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非日常は敵ですか?  作者: TS
第一部
22/40

第十七話 三月ちゃん


注意


この話は少しやっていることが「危ない」です。

年齢制限にはかかりませんが、

読む際にはお気を付け下さい。

 大切な人に真実を伝えたい。


その気持ちが僕の背を押す。


だから言おう。


真実を。


君に。


「僕は本当は」






「五月じゃないんだ」


言ってしまった。


三月は変わらない表情で僕をじっと見ている。

やはり、これだけを言われても理解してもらえないだろう。


僕は更に言い募ろうとして



「七月…なのだろう。知っている」


頭が真っ白になる。

今、三月は何と言った?


たしか、



「そうだよ、七月。私はずっと知っていたんだ。


君が五月ではなく七月だということを。


それを知った上で、私は知らない振りをしていた」


理解できない。頭の処理が追い付かない。

知っていた?その上、知らない振りをしていた?

なんで?そんなの有り得ない。


だって三月は



「なんで?と、そう思っているのだろう七月。そして君は今、私が知らない振りをするのは有り得ない、と思っている」

そうだ有り得る筈が無い。

だって、知っていたのだったら聞かない筈が無い。


そうだ、本当の五月のことを聞かない筈が無い。


三月が好きなのは、



「ふふっ、本当に七月は分かりやすいな。でも七月、それは勘違いだ。

聞かないのは当たり前なんだ。だって私が好きなのは


七月、…君だから」


「えっ?」

初めて三月の言葉に声を上げる。


三月が僕を……好き?

それこそ有り得ない事だ。


三月が好きなのは本当の五月。

つまり、僕が七月と呼んでいる人物だ。


小さな時から二人を見ていた僕は誰よりも二人の事を知っている。

信じられる筈が無い。



「…どうやら、信じてもらえないようだな。ならば、


力尽くでも分からせてあげよう」


そう言って僕に歩み寄る三月。

いつもより凛凛しいその姿に思わず目を奪われる僕。

気が付けばベッドの方まで追いやられていた。


三月は僕の腰に手を回し、身体を少し押す。

それだけで、何が何だか分からず混乱している僕は抵抗もせずベッドに倒れ込んでしまう。


「みつき…?」

三月は僕が起き上がれないように肩に両手を置いた。

けれども、混乱している今の僕は抵抗するなんてことすらも考え付かなかった。



三月の行動に理解できず、ただ三月の奇麗な顔を呆然と見つめる僕。

三月はそんな僕を愛おしそうに見て微笑む。

その顔には普段はない艶めかしさがあった。



「七月…教えてあげるよ…私の愛を」

耳元で囁く甘い声に心臓が揺さぶられる。


「み、みつき・・なにを・・っつ!」

頭が少しづつ動き始めた僕は抵抗しようとしたが、

三月が制服のスカーフを外し胸元を緩め始めるのを見て、急いで顔を背けた。

緩んだ胸元から覗いた白い肌が脳裏に焼け付き、顔が熱くなるのを抑えられない。


「み、みつき・・・こんな」

再び何も考えられなくなる。言葉も全く浮かんでこない。



「七月…昔みたいに、三月ちゃんとは呼んでくれないのか…?」

そんな三月の悲しそうな声に思わず顔を向けてしまう僕。

しかし、今度は開いた胸元から奇麗な双丘が直に見え思わず凝視してしまう。


「ふふっ…興奮しているのか七月?触っても、いいんだぞ…?」

そういって僕の手を取ろうとする三月。

しかし、僕は抵抗の意を示すため手を身体の下に持って行く。


「それは…好きにしてくれと言う事か…?それならば、私の好きにさせてもらおう…」

僕の行動の意味を間違えて捉えた三月は、顔を僕の首に近づける。


そのまま唇を首にあてがい、這わせながら下へ移動させていく。

三月は唇と舌を上手に使って、一つずつ僕のシャツのボタンを外していく。


三月はボタンを三つ程外したところで、僕の鎖骨に舌を這わせ始めた。

その感触に思わず声を上げそうになる僕。


三月は時々唇で痕を付けるように首筋にも強く吸い付く。


「…んっ…七月の味がする…」

そう言って、様々な所に舌を這わせながら僕の胸を手で撫でる三月。


ぴちゃぴちゃという液体の音が、静かな保健室の中で確かな音として響き渡る。


「みっ、みつきちゃ・・・だ・・め」

与えられる柔らかな刺激に何も考えられず、自然と高い声が出てしまう。


「…七月…可愛いぞ…このまま食べてしまいたいぐらいに…」


隙間なく密着した三月の身体から伝わる温もりと柔らかさに、


三月の蕩ける様な甘い言葉に身体が反応しそうになる。


三月の潤んだ瞳が僕の瞳とぶつかり合う。


そして、三月はそのまま僕に顔を近付け




「お〜い。ここは男女が盛る場所じゃないぞ〜」

保健医の声がした。


「うわぁ!」

驚きベッドから転がり落ちる僕。


僕はシャツの胸元が開いているのに気づき慌ててボタンを付け直す。



「…いや、まぁ高校生だしそう言う事に興味があるのは、わからないでもないけどさ、


…やんなら、どっか別の場所でやってくんない?見てて虚しくなるから…」

独身30代の本音はどうでもいい。


…だけど、正直助かった。

あれはかなりヤバかった。

あのままだと雰囲気に流されてそのまま、というのが容易に想像できる。


そんな僕に対し三月はどうかというと、

素知らぬ顔で立っている。しかも全く着衣に乱れが無い。

…なんだか僕ばっかり動揺して面白くない。


じと眼で三月を見る。


「なんだ、五月?続きがしたいのか。ふふ、しょうがないな。


それでは一先ずここから出ようか」


もういつもの三月に戻り、僕の呼び方も五月になっている。

先程までの三月の姿はどこにもない。


…もったいない。

普段からああなら、僕も邪険に扱わないのにな。



そのまま保健室の外に出た僕たち。

そこで、はたと思いだす。

結局、三月から詳しい話を聞いていない。


…ひょっとして、はぐらかされた?

さっきのもからかってただけとか



「七月、まだ話したいことがあるのだろう?


なら、屋上に行かないか?あそこなら誰にも邪魔されないだろう」


急に真面目な雰囲気を纏う三月に驚く僕。

ギャップが物凄い。


そんな三月の提案には反対する所が無かったので頷く僕。

まだ三月には言わなきゃいけないことも、聞かなきゃいけないこともある。


「わかった。屋上に行こう三月」

しかし、三月は足を止めこちらを見ている。


…どうしたんだろう?


と、急に三月が僕の耳元に顔を寄せる



「さっきは可愛かったぞ七月。あと、


私の愛はきちんと伝わったか?


私の事は昔のように三月ちゃんと呼んでくれて構わないからな」


それだけを言うと、顔を赤くした僕を置いて歩き出す三月。



……なんだか物凄く負けた気分だ。








すいません。やってしまいました。


正直やってることは舐めただけの話ですので、犬も舐める位ですし問題はないとは思うんですが、少し不安です。

いっそ、サブタイトルを首舐めとかにしたらわかりやすかったですかね。

後、展開が無理やりすぎてカオスってます。自分でも分かりません。

ほんと、これを読んでくれる読者様様です。

謝罪と感謝を読者様に捧げます。ありがとうございます。

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