ぎて良く分かりません・・・」

「フム・・・余も同じだ・・・この覆いつくすような白金貨の袋が何百倍になるという事は分かった・・・」


「ところで、マキシマム陛下にご相談があるのですが・・・」

「フム・・・先程話して居ったテレポートってやつの事だな・・・」

「その通りです♪」


「しかし・・・その様な高級魔道具を購入するなど・・・」

「ご安心ください♪ この魔道具を購入した大半の国が分割で支払っていますので♪」

「なる程・・・そうであればユージ殿による公共事業となる宝石の収入で可能となるか・・・船での輸送となると何が起こるか分からんしな・・・」


「父上・・・私もユージ殿の話に乗るべきかと思います!」

「フム・・・では、頼むとするか・・・」


「畏まりました。詳細はどなたと話せば宜しいでしょうか?」

「ミーナよ! この件は第二王女として責任を持ってお主が行うのだ!」

「畏まりました父上!」


そして様々な内容を詰めていきその日からせっせと転移魔道具をセットするユージの姿があった。

そもそもテレポートゼロの設置が第一目標でありそこに時間を使う事は当初の予定通りなのだ。


いくら勇者を討伐しに来ているからと言ってもどこにあるか分からない今、闇雲に動くよりも余程効率が良いとさえ思える。


万が一何かあっても一瞬でセントハイムへと戻る事も出来るし、テレポートワンやテレポートツーを使う事で、数日で商品の遣り取りが可能なのだ。


しかも商材が宝石となれば僅かな日数で売りさばく事が可能なのだ。

既に宝石販売にも力を注いでいるワールド・ギャップの加工工場には以前ガンドロフに渡した試練の門が搭載されている。


既に職人も増やしていた事が今回のビジネスに拍車を掛ける事になる。

その頃、他の5人はと言うと市場調査をマイに任せラナとメロの2人は暇を作っては近くの山に赴き土魔法の得意なラナによって宝石が取れる山を確認していた。


一方トールとユーコも同様に近くの山々に赴いては宝石が取れる山を確認して回っていたのだった。

そして、数日後に出た答えが、マキシマム国王が言っていたゴロゴロあるとの話が本当であった事だ。


結論から言うと全ての山に宝石が埋まっていたのだ。

その中でも二つに一つは、言葉通りゴロゴロと採掘する事が出来た。

流石に都市が近くにあるラナの方には、そこまで見当たらなかったが、手付かずの自然が残っているトールとユージこの方は、普通に地面の中ではなく地面の上にまで宝石の原石が飛び出ていたのだった。


あくまでも調査の一環として100峰の山を選ぶつもりだったのだが、結果として直ぐに調べ終えてしまう。

その為、宝石を次々とマジックバッグにしまい込むとその日の内にセントハイムへと転移させその日中に世界各国へと販売されていった。


「まさか・・・此処までゴロゴロと宝石が取れるとは・・・」

巨大な原石となると加工をしても尚1000カラットを超えるダイヤやサファイヤが普通に採掘される。

否、採掘と言え得る程、本格的には採掘していない。


「初日が1000億で・・・二日目で1500億・・・三日目で2500億か・・・本格的に始めたらこの数倍は売りあがりそうだな・・・取り敢えず獣人を雇う事で採掘は問題ないし・・・」

マキシマムとの話し合いの次の日には宝石の採掘現場で働く獣人の面接が毎日行われ3日目にして既に1000人を超す獣人が集まったのであった。


「最終的には1万に以上の労働者を雇う事になるだろうが、それでも一か月間の一人当たりの生活費が2万エーカにも満たないベスティアだと人件費も毎月2億エーカ程で済んでしまうだろうな・・・他国の水準に引き上げたとしても10億エーカ程か・・・」


宝石のビジネスを始めてから世界各国の需要と供給を調べて行く内にある一つの疑問がユージの中にあった。

簡単に言えば宝石の採掘量だ。


ある年代を境に極端なまでに宝石の供給が減っていたのだ。

単純な数値で言えば50%も少なくなっていた。

地球であれば徐々に減る事はあっても極端に採掘量が減る事など有り得ない。


その為、最初はこの世界には凶悪な魔物がいる為にその様な現象が起こりえるのかも知れないと考えていたのだが、それでも一年に何度か大量の宝石が出回る事があった。


そんな折、今回の勇者騒動の事で浮上したベスティアの情報を調べている内に大きな可能性として考えていたが、本当に此処までの採掘量が見込めるとは思っていなかったのだ。


「このまま行ったら毎月10兆エーカ規模の売り上げになるかも知れないな・・・今月中でも4兆エーカに届くだろう・・・コストの大半が給与だけだが、人件費の安いベスティアの獣人を使う事で、売り上げの95%が利益だ・・・輸送費はないし・・・ボッタクリな訳じゃないが・・・凄まじい利益だな・・・

ミーナが宝石を管理する事でミスも起きないだろう・・・このビジネスは既に問題なさそうだな・・・」


ユージの言葉通りテレポートワンによって次々に宝石の原石がセントハイムのワールド・ギャップへと輸送され販売利益の10%である150~200億エーカもの大金が毎日ベスティアに届けられる事となった。


そのお金で鎖国であったベスティアに様々なワールド・ギャップの商品や魔道具が導入されていく。

一般生活魔道具から専門の魔道具や生活商品から食糧迄・・・様々な商品を購入する事となる。


日々増える採掘現場の労働者達によって徐々にだが経済が動き出す。

同時に商品の販売店や飲食店などをベスティアにある20都市の内、10都市での販売が決まり

それに伴って、さらなる雇用が見込まれた。


ベスティアを更なる閉鎖国家としていた港町は、既に他国からの入国を受け入れる体制になりユージのアドバイスで、この国にも冒険者ギルドや商業ギルドが設けられる事になる。


当初の予定通り5日目にラナ、マイ、メロの三人と合流すると行動を共にしていた三人の女性騎士であるシルク、ミルク、リルクが物凄く興奮しながらミーナに報告していた事が印象深い。



「そうでしょう!? 理由を聞いたら納得しちゃったけどね♪」

「どんな理由だったんだ?」


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