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進化先の選択肢がおかしい件  作者: 紫扇
1章 目玉と触手と狂愛のダンジョン
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06 さまよう鎧騎士

グロ注意・R指定は伊達じゃないことを見せてやる

ということでここから先はグロです。

「ロプス様困ったことになりました」


 ああ、何となく分かる。

 俺たちは洞窟へ飛び込んだはずだった。

 穴だと思っていたのは入り口だったらしい。

 目の前には人工物としか思えない空間が広がっていた。

 固い材質で出来た通路はほの暗く光る天井と暗い白の壁と床で出来ていた。


 キュクに抱えられてカツンカツンと足を鳴らして歩きながらどうするか相談する。


「ここは恐らくダンジョンです」


 ダンジョンかーゴブリンとか出るあれかー。


「ゴブリン程度なら良いのですがその程度の雑魚ダンジョンはさっさと壊されるので恐らくもっとヤバイ何かかと思われます」


 ヤバイ?


「この世界の人類が『攻略できない』『壊さない方がいい』と思ったダンジョン以外はだいたい潰されますから」


 つまりここはこの世界の人類が『攻略できなかった』ダンジョンというわけか。

 ヤッベ、オラゾクゾクしてきたぞ。

 暫く歩いているとガシャンガシャンと金属が擦れ合う音が通路の先からしてきた。


「まずいですね。リビングアーマーやボーンナイトだったら終わりです」


 二人で素早く周りを見回し隠れる場所を探したがここは一本道で隠れる場所は無かった。


  ガシャンガシャン


「…………」


 それは首のもげた騎士であった。

 もげた首は首からぶら下がり後ろを向いている。

 口からは血泡あぶくを吐きながら目を血走らせ苦悶の表情をしていた。


  ガシャンガシャン


 どうやらこちらには気づかずに歩いていったようだ。


「なんとかなりましたね」


 危なかった。

 本当に死ぬかと思った。

 間一髪触手を数本出し天井付近で壁に押し当てて踏ん張って事なきをえたのだ。

 だが触手の滑ること滑ること壁に当ててるのにヌルヌル落ちそうになった。

 幸い触手の粘液量がそこまでじゃなくて何とかなったが今後触手が進化したらダメそうだな……。

 早く足や手を手に入れなくちゃいけないな。


「ロプス様部屋があります」


 騎士が来た方向へ向かって歩いていくと扉があった。

 扉は僅かに開いており中が部屋になっているのが分かった。

 恐る恐る二人で中を覗いた。


「…………」


 キュクは静かに扉を閉めた。

 キュクに抱えられたまま暫く歩きそこから離れた。


「思ったよりこのダンジョンはヤバイかもしれません」


 確かに、あんなものがある所がまともとは思えないな。


 中は処理場であった。そこにあったのは沢山の死体だった。

 騎士達が拷問され拘束され惨殺されていた。

 吊るされたもの引っかけられたものミンチにされたもの刻まれたもの弄ばれ貫かれたもの沢山の騎士の死体であった。

 恐らく騎士の遠征ではぐれ、迷い込んだ者であろう7つほどの騎士だったものがあった。


 強くなるのが急務になったのを感じた。


一刻も早く強くならなくちゃならない。


「はい」


 だがそんな俺達を嘲笑うかのようにそれは現れた。

 角を曲がろうとした時のことである。

 角の先にオークがいた。

 ただし体の至る所が白骨になっており腐っていた。


「…………」


 オークゾンビは何かを嗅ぐようにしたかと思うとグルリとこちらを向いた。



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