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プロローグ

 ある春、桜が満開の頃、名門男子高・私立べんざ高校で新学期が始まった。

 主人公は腕時計を見ながら、校門に向かって全力疾走した。他校の体育で覚えた巧みな動きで柵を飛び越え、最上階の教室にたどり着いた。ドアを開けて、彼は叫んだ。

「遅れてすまんねー!」

 端正な顔つきの教師は、彼を威嚇するように睨みつけた。

「んだと、遅れてんの? しょうがねーな、罰を与えてやる。お前は痛くなるのは、始めてだけだぜ……」

「やめろ、俺は……俺はそうじゃない!」

 主人公は緊張していたが、頬に赤みがさした。先生はどんどん近づいてきた。唇の端が上がり、真っ白な歯が露わになった。講壇を粉々に砕いてしまいそうな力強い手で、すでに半分ほどボタンが外れていたシャツの一番上のボタンを慎重に外し始めたが……

 先生が主人公を壁に押し付けると――あの男子校と全く関係ないある防犯部隊の話しをしよう。

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