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岩を砕くガロ

カーン!カーン!キーン!


「はあはあ、硬い!」


ガロ達は道を塞ぐ岩を壊そうとしていた。

勇者が頑張っても砕けない。


「勇者の剣でも斬れないとはな」


ミラは考えこんでいる

皆、威力の高い攻撃をしたのだがどうやっても砕けない。

とりあえず休憩して砕く方法を探す。その間に岩を調べるガロ


(勇者でも砕けない岩か…ただの岩じゃないな?)


もう少し調べるようとすると


「おーい、ガロ~!」


「ああ?」


後ろからカナリアが呼び掛ける


「私にもう一度やらしてよ~!!」


「別にいいけどよ、さっき失敗したじゃあねぇか」


勇者の前に一度挑戦したのだ。

正拳突きをしたのだが結果は…まあ分かるわな?


「さっきのはただ殴っただけだよ~!」


「なんだ?、技とか使うのか?」


「そうだよ~!」


カナリアが岩の前に立ちガロはさっさと岩から離れた。

勇者達も離れて見ている。


「いくよ~!はー!岩砕き!!」


正拳突きと変わらないが、身体に魔力を纏い身体を強化している。

武道家ならではの技だ。


ガンッ!!


………………………………砕けない。


「いったーーーーーい!!」


殴った手を持ちながらぴょんぴょん跳んでいる。

セリアが回復魔法をかけている。あと勇者に頑張ったねと頭を撫でている。


(カナリアは魔力の纏いかたがまだまだだな。)


また岩を調べるガロ。


「うーん、遠回りをするしかないな」


「そうだな、おーい行くぞ!!」


皆を呼び遠回りしようとするミラ


「ちょっと待てー!!」


岩を調べているガロが叫ぶ。


「なんだ?何か分かったのか?」


移動をしようとしているミラがガロの声に振り替える。


「どうやらこの岩には魔力が宿っているみてぇだ」


「なに?」


ガロは岩を調べ終えて結果を言う。


「この岩は誰かによってわざとここに封鎖さしたみたいだな、しかも魔力で強化しているみたいだ」


「どうりで砕けないはずだ、でも知ったところで結局遠回りするしかないぞ?」


「ここは任せてくれ」


「なにをするつもりだ?」


ガロは岩の前に立ち


「カナリア!お前は魔力の纏いかたがまだまだだ!見とけ!これが正しい纏い方だ!」


ガロは集中する。手錠(神獣用)のせいで1%まで魔力を封じ込められている。そのため魔力を無駄にせず使わないといけない。カナリアの場合は全身に魔力を纏っていたが上級者になると一部分だけに纏わせることができる。


「フッ!!」


ガロは腕に魔力を纏い腕を上げ岩に向かって全力で振り落とす


「おぉぉぉぉらああああああああああああああ!!!!!」


ドォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!


岩に手錠をぶつける。

ガロの狙いは、岩を壊すことでなく手錠を壊すことが最優先である。


「おわっ!!」


「なに!!」


「きゃあ!!」


「嘘っ!!」


「はわ!?」


勇者達は他の岩や木に捕まってガロの爆風に耐える。

爆風がやみ、静かになった。

砂煙が舞い上がっているなかに影がある。

ガロだ。


「……クソ!!、壊れてねぇ」


「「「「「!?」」」」」


勇者達は手錠を壊せずに悔しがっているガロに驚く。


「ん?、なにしてんだ早く行くぞ」


「あ、ああ」


勇者が戸惑いながらも返事をする。


「ったく、面倒な手錠を付けられたもんだ」


勇者達の荷物を持ち歩きだす。


「あ~あ、手錠取れねぇかな」


ガロの独り言はただただ自分をむなしくさせるだけであった。






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