少女
(よしっ、準備できた)
ガロは料理の準備が終わり調理に取り掛かる
(グリーンバードの肉を鍋にと……ん?)
ガロは何処からか視線を感じ振り替えってみた。
(あの娘は…)
そこにいたのはガロ助けた奴隷少女の一人である。
さっきより綺麗になって綺麗な銀色の髪が目立つ。おそらく、マリーが魔法で少女達の体を洗ったのだろう、服はセリアの魔法で作ったのだろう。そして、今ごろ勇者にベッタリだろう。その中でもガロに感謝をしにきたのだろう。いい娘だ…………ゲフンッゲフンッ!
「どうした?」
ガロが声を出すと少女はビクッと怯えつつ
「たっ、助けてくださってありがとうございます」
少女は緊張しながらガロにお礼を言う。
「おう、ずいぶん綺麗になったな。」
「あ、はい!聖女様に服を作ってもらったんですよ。」
汚い服を着せられていたせいか分からなかったがかなりの美人である。
「えっと、それでですね……私に何かでき「ない」…はう」
ガロに即答で返されてしまって泣きそうになる少女、
「…………そうだな、お皿を出してくれ」
「っ!、はい!」
ガロの手伝いができて喜ぶ少女
「…そういや、名前は?」
「はい!フローネといいます!」
フローネは元気よく自己紹介をするが持っているお皿を落としそうになってヒヤヒヤする。
「そうか、フローネなぜ奴隷になったんだ?」
フローネは急にお皿を置くのを止める。
「…すいません、今…じゃあなくてもいいですか?」
「こちらこそすまない、いつでもいい話せる時でいいよ」
「…すいません」
フローネは落ち込みながらも皿を並べる。