第八章7 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第1試合】4/能活チームの作戦タイム2
【希望】の提案で、【セバスチャン】は簡単に、【能活】が作った特別な【24作のアニメーション】の内容を説明する事にした。
その説明によると、
第1作【考察クリエイター×コレクター】、
謎の【クリエイター】や【コレクター】に対して、【考察班】とされる人達の目線で、ここはこうなっているとか予想する視点と実際の【クリエイター】や【コレクター】がどう作っているか?の差異を表現する物語である。
例えば同じ表現やコレクションなどでも別々の【考察班】の人達のそれぞれの解釈によって、違う解釈をすると言う事になる。
具体例を挙げれば【クリエイター】が人型ロボットのプラモデルの上半身をつなぎ合わせて百足の様なデザインをしたと仮定する。
それを【考察班A】の見解では【百足】では無く、【千手観音】をモデルとして考えていると言う解釈をし、【考察班B】は、【輪廻転生】/【生まれ変わり】を表現していると解釈し、【考察班C】は、【脱皮】をイメージしていると解釈すると言うものだ。
どれも実際にイメージした【百足】とは異なる解釈だが、表現した何かに対して受取手がどう解釈するかの違いを表現していく物語になる。
第2作【造勢主】、
簡単に表現するとタイトルにある【造勢主】は、【造物主】から派生させた造語で、勢力を作り出す存在となる。
勢力を作り出すと言う事はどういう事かと言うと、例えば【種族】を新しく作り出すとか【悪の組織】を作り出すとかそう言う何らかの集まりをゼロから生み出す力と言うことになる。
それまで存在していなかった集団を作り出す力を持った存在。
それが【造勢主】にる。
物語としては、複数の【造勢主】が居て、誰が作った【勢力】が一番凄いかと言う事になり、【造勢主】達が、己の力量を他の【造勢主】達と競い合うと言う物語になる。
その一番単純な方法が戦争であり、自分達の作った【勢力】がどっちが上か戦って決着を付けると言う事になる。
良い【勢力】を作ると言う事は【造勢主】にとって1つのステータスになっていて、己のプライドを賭けて戦うフィクサー同士の戦争と言える話になる。
第3作【ラスボス世直し隠れ旅】、
簡単に表現すると【ラスボス】の配下の幹部達が私腹を肥やしている所を正体を隠して潜入調査していた【ラスボス】が正体を現して正していくと言う物語になる。
第4作【出直して来なよ】、
語り部は【花足部 与芦】で彼の目線でスタートする女性主人公達の物語。
「なぁ~【与芦】、あたしさぁ~彼氏作んのとか面倒だから、あんたが彼氏って事にしておいて」
「あ、それなら私も」
「うちも」
と言う感じで冴えない【語り部】に次々と美女が彼女という事にして欲しいと言う。
そして、語り部は複数の女性と同時交際していると言う事になる。
語り部は冴えない男子なので、他の男子にバカにされる。
そこへ彼女達が出て男子を圧倒し、悔しがらせると言う感じのストーリー展開となる。
かっこよかったり可愛らしかったり綺麗だったりする女性達が、語り部となる冴えない男子の彼氏になって、語り部をバカにする他の男子を悔しがらせる物語と言う事にしている。
綺麗な女の子達が語り部の彼氏になる理由は付き合うとかそういうのが面倒臭いから、そう言うのを意識しないですむ語り部を仮の彼氏として配置したと言う感じとなる。
第5作【何を為す者ぞ?】、
主人公の設定は全く無く、行き当たりばったりで、作りながら主人公を色づけしていくと言う趣旨で始める新しい形の小説を原作モデルにしたアニメーション。
第6作【本当の味方を救い出せ】、
人狼ゲームの逆バージョンの様な作品であり、無数に居る怪しい人間達の中から決められた本当の味方を救い出すというアニメーション。
第7作【嘘から出た魔虚吐】、
【嘘から出た真】から作られた物語で、嘘をつく少年が好きな少女達を怖がらせて楽しもうとしたらその嘘が全て真実に変わっていくと言うホラーアニメーション。
第8作【テーマバトル120】、
全部で120あるとされる、1つ1つのバトルが何らなの【テーマ】を持っていて、それにちなんだちょっと変わったバトルを行うアニメーション。
例えば、【テーマ】が【反動】だったら、【反動】するものなどを使って相手を倒さないと行けない。
例を挙げれば【ゴム】などの反発をつかって巨大な【弓矢】を作って相手を打ち抜いて倒すなど、【反発】が【テーマ】だった場合、【直接】の【攻撃】は無効扱いと言う事になる。