傷心の詩(うた)
ぼくに あいそを つかした ひとへ
つよく やさしく おかねもち
そんな おうじさま みつかりましたか
きみに そっぽを むかれてから
すこぶる ふでが のっています
しあわせより ふしあわせのほうが
まなぶところが おおいものですね
ときどき あくまが かおをだして
のろいの ことばを はいたりしますが
ほんとは ぼくが しねばいいんです
すきな あいどる きらいな せいじか
どうせ そのうち じゅみょうで しにます
ぼくらは いつも どくをはいては
のどをやかれて くるしむんですね
ぼくに あいそを つかした ひとへ
おろかで みにくく いくじなし
そんな むしけらは きらいですか
なんども そっぽを むかれてから
しんそこ ひとが こわいです
ぼくに きょうみを もってくれても
どうせ そのうち うらぎられます
ちかづきすぎれば きずつけあいます
ぼくらは ひとを もとめながら
ちをながしたくない やまあらしですね
けれど ほんものの やまあらしは
おひるね しながら よりそっています
じぶんを まもる ぼくらの とげは
どんなに ながく するどいんでしょうか
だれかに そっぽを むかれた ひとへ
なみだで かいた しぶおんぷ
きみの うたごえ とどくでしょうか
うえをむいて うたえばいい
くじけず すすめと いわれますが
みあげた よぞら まんてんのほし
てをのばしても とおすぎます
いきてるうちに へんじはきません
ひとりごとと ちがうでしょうか
それでも ぼくらは さけぶんですね
ひょっとしたら のにさく はなが
きみの うたごえ きいているかも
うえばかりみて あるいていても
あふれる なみだは とめられません