勇者撲滅175
こちらも良ければ読んでくださいね♪
■「そこにいる君に逢いたくて。」を新しくアップ致しましたので、宜しければご一読ください。
毎週水曜日と土曜日の朝7時に更新いたします
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■「勇者撲滅! 2度目の人生はハッピーエンドで!」もアップしていますので宜しければご一読ください
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火曜日と金曜日の朝7時に更新します。11月分まで予約してあります。
■「小さな小さな 大冒険!!」続編を開始しましたので、宜しければご一読下さい。
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文字数は少ないですが、出来る限り毎日アップしていこうと思いますので宜しくお願い致します。
「ワールド殿! 何なのだその奇妙奇天烈な物は!!」
「えっと・・・その前に俺の事はユージと呼んでくれない? その方が話し易いんだけど・・・」
「分かった・・・貴方がそう言うのであれば・・・コホン・・・ユージ殿・・・それはいったい何なのだ・・・」
「これは魔道具と呼ばれる魔力を通して使用すると不思議な事が出来る道具で、今使ったこれは、魔導無線機と言う俺が開発した商品ですね♪ これを使うと同じ道具を持っている離れた相手と会話する事が出来る便利な道具です♪」
「なんと・・・その様な物が存在するとは・・・ハハ・・・父上が他国との交流を望んでいる事はやはり間違ってはいないという事だな・・・ユージ殿・・・お恥ずかしい話だが、他国にはこの様な魔道具があり触れておるのでしょうか?」
「まぁ~そうですね・・・この魔導無線機を持っている国は流石に少ないですが、生活に便利な魔道具は沢山ありますね♪ 後で、国王陛下にお目通りした際にいくつか贈呈しようと思っているからその時に説明するよ♪」
「忝い・・・これでこの国も大きく変わる事が出来そうだ・・・」
「そうなるとこちらとしても嬉しい限りですね♪ ところで、先程走って城に向かうと言っていましたけど俺達のグループを半分に分けて移動したいんだが構わないか?」
「そう言えばその様な事を話していましたね・・・かと言ってもお客人に走らせるなど・・・しかも我らは獣人だからこそたかが600㎞など問題になりませんが、ユージ殿達は人族ですから・・・その・・・あ奴らを倒す程のお力があるとはいえ・・・」
「ああ♪ それなら気にしなくって構いませんよ♪ こう見えても俺達は走るのが早いし持久力もあるので♪ ミーナたちに迷惑を掛けないと約束しますよ♪」
「そうですか・・・もし本当であればこちらとしても願ってもいない事です♪ では、一端馬車を止めましょう。」
「ゆ・ユージ殿・・・今!今!今!」
「ああ~はいはい♪ これはマジックバッグと言って空間を・・・って細かい話は良いですね♪ 兎に角これも魔道具で大量の物を収納する事が出来る魔道具です♪」
「凄まじい・・・この様な大きさの馬車を・・・ん? ユージ殿・・・何故馬車を出すのですか?」
「えっと・・・この馬車も魔道具になっていて通常の馬車とは比較にならない程の能力があるので、俺の妻達にはコレを使って貰おうと思って♪」
「はぁ~・・・それは構いませんが・・・では、他の馬車はどうすれば良いと?」
「そうですね・・・お供に連れて来られた女性の騎士が何人かおられましたよね?」
「ああ・・・シルク! ミルク! リルク!」
「「「はっ!」」」
「この者達がどうかされたのか?」
「有難うございます♪ では、王女様と三人の方には見て頂いた方が話が速いのでこちらにどうぞ♪」
そう言って魔導馬車に入ると階段を降りて行く。
「ユージ殿!どうなっているのだ!? 馬車の中に階段があって!その階段を下りた上部屋が・・・ヌワッ! 何だ!・・・」
「ミーナ様・・・ガラスが光っております・・・」
「凄いです~♪」
「不思議ね~」
「さらにこの中央にある球体に魔力を注ぐと・・・」
「「「「なっ!」」」」
「どうなっているのだ! 外の景色が・・・」
「「「どうなているの~?」」」
「こちらはキッチン! こっちはトイレ! こっちは風呂! これはエアコン! これは冷蔵庫!」
一々驚かれ面倒臭くなったユージが矢継ぎ早に説明を終わらすと放心状態の獣人四人娘がいた。
「なるほど・・・しかも揺れが殆ど感じる事が無く馬車の速度も通常の何倍も早く・・・しかも馬が回復すると・・・さらにSSランクの魔物程度であれば攻撃を防ぐ結界が張られていると・・・」
以前であったらSSランクの魔物からの攻撃を防ぐ事が出来なかったのだが、今回のダンジョンで仕入れた魔石を使った事でSS+ランクの魔物の攻撃を難なく防げる結界へとパワーアップしていたのだ。
「なんじゃ~そのこの馬車は~!!! まるで要塞ではないか!!!はぁはぁはぁ・・・」
「ミーナ様・・・落ち着いて下さい!」
「「そうですよ! 私達も同じ気持ちですから!」」
「むっ! そ・そうか・・・そうだな・・・」
それと従者はゴーレムが馬を操作するし中からも指示出来るからいらないぞ♪」
「なんじゃ~そりゃ~!!!」
「ミーナ様! どうどう・・・」
「ハハ・・・我が国は時代遅れも良いところだ・・・早く父上にお話せねば・・・」
「それで君達三人には俺の妻達と一緒に行動してこの大陸の都市を色々回って案内をお願いしたいんだが良いかな?」
「ミーナ様・・・」
「良い! ユージ殿が申した通り行動してくれ・・・」
「「「はっ!」」」
「ユージ!気になるものがあったら取り敢えず購入しちゃって良いんでしょう?」
「ああ♪ 金は気にしなくって構わないからちょっとでも気になったら購入しておいてくれるか?」
「「は~い♪」」
「何かあれば無線で頼むぞ!」
「畏まりました♪ では、ユージ様私達はこのまま出発いたします♪」
「ああ♪頼んだぞ♪」
「さてミーナ殿!悪いが貴方の騎士に残りの馬車を港町に戻しに行ってもらい私達は一足先にベスティア城に向かいたいのだが構わないだろうか?」
「あ・ああ・・・ガリム!ギリム!グリム!ゲルム!ゴルム!の五人は馬車を町に戻しに行き終わり次第王都に戻って来い!」
「「「「「はっ!」」」」」
「レオは私と共に王都に向かう!」
「畏まりました!」
「多少は速度を落とすが本当に良いんだな?」
「いやいや・・・全力でお願いします♪」
「ユーコ!ついて来れるよな?」
「誰に言ってんのよ!当然でしょう♪」
「本当に良いんだな?」
「ミーナさんは心配性だね♪ だったら俺とトールさんが600㎞を本気で走ったらどれ位で着くかを教えてあげるよ♪平坦の道だったら俺が7~8分でトールさんなら4~5分だし、全力だったらさらに早く走る事も出来るんだよ♪ 流石に森や山があるだろうからそこまでは無理だろうけどね♪ ユーコさんでさえ24~5分で走るはずだから一切気にしないで構わないから♪」
「はっ! 何を馬鹿げた事を・・・そんな人間が存在するものか!」
「あれ? 獣人って・・・人間の10倍以上の筋力があるんじゃなかったっけ?」
「まぁまぁ・・・取り敢えず走れば分かる事だ・・・行くぞ!」
シュッ!っと姿が消えるとユージ達もその後を追う
「なぁ~ユージ・・・」
「どうしたんですか?」
「俺もお前のお陰で飛躍的にパワーアップしたから思うんだが・・・恐らく彼らのレベルは最低でも300以上はあるだろう・・・だが、魔力を使わない事とセンスを磨く事を知らなければステータスの上昇が少ない気がするんだ・・・以前俺が戦った事がある獣人とは良い戦いをしたとは言ったが・・・今の俺とじゃ話にならんからな・・・」
「なるほど・・・確かに・・・今の俺達だと脚力だけで言ったら普通の冒険者の1000倍以上は確実にありますもんね・・・いくら獣人が人族の10倍以上の筋肉があると言っても・・・」
「何話しているのよ?」
「いや・・・獣人達が思っていた以上に弱いかも知れないって話です・・・」
「あぁ~なる程ね・・・さっきの戦いも修行明けの疲労が残っている状態でさらに飛行によって多少は疲れが残っているのに魔力を封じての戦闘だったもんね・・・」
「そう言えばそうだったな・・・修練の門の中で睡眠時間を削ってまで修行してたからな・・・実際休んだのは6時間程度ってところか・・・そりゃ~体が重い訳だ・・・」
「そう言えばそうでしたね・・・いつもの事だから忘れていました♪」
「それにしても・・・遅すぎるからヤッパリ全力じゃないとは思うな・・・」
「ちょっと話してきますよ♪」
そう言ってミーナに一瞬で並走すると
「ミーナ!もう少し速度を上げたいんだが・・・」
「おわっ! ビックリさせるな! どこから来た!」
「どこからって後ろからに決まってるだろう?」
「そ・そうだな・・・それにしても・・・汗一つかかんとは・・・分かったでは、全力で走るぞ! ついて来いよレオ!」
「はっ!」




