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第15話

「これ、お茶です。あとこれ、お菓子です⋯」


そう言って、2人分のコップといろんなお菓子が入ったお皿を机の上に置いた。


「あ、このお菓子私好きなやつだ!!」


お口に合うようで何より何より。

初めて友達が来るから色んな種類のを買ってしまった。ポテチやチョコやらスティック系⋯

量は見ての通りてんこ盛りだけど、まぁ二人いるから大丈夫か〜


青乃さんの隣に座り、テレビをつけ、2人仲良く食べる。見ていた番組が一区切りついたのでテレビを消し、今日やる配信の話に入った。


「今日の配信、四宮さんはあのパソコンでするつもりなんですか?」


青乃さんはそう言いながら、斜め後ろに置かれている配信用のパソコンに上半身をぐるりと向けた。


「そのつもりですけど、えっ、あ、なにか問題が⋯!?」


「いえいえ!そうじゃなくてですね!⋯あの、今日の配信、隣でやってもいいですか!!」


「⋯え、」


いやいやいや、確かに今あるパソコンの隣にもう1台置くスペースは十分にあるし、普通に椅子も置けるけど!でもさぁ、それってめちゃくちゃ距離近くならない!!?えっ、いいの!?え、私凄くドギマギするんだが!?え、それが普通の友達としての距離感なのか⋯!!?


「⋯だめ、ですか?」


悶々と考えていると、青乃さんがこちらを見ながら上目遣いでお願いしてきた。

⋯可愛い後輩の頼みだ。これはもう、引き受けるしかないでしょー!!!!!


「⋯⋯いいよ、一緒にしよっか。」


「はいっ!!!!!」


うっ、耳と尻尾が見える⋯!小動物かと思ったけど、やっぱりこの子は大型犬なのか!!?

あんなにてんこ盛りだったお菓子も、2人だとすぐ食べ終わり、私達は本格的に配信の準備をし始めた。


「あ、そういえば青乃さんって私の名前もう出してるんですか?」


ふと思いついたことを、椅子を運んできた青乃さんに尋ねる。

因みに私は言っていない。いや、今日か今日かと悩んでいるといつの間にか当日になっていたんだ。だから決して、忘れてたわけじゃないぞ!


「え、あぁ〜、⋯⋯そこはまぁ、今日のサプライズ的な⋯感じですかね!」


なるほど、サプライズか!確かにそうじゃん!

いやぁ〜そこまで考えてるとはさすが登録者数40万人様だ。40万⋯いや、早すぎでしょ!?つい最近まで30万人お祝い配信やってたじゃん!いや、凄い!!凄いけどさ!!!

⋯⋯ていうか今から私、そんな凄い人とコラボするんだよな⋯サプライズになるのか、それ⋯⋯しかもコラボ経験皆無だし。

⋯まぁ、普通にゲームするだけだもんな!そうそう、友達と一緒にゲームを⋯って、あれ、私今まで友達とゲームしたことあったっけ?

⋯⋯⋯うん、諦めよう。申し訳ないけど、盛り上げとかは青乃さんこと、青晴に頼らせてもらおう。


「よろしくお願いします、青乃さん」


「こちらこそ!よろしくお願いします!」


よし、やる気バッチシ!いいねぇ!頼もしい!

まぁなんとかなるかと思いながらパソコンの電源をつける。隣の青乃さんも椅子に腰掛け、準備をし始めた。

にしても、椅子が高いのか、背が少し高く見える。いつもは私より少しだけ低いけど、なんか急に偉大な人に見えてきたな⋯あぁ、“一ヶ月足らずで40万”か。肩書が眩しいな⋯⋯

そうやって横を凝視していると、こちらの目線に気付いた青乃さんがこちらを向いた。

青乃さんって、よく目が合うよなぁ。今日は私より目線が上だから少し違和感あるけど、まぁ相変わらず可愛らしい後輩には変わりないので別にすぐ慣れるだろう。

⋯さてと、もうすぐ配信開始の7時かぁ。


「あのぉ、もうそろそろ、始めます?」


「そうですね!では、始めましょうか!」


よし、マイクOK、パソコンもいつも通り!準備は万端!最初は緊張するかもだけど、頑張ろう!






いよいよ待ちに待ったコラボ配信開始―――――

次回を乞うご期待!

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