表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アメイジア幻想記  作者: やっさん
第1章 『ダイワ争乱』
7/24

臣下

『俺は末席とは言え この家の者となったけど 状況を聞かせてくれないか?』


『うん ここ数日分からない事だらけだったよね』


『亮平殿とは今日 同志となった。秀光様に関わる今の状況を軽く説明しよう』


宗茂曰く、ここルナイの町と秀光が直接治めるホロの街の周囲が秀光の管理する領地となっている。

ホロの北にルナイがあり、さらに北西に向かうと秀実が治めるナホの町がある。

ダイワには他にオストの街、クラスの街、王都キトがあり それぞれ違う領主が治めている。

またダイワは西に広大な領土を有するラッカ帝国、東にはオスラとジャヤ王国 ハーラ王国があり、その三国はダイワと同程度の領土 国力だそうだ。


『なるほど ラッカ帝国とニーズ帝国ってのが強国なんですね』


『そうだ。我がダイワは東の三国と同盟を結び小国なりに相互に助け合って何とか凌いでいる』


宗茂に見せて貰った地図ではニーズ帝国は東の三国のさらに北東にありダイワの国の十倍は領地がありそうだ。


『戦は頻繁に起こるのですか?』


『いや ここ最近は小競り合い程度だ。大規模な戦は数年ない』


『でも ダイワの国がこんな状況だと周囲の国にとってはチャンスでは?』


『そうなんだよリョー、だから僕は余計に兄と後継争いをするつもりがないんだ』


秀光は乾いた笑いをしつつ悲しげな表情を浮かばせる。


『今度はダイワ国内の事だけど、何故すんなり兄が後を継ぐ状況にならんの?』


『うーん…兄 秀実は側室の子で僕は正室の子なんだ』


『側室とは言っても長男が継ぐもんでしょ?』


『そこだ。秀光様の母上は国を持たない森の民と呼ばれる所の出なのだ』


『森の民…』


『うむ。そして秀光様がまだお腹の中にいる頃、森の民の族長から(産まれて来るその子を我ら森の民は守り続ける)と手紙が届いた』


『んー…森の民とは強い一族なのですか?』


『めったに姿を現さないんだけど 森の中で迷ったり危険な目に合うと助けてくれるんだ』


『なるほど 一種の信仰が森の民に向けられているって事か?』


『うん、そんな感じだよ』


『それで後継争いになってるって事ね』


『ところが単純な後継争いだけではなくクラスの街の領主は現王の従兄弟に当たるのだが この機に乗じて王になろうとしているとの噂も聞こえる』


小国であるダイワの内部で揉めるのは余りにも危険だと素人の俺でも分かった。

隣国が少し悪巧みしただけでダイワは地図から消えてしまいかねない。


『現国王は 今は?』


『父上はしばらくベットから起き上がれない状態だよ、治療術師がなんとか悪化しないようにしてるけどいつまで持ち堪えてくれるか…』


『そうか…ちなみに兄の秀実ってのはどんな人なんだ?』


『亮平殿、秀実様は領内では圧政を敷き民を苦しめ他国との戦では軍師の命令を聞かずに突撃…残念ながら秀実様が国王になるならダイワは3年と持たずにラッカ帝国の物となるだろう』


そこまで評判の悪い兄だと森の民とか関係なく

秀光を次期国王にしようと画策してる人間が居るのも頷けると思った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ