勇者撲滅168
こちらも良ければ読んでくださいね♪
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文字数は少ないですが、出来る限り毎日アップしていこうと思いますので宜しくお願い致します。
「それにしても・・・まさかラナとマイが覚えるとは・・・」
「はい♪ 一年かかってやっと・・・時間が掛かりましたが・・・何とかこの程度なら♪」
「まぁ~ね♪ 私ってやっぱり天才なのよねぇ~♪」
「ハハ♪ ラナちゃんとマイちゃんは間違いなく天才だよ♪」
「ですよねぇ~♪ 流石トールさん♪ 分かってる~♪」
「私は時間が掛かりましたけどね♪ それでも・・・やっと・・・やっとユージ様の技を使えるようになりました♪」
「これは本当に驚いたよ・・・まさかバトルニックオーラを使えるとは思わなかった・・・良くやったな2人共♪」
「良いなぁ~2人共頭を撫でて貰えて・・・どうせボクは才能が無いもん・・・」
「オイオイ・・・メロちゃん? 逆に君の才能がずば抜けているから驚いていたんだが・・・」
「そうですね・・・まさかエレメンタルフュージョンを段階ごとに操作する事が出来るとは・・・」
「本当~? メロって凄い?」
「ああ・・・逆に精霊と融合できるメロにはバトルニックオーラは意味がないって思っていたからな・・・以前メロが俺の状態を精霊魔法って言った事があっただろう?」
「うん♪」
「メロの使っているエレメンタルフュージョンって要するにバトルニックオーラと属性魔法の融合に近いんだよ♪ だから既に最高峰の技術であるエレメンタルフュージョンが使えるメロには意味がないと思ってたんだが・・・まさか魔力の消費量を抑えても維持できるようになるなんて・・・」
「フフ~ン♪ ボクって天才♪」
「ああ♪ メロは天才だ♪」
そう言ってメロの頭を撫でてやると満足そうな笑顔をユージに向けていた。
「はぁ~私って才能ないのかしら・・・」
「いやいや・・・ユーコさんのそれも凄まじいですからね!
「だな・・・いつの間に・・・精霊召喚なんて出来るようになったんだ? 前回ステータスを教えてくれた時にはなかったよな?」
「フフ♪ 昨日の出来事の後よ♪ あの時、何か違和感があったから修行の合間に外に出て海の水を使った魔法の練習をしようと思ったらスキルに精霊召喚が現れたのよ♪」
「なるほど・・・確かにレベルアップは人によって時間が掛かる時があるからな・・・ユーコにとってはタイミングがばっちりだったって事か・・・」
「そう言う事ね♪ 近くにある自然の大きさによって精霊の力も違うと言われているから・・・海が目の前だった事は幸運と言えるわね♪」
「十分ユーコさんも天才ですよ・・・」
「うん・・・ボクちょっとショックだもん・・・」
「フフ♪ メロちゃんがいたからよぉ~♪」
「まさかユーコがエレメンタルフュージョンを使うとは思わなかったぞ・・・」
「そうですね・・・しかもメロと同じ様な段階に使い分けるとは・・・」
「や~ね~メロちゃん程、細かくは出来ないわよ?」
「いやいや・・・十分だと思うぞ?」
「そうですね・・・まさか全員飛翔速度を此処まで上げる事が出来るとは思いませんでしたよ・・・」
水面から空を見上げると6つの光の帯がベスティア大陸へと向かう。
「この速度なら30分かからず到着出来そうですね・・・」
「そうだな・・・ってか! 既にベスティア大陸が見えてっけどな!」
そうなのである。
長細い形のベスティアに並走する様に飛翔していて左手には既にベスティアの大陸や山々が目に映っていたのだった。
「いくら魔力の消費量を抑えているって言ってもエレメンタルフュージョンの消耗は半端ないんじゃないのか?」
「そうね・・・私は飛翔に消費する魔力がみんなの1.5倍って感じかしら?」
「ボクは1.2倍って感じかな♪」
「なるほど・・・魔力が一番少ないユーコさんでも今なら装備の特殊効果で一時間で魔力を50万以上回復しますもんね・・・時速8000㎞位の速度であれば然程魔力を消費しないで飛翔し続ける事が可能になったのは嬉しい誤算でしたね♪」
「それにしても・・・4倍の速度だとこうまで違うのね・・・何か怖い位だわ・・・」
「そりゃそうだよな・・・オッと♪ そんな話をしていたらベスティアポートが見えて来たから飛行速度を落として近づくぞ!」
「アレが・・・ベスティアの港口か・・・」
ユージの視線の先には微かに港らしき場所が見え始めていた。
「ユージ! あまり近くで降りないほうが良いと思うんだが・・・どうする?」
「そうですね・・・だったら手前の街道に降りましょう。」
そして、40㎞程離れた山の麓を通る街道へと着地する。
「ここが、獣王国があるベスティア大陸か・・・」
「流石に俺とユーコも始めて来たけどな・・・」
「そうね・・・この国は閉鎖的だったから」
「それにしても・・・周囲から魔物の気配が半端じゃないですね・・・」
「だな♪ ちょっと面白くなってきたな♪」
「ですね♪」
2人がワクワクしながら小声で会話する。
上空からは距離が50㎞程離れていた為、セントハイムの船が港に停泊しているかどうかの確認が取れなかったので、魔導無線機を取り出し確認を取る。
すると、無事に港に到着した事が分かったので、もう一度飛翔し崖や物陰に身を隠しながらセントハイムの船に忍び込んだ。
「ユージ様お久しぶりでございます♪ まさか空を飛んでこられるとは・・・何処から驚けば良いのやら・・・何にしましてもご無事で何よりでございました♪」
「エルザさん久しぶり♪ まさか船に乗っているとは思いもしませんでしたよ♪ アッ!まさか獣王国の話し合いをエルザさんがするって事ですか?」
「はい♪ 交渉事は私の仕事ですので♪」
「なるほど・・・だからガンダールも乗っているのか・・・」
「ハッハッハ♪ お久しぶりですなワールド公爵様♪ 責任を以て成し遂げて見せますぞ♪」
「そうか・・・頼んだよ・・・それで? 入国は出来そうなのかい?」
「はい・・・ですが、その・・・」
「何か問題でも?」
「いえ・・・問題と申しますか・・・ちょっと・・・」
「何だよ・・・ハッキリ言ってくれ!」
「はい・・・その入国税に途轍もない金額を言って来ておりまして・・・現在交渉中なのです・・・」
「ふむ・・・一体いくらと言ってきているんだ?」
「それが、この港だけでも1000億エーカ・・・さらにベスティア大陸を自由に移動するための身分証明に1000億エーカ・・・さらにベスティア王国への入国税として3000億エーカを徴収すると言って来ておりまして・・・」
「全部で5000億エーカか・・・なる程・・・それは法外な金額だな・・・」
「はい・・・ずいぶん昔の話ではありますが、以前は10億エーカ程と聞いていたものですから・・・もたついてしまい本当に申し訳ありません・・・」
「いや・・・それは仕方がない・・・が、時間がないのも事実だな・・・何か他の方法はないのか?」
「はい・・・一つだけあるにはあるのですが・・・その内容も現実味の無い話でして・・・」
「ほぉ~それは?」
「はい・・・そのお話をお伝えする前に獣人族の種族性をお話した方が宜しいかと思いますが・・・お話しても宜しいでしょうか?」
「ああ♪ 逆に頼むよ♪」
「畏まりました。」
そう言ってエルザがベスティア大陸と獣人族の事について知っている情報を話し始めた。
エルザから聞いた話を要約するとこうだ・・・
獣人族は、強者こそ全てで、戦闘をこよなく愛している。
獣人族の決め事は試合の勝者に従う
正確は粗暴で荒々しい種族で魔力に恵まれない代わりに身体能力が人間の比では無い程優れている。
ベスティア大陸にはドワーフと呼ばれる種族が存在する。
ドワーフは酒好きで粗暴だが、鍛冶に対しては神から祝福を受けている為、凄まじい能力を持っている。
と言った感じの事しか分からないらしい。
実際、この100年間の間に数回しか面識がないとの事であれば仕方がない事だ。




