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第10話

「美味しかったですね!」


「そうですね」


お会計を済ませた私たちはお店を出て外にいる。5月の夜という事で、少し肌寒い。


…にしても、「カードで」って払う姿はかっこよかったな。やっぱ人気VTuberは金があるのか……

3D化を達成した暁には、私も何か奢りたいな。


「四宮さん、この後は何かありますか?」


「えっ、いや、普通に帰るかな」


「……そうですか!では、ここで解散ですね。気をつけて帰ってくださいっ!」


「?青乃さんも、お気をつけて」


どうしたんだろ、他にどっか行きたかったのかな?でも今になって「やっぱ帰るのやめて二人でどっか行きましょう」って言うのもなんか恥ずかしいし…今日は大人しく帰ろっか。

青乃さんが手を振ったので、こちらも軽く手を振り返す。


「…まぁ、じっくりと……」


「ん?何か言いました?青乃さん」


「あっ、いや、何でも!お気を付けて!」


何か言われたような気がしたけど、気のせいだったか?まぁ、いっか!


「危なかった、声出てたんだ……」


そうボソッと言う彼女の声に気付かず、後ろに方向転換し、私は家へと向かって歩き出した。




家に着いた私は、明日する予定の配信に備えてマイクなどの機材をセッティングしたのち、ソファに寝転んだら、そのまま寝落ちしてしまった。

しかしその日は、新しく友達になった青乃さんとコラボして30万人突破を突破し、その勢いのまま50、そして100万人を突破するというめちゃくちゃ都合のいい展開の夢が見れたので、とても晴れやかな朝を迎えられた。


昨夜このような配信がされていた事も知らずに──


「やっほー、異世界旅人Vの青晴だよー!」


<コメント欄>

「いきなり配信だ」

「やっほー」

「いつにも増してテンション高いな」


「私、コラボすることになるかもしれない!」


<コメント欄>

「いつもの事だ」

「だれだれ?」

「いつもの人とでしょ」


「違う違う!今回のコラボは、初コラボの人!」


<コメント欄>

「おっ!」

「誰だ?」

「もしかしてこの前言ってたファンの人?」


「…そ、私のガチ恋」


<コメント欄>

「うおおおお!!!!!」

「絶対見る!!!」

「男か!?男なのか!!?」


「男じゃないよ、女の人……って、あ、言っちゃった」


<コメント欄>

「うおおおおおおおおお」

「一生推す」

「マジか、百合か、百合なのか!!?」



ガチ恋(女性)相手とコラボをする事になったと公言する青宮 晴。

初コラボ、果たしてどうなる──!!?

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