挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
悪役令嬢と野獣の王 作者:星華

エデルフィア国

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

1/39

学園生活

初めまして、楽しんで頂けると嬉しいです。

絞りだすように呟いた
「どうして・・あなたが・・」
そのまま倒れこみ
止めどなく流れる血の海の中
意識が遠のいていった・・・


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


王立ディストリクト学園
6歳〜16歳迄の男女共学
社交、商業、建築、法律、医療、魔術、芸能
花嫁修業に至るまで、様々な学問を学べ

「この学園では身分制度は存在せず
皆等しく平等に純粋に学問を学ぶ為の学園である」

という先先代の王の教育理念の元設立した
王族、貴族、庶民が共に学べる学園だ。

この学園にはとある有名な公爵令嬢が居る。

貴族であれば幼少の頃から通うのが普通である
学園で、特待生以外で受験し入学してくるのは異例の中
トップクラスの成績で入学してきた
異色の令嬢。

セシリア・リリティア・クロフォード

王族とも深い繋がりを持つ公爵家に生まれ

輝く銀糸の髪
澄んだ紫色の瞳
肌は陶器の様に白く艶やか
冷たさすら感じる人形の様な整った顔立ち
華奢ながら豊かな曲線のライン

誰もが目を奪われ、心惹かれてしまう程の美しさだが
その目立つ風貌から、色々な噂の絶えない令嬢だ。


「ハァ・・・どうしていつもこうなのかしら・・」

学園の魔術学部のサークル棟の裏にあるテラス
で1人呟いた
ここは一部の()()な魔術学部の生徒が怪しい
実験をしていて、近付くと人体実験をされるという
噂から一般の生徒は、殆ど近寄らない場所
何処に居ても視線を集めてしまうセシリアにとって
唯一、心安らげる場所だった。

「セシリア!やっぱりここに居た!」

声を掛けてきたのは幼馴染の
アイリーンとエリック

「またそんな辛気臭い顔をして溜息ついて
そんなんだから氷の女王とかいう不名誉な
アダ名をつけられるのよ!」

美しい風貌で男子生徒並びに教師迄も
虜にし、逆らう者はその冷たい瞳で威圧し
廃人にしてしまうという噂からついたあだ名が
「氷の女王」

「アイリーン・・本当に君は見た目に似合わず辛辣だな」

アイリーン・チェスター
由緒正しい名門伯爵家の令嬢で
女の子の可愛いを凝縮した様な
フンワリとカールしたピンクブロンドの髪
パッチリと大きな煌めくブルーの瞳
白い肌に桜色の頬 、ぷっくりとした薔薇色の唇
小柄で、こんなに可愛らしいのに毒舌
裏表の無いハッキリとした性格で男女共に人気がある。

「辛辣って今に始まった事では無いでしょう?
そんな私も好きなくせに」
小悪魔的に微笑む
「ハイハイお姫様にはかないません」
呆れながらも優しい瞳でアイリーンを見つめる彼は

エリック・アーチボルト
代々騎士団長を輩出している
伯爵家の一族で、現騎士団長の嫡男
ミルクティーの様な淡い茶色の髪に
涼しげなエメラルドグリーンの瞳
スラリとした長身ながらしっかりと鍛え抜かれた体躯。
正義感が強く優しく紳士的な性格で
女生徒の中で、密かに親衛隊がいる程の人気だ。

「聞いたわよ!あのロッテを
血祭りにあげたって?そんなに悔しかったの?」
ニヤリと悪そうな顔で笑う
「そんな事する筈が無いじゃない・・すぐ面白がるんだから」

魔術学部の問題児、ロッテ
庶民ながら強い魔力を持ち
魔術学部の特待生として入学して来た優秀な生徒なのだが
過激な実験を行い、研究室を爆発させたりと
問題行動が絶えない生徒だ。
ブカブカの男物のローブを引きずり
癖のある赤い髪はいつもボサボサ
瓶ぞこメガネに自信家で勝気な性格だ。

何故かセシリアを、目の敵にしていて
この日も登校してきたセシリアを
見つけるや否やすごい勢いで走って来て
自分のローブを踏んで顔面から盛大にコケた。
鼻血をダラダラと流しながら、むくりと立ち上がり
呆気にとられているセシリアを指差し、不敵な笑いを
浮かべている。

「ふふふっふへへへ!やりましたよ!私が一位です!
さぁ悔しがりなさい!大人しく負けを認め平伏すのだ!」

何かと張り合ってくるロッテ
先日行われた魔術のテストで、ロッテが一位セシリアが
二位になった。

「えぇ今回のテストは確かに私の負けよ、次は負けない様に更に勉学に勤しみますわ」

ハンカチを差し出しながら、ふっと笑いがこみ上げた。
散々、陰口を叩かれているからか
正々堂々、面と向かって敵意を剥き出しにしてくる
ロッテの方がいっそ清々しく
好意的に思えてしまうのは、色々と麻痺しているの
だろうか。

差し出されたハンカチをバッと受け取りゴシゴシと
顔を拭きながら

「次も完膚なきまでに叩き潰してやる!そして約束を守ってもらおうぐふふふふ・・・」

気味の悪い笑みを浮かべながらにじり寄る
ロッテを前にさすがに不気味になり後ずさりしながら

「やっ約束?」
「白々しい!約束を忘れただと? まぁいい次のテスト迄に首を洗って待っておけ!!」

盛大に捨てゼリフを吐いて走って行った

「ぶへっ」

またこけた・・・

この一部始終を見ていた者なら
どう考えてもセシリアがロッテに絡まれていた様にしか
思えないが、そこは氷の女王と言われるセシリア
見事に湾曲して、テストで負けた腹いせに
ロッテを血祭り上げ、次は無いと脅したという
噂が広がっていたのだった。

ーーどうしていつも間違った方に伝わるのかしら・・

頭を抱えながら溜息をついた

「本当に面白い位にとんでも無い噂が広がるものね
今ならセシリアが400年前に封印された闇の女王だった!とか言っても信じるわよ絶対」
「それは無いだろうと言え無い程に異常に噂が広がっているな・・噂の出元を調べてみようか?」
「 元々女の子は噂好きよ、噂の元を絶ったとしてもまた広がるに決まっているわ」

以前、セシリアの噂を面白がって話している女生徒達に
遭遇して、直接それは全てデタラメであると伝えたが
逆効果で更に悪評が広まってしまったのだった。

「きっと何をしても面白がって噂されてしまうのだから大人しくして、噂の種を与えない様に過ごすわ」
「君は強いな」
「なんたって氷の女王だしね」
「もーアイリーン!」

談笑していると予鈴がなった

「この後の授業が終われば帰れる?帰りに何処か寄らない?」
「私は父に用事を頼まれているいるから、授業が終わればそのまま父の商会に向かうの、ごめんなさい」
「エリックは?」
「今日も騎士団の訓練があるから遅くなりそうだ」
「残念、じゃまた明日ね!」

三人はそれぞれ次の授業の教室に向かっていった。
野獣はまだしばらく出て来ません。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ