助けたガロ (奴隷の少女達)
「フッ!フッ!ンッ!ガァ!!」
朝、森の中で汗だくになり体を鍛えている男がいた。
木を殴り蹴りしてストレスを発散さしているにしか見えない男
ガロである。
「おぉぉぉらぁぁぁ!!」
ズドーーーン!!
両腕を振り回し回り木にぶつける。
「はあ、はあ、けっ!体が鈍ってるな」
ガロは岩を破壊した後
(力が入らなかった、クソ!もっと力を引き出さねぇと!)
この事がきっかけでガロは朝早くから鍛練をするようになった。
「ふぅー、体洗うか」
汗だくになったガロは体を洗うために近くの川にいく。
(…力を引き出すにはどうしたらいいのやら……ん?)
川に向かう途中二人の男がいる。
「げっへっへっへ」
「ぐっふっふっふ」
二人の男は川の方を覗いていた。
ガロも男達が見ている方向を見ると。
「はー、気持ちいいね~」
川で水浴びをしているカナリアでいた。
カナリアの体は美に達していると言っていいほどの体つきであった。
腕や脚にかけて無駄な脂肪をがない。体は小さいのだが、それでも魅力的な見事なものである。
(…肉体に無駄がなく鍛え混んでやがる。あいつも朝から鍛えていやがるのか…ご苦労様なこった。…でだ!)
ガロは覗きをする奴らを懲らしめる事にした。
「げっへっへっべガッ!!!」
後ろから手錠の間の鎖を相手の首のところに引っ掛け引っ張る。
「うっ!!ーーーーーーーーーっ!!……」
相手は気絶さした。
残りの男は、
「ていっ」
「がっ!」
殴った。
(覗きとは、不埒な野郎だ……さて、始末しないとな)
ガロは二人の男をかつぎ上げ森の奥に行く。
「…………………?」
ちょっと歩くと馬車を発見した。
(もしかして、コイツらのか?…馬車に奴隷がいるな)
男達を動けないように縛り上げて馬車の中を見る。
するとそこには沢山の奴隷がいた。
(…ほとんど少女じゃあねぇか)
服はボロボロの雑巾みたいなのを着せられ、首と手には枷をつけられている。
「おい、大丈夫か?」
ガロが声をかけると一斉にガロのほうに視線がいく。
そして、少女達は不安がいっぱいになり震えだす。
「大丈夫だ、俺は助けに来たんだぜ!」
少女達の不安を軽くしようと笑いかけるが、
「ふっ、ふえっ」
逆に恐がらせてしまった
「大丈夫大丈夫だ、近くに勇者達がいる。お前らを絶対家まで帰してやる。」
そういうと、少女達は少し不安がとけた。
(いつでもここにいる訳にはいけねぇな…ひとまず勇者のところに行くか)
ガロは勇者達を呼び集めた。
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「なるほど、で見つけたのか」
勇者達呼び状況を説明した。
「私の裸を見たな~!!この変態共がー!!」
もちろん、覗きの事も
「わ、た、し、の、は、だ、か、は!勇者にしか見せないんだよー!!!」
今、カナリアが覗き犯をボッコボコにしている。
「ゆっ、許じでフガッ!!」
「許さない‼」
縛り上げているため動けないようにしているためいくらとでも殴られる。
奴隷の少女達が怯えている。
さすがに奴隷少女達と覗き犯が可哀想なので勇者に止めさせた。
「まあまあ、落ち着いてカナリア」
頭撫で&抱きしめで止める。
「ふー、ふー、勇者~怖かったよ~!!」
お前がな
オーガみたいだったぞ
話を変えて
「でっ勇者、この娘達を助けてやってくんねぇか?」
ガロが勇者に頭を下げる
「当たり前だよ!助けるに決まってるじゃないか!!」
「だよな、良かった」
勇者からの助ける宣言を聞いてガロも少女達も一安心だ。
さてっ
「そうだ!もう昼だ、飯にしよう。」
「そうだね、昼食にしたいけどこの娘達の分がないよ?」
「そうだ!食料がないぞ」
今日の初セリフだなミラ
「安心しろ、俺が採ってきた。しばらくある」
ドーン、と置かれたガロの採ってきた食料の多さに驚く。
実はガロが鍛えている途中に偶然見つけた獲物である。
「うわっ!凄っ!」
「いつの間に!」
「す、凄いですね!」
「あらあら」
「えへへ」
ガロの話を聞かず勇者に抱きついたまんまのカナリアに女達は殺意を抱く。
(おいおい、俺の話を聞いてくれよ)
ガロは溜め息をはいた。