勇者撲滅162
こちらも良ければ読んでくださいね♪
■「そこにいる君に逢いたくて。」を新しくアップ致しましたので、宜しければご一読ください。
毎週水曜日と土曜日の朝7時に更新いたします
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■「小さな小さな 大冒険!!」続編を開始しましたので、宜しければご一読下さい。
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文字数は少ないですが、出来る限り毎日アップしていこうと思いますので宜しくお願い致します。
「やってみないと分からないだろうが! ガンドロフちょっと離れていてくれるか?」
「お主本気でやるのか? やれやれ・・・」
そう言ってガンドロフが離れるのを待ってユージが全力戦闘モードに変わっていく。
「はぁぁぁぁぁ~~!!! 全開!バトルニックオーラ! 煉獄吸収!! 灼熱体装!!! さらに・・・身体強化7倍!!!!」
技を発動する度、ドン!ドン!ドン!と爆発的なオーラが巻き起こる
「なんちゅ~オーラじゃ・・・200メートル以上離れておると言うのに・・・ユージなら力だけで曲げおるかも知れんな・・・あ奴・・・化け物じゃな・・・」
「今の状態だと相乗効果で聴力も数十倍に跳ね上がっているから聞こえているからな!」
文句を言うユージの声は、流石にガンドロフには届かない。
「さて・・・この状態で・・・フン!・・・堅っ! フヌヌ! フヌヌヌヌ!! フヌヌヌヌヌヌ!!! ウガァァァァァ~~~!!!!! はぁはぁはぁ・・・堅っ! マジか・・・この状態で曲がらんとは・・・ん? 今・・・」
そう言ってヒヒイロカネを指で摩ると確かにほんの少しではあるが凹んでいたのだった。
「やっぱり・・・僅かだが凹んでるな・・・しかし・・・そうなると何で他の部分が曲がっていないのか・・・指で握っていた部分だけ僅かに凹んでいるのに」
そう言って金の延べ棒を大きくしたようなヒヒイロカネを目線に持ち上げて確認するがやはり曲がっていない。
「ん? もしかしたら・・・魔力か? 試してみる価値はあるな・・・だったら・・・武装オーラ解除!」
シュゥゥゥ~っとユージを覆っていたオーラが消えるとガンドロフが戻って来た。
「どうじゃ? 見たところ変化がないが・・・」
「一つ試してみたい事がある・・・この部分を触って見てくれ・・・」
「ん? ここか? ん? 僅かだが凹んでおるな・・・」
「そう・・・だが、恐らく力で凹んだわけじゃない・・・両手で持って曲げようとしたのに指で持った場所以外は、曲がっていないからな・・・」
「なるほど・・・あれ程の力で曲がらんとはな」
「ハハ♪ 正直、俺も少しは曲がると思っていたんだがな・・・だが、お陰で一つの可能性が沸き上がった。」
「どう言う事じゃ?」
「魔力だよ♪ 直接魔力が流れ込んだ部分だけ凹んでいるんだ・・・」
「なるほど・・・」
「って訳で、今から魔力を注げるだけ注ぐから気が付いた事があれば教えて貰えるか?」
そして、何度も何度も繰り返す事でいくつかの法則に辿り着いた。
「恐らく今の工程で間違いないのぉ~」
「はぁ~なんて馬鹿げた金属だ! 加工の度に魔力を全部使う事になるとは・・・エクストラマナポーションだけは大量に会って助かったが・・・この量の素材を加工してたらお腹がガポガポになるな・・・」
「この金属の加工はユージがおらんかったら不可能じゃのう・・・それにして炎属性の魔力を80万も注ぐ事で柔らかくなるとはな・・・それでも5万度の熱を加えんと加工が出来んと言うんじゃから・・・元の硬さに戻すのにも氷属性の魔力が80万も注ぐなど誰にも出来んわい!!」
「はぁ~その熱量を維持するにも魔導溶鉱炉に魔力を100万程注がないといけないし・・・こりゃ~骨が折れるな・・・他の素材も似たようなもんだけど・・・」
「そうじゃな・・・お主良くこんな化け物素材の魔物を倒す事が出来たのぉ~」
「ハハ♪ まぁ~な♪」
「世界樹の素材は、魔力と生命力を使わんとならんし・・・いくらユージが用意してくれた試練の門と言っても数ヵ月はかかるぞ?」
「だな・・・だから素材の下ごしらえは、修練の門に籠って俺がやるからガンダロフはその後から頼むよ♪」
「それは、分かったが・・・試練の門の中に修練の門を出すのか?」
「ああ・・・同じ魔道具だと効果が無かったけど・・・違う魔道具だと問題ない・・・確認済みだ♪」
そう言ってユージが修練の門の中に入って行き僅か15分程で出て来ては4本ずつヒヒイロカネをガンドロフに渡していった。
「ユージから話は聞いているが・・・自然回復だけで、これだけ早く加工を終えると気味が悪いな・・・」
「ガンダロフから見たらそうかも知れんが、俺は1日経っているからな・・・」
「お主の回復速度はどうなっておる・・・」
「ん?現在だと6時間程で魔力が全回復するから・・・1秒で37程ってところだな。
だが、ガンドロフが作ってくれたマントを装備しているから現在は1秒で74程回復するからな~・・・1時間で13万以上は魔力が回復するぞ♪」
「はっ? ハハハ・・・化けもんじゃな・・・」
「流石に休憩しながらじゃないと体がもたないぞ? だから加工できるのは1日4本が限界だな・・・取り敢えずヒヒイロカネは20本もあれば足りそうか?」
「そうじゃな・・・そこまで使わんかもしれん他の素材もあるからのう~」
「分かった・・・そうしたら・・・他の素材も合わせて今日中に全部加工を終わらして持ってくるわ・・・」
「その中で半日って言ったら・・・50日か・・・まぁ~あまり無理はせんようにな・・・」
「ってな事があったんですよ♪」
「なるほど・・・それは、凄まじいな・・・流石は、ジェネシス級って感じだな・・・その素材で作られた装備がこれか・・・ゴクリ・・・」
流石のトールであっても息を飲む程の神々しさを持った装備が目に映る。
「「「「はぁ~綺麗~♪」」」」
「女性陣はメロメロだのぉ~♪ じゃが・・・この装備も主を選ぶ・・・とは言ってもお主達なら問題ないじゃろう・・・
前回同様にお主等の魔力を注げば各々にあった装備に変化するじゃろう・・・」
そして、地面に置かれた自分の装備の前に座ると各々魔力を注ぎ始めると予想通り次々に装備の形状に変化が現れたのだった。
「それにしても・・・どいつもこいつも・・・ユージの仲間は化け物揃いじゃな・・・」
そして、全員が魔力を注ぎ終えると鑑定で装備の確認を行う。
「先ずはユーコさんの装備は・・・」
水神のウィップ
水神のティアラ
水神のアーマー
水神のシールド
水神のローブ
「おお! まさに女王様装備だな♪ グペッ!」
「また・・・余計な事を・・・」
ユーコに殴り飛ばされたトールが凄まじい速度で吹き飛ばされてしまった
「ユージ・・・ポ~ヒョンくへ・・・」
「ハハ・・・トールさんも懲りないよなぁ~・・・どうぞ♪」
「ゴクゴクゴク・・・」
ポンっと凹んだ顔が元に戻ると・・・
「アホかぁ~!! 怪力ゴリラ女! 今のお前の力で殴られたら死んじゃうって言っただろうがぁ~!!!」
「あら? 生きてたの?」
「グヌヌヌヌ・・・これだけ強くなった俺にダメージを与えるとは・・・」
「ハハ・・・気を抜いてたらそりゃ~ダメージを受けますからね・・・それにしても・・・ユーコさんの装備から不思議な感覚が・・・」
「そうね・・・どうやら・・・この装備は自然回復効果が高いみたいね♪ 通常の回復速度の3倍ってとこね♪」
「なるほど・・・近接戦闘も熟せるユーコさんにとっては最適の装備って事ですね♪」
「元から死にそうもないけどな♪」
「やれやれ・・・この馬鹿はほっといて次はラナちゃんの装備ね♪」
「はい♪」
地神の錫杖
地神のティアラ
地神のドレス
地神の籠手
地神のローブ
「おお! ラナちゃんの装備は色っぺ~な♪ ゴボッ!」
ヨロヨロっと脇にあるテーブルに手をついて苦しがる
「他の感想はないの? 馬鹿なのあんた? いや・・・馬鹿だったわね・・・」
「オエッ・・・何てボディーブローだ・・・この雌ゴリラめ・・・」
「まぁまぁ・・・確かにラナの装備はセクシーですからね♪」
「フフ♪ この装備もユージ様に気に入って頂けたようで嬉しいです♪」
「それにしても・・・これは結界か? 凄まじい力を感じる・・・」
「そうですね・・・ステータスON!・・・やっぱりそうですね♪」
「どうした?」
「一秒ごとに魔力が15ずつ減るようです♪ その代り周囲に強固な結界が自動で張られるみたいですね♪
どうやら・・・自動に消費する魔力を設定する事が出来るみたいです・・・」
「毎秒15? 1分で900って・・・ラナちゃんそれは、まずいんじゃないの?」
「そうですね・・・でも魔力が減る都度、回復して元に戻っているので、魔力の自然回復速度の方が早いから問題なさそうです♪」




