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料理するガロ

ガロは不満に思っていた。


「なんで!?」


器を持ち震えて


「なんで料理がくそ不味いんだよー!!」


空に向かって叫ぶ。


「なんだとこの野郎ー!!」


「ゲフッ!!」


そしてガロはミラに殴られ空に向かって飛ぶ。


「あ~あ、ガロ、そんな事言うなよ」


わかってないな~って感じに言う勇者

ドサッ!!

ガロは殴られたところをさすりながら立ち上がる。


「大事なのは味ではなくて愛なのだよ」


「勇者ぁ~」


騎士様のミラがデレッデレに勇者に甘えている。


(ミラの料理もおかしいが勇者もおかしい!?)


勇者達は料理ができる人が誰もいない。だから誰も文句を言わずにいた。

だがガロだけは我慢の限界であった。だから、ミラが作っていた料理に文句を言わしてもらった。


まずい!!


普通にまずいのだ!


(苦いというか辛いというか)


よく分からない不味さなのだ。


「そんだけ言うならお前が作ってみろ!!」


勇者にデレた後ガロに向かってビシッ!と指を指して言うミラ


「ああ、上等じゃあねえか!!」


イライラが頂点に達してすぐさま準備に取りかかる。


(材料はオーク肉に薬草とかあるな…よし、あれだな!)


「ちょっと待っててくれよ直ぐに終わるから、その間に勇者とイチャラブしときな!はっはっガッ!!」


何処からかデカイ氷が頭に当たった…顔を真っ赤にして杖を持って構えている魔法使いマリーの姿があった。

ガロがマリーを見ると直ぐにそっぽを向いて勇者とイチャイチャしはじめる。面倒なので料理を始める。


コンコンコンッ!!

ジュージュー!


「ん~、美味しそうな匂いがする~」


勇者とイチャラブし終わったカナリアが見に来た。


「もう少しで終わるから待ってろ」


ガロは器を用意して盛りつける。


「うわ~!旨そうだね~」


ガロの作った料理に目を輝かせるカナリア


「出来たから皆を呼んできな!」


「分かったよ~!」


カナリアは早く食べたそうにして勇者達を呼びにいく

勇者達が全員集まってガロが器を渡していく


「オーク肉と薬草の炒め物だ」


「美味しいな」


勇者が食べた感想を言う。


「なっ、なかなかやるみたいだな」


ミラも悔しいそうに料理の感想を言う


「ふわー、おっ美味しいです!!」


ばくばくと食べているマリー


「ミラが作ったのよりか美味しいわ」


ミラに睨まれながらニコニコしているセリア


「はむっはむ、もぐもぐおかわり!!」

すごい勢いでおかわりをしているカナリア

勇者達もおかわりなんかしてガロが作った料理はすぐになくなった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「ぷはー、美味しかった~ごちそうさま~」


自分のお腹をポンポンと叩くカナリア


「お粗末さん」


ガロは食器を片付けていく

勇者達は満足して「明日からガロが料理当番な!」とかいってテントの中に入って行った。

カナリアはまだまだ食べているので待っていた。


片付けた後は焚き火の当たりで見張りをする。

交代でやっている。


「ふ~」


そして今日と言う日が過ぎていく。













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