第八章69 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第2試合】29/都立夢異世界部活学校対決9
【隠し魂】の遊び方としては、【紅カード】を使用する【女性役プレイヤー】と【白カード】を使用する【男性役プレイヤー】に分かれてプレイする2人プレイ用のカードゲームとなる。
【女性役プレイヤー】は、【紅カード】をシャッフルし、その内、3枚を抜き確認する。
その3枚が【女性役プレイヤー】にとっての【隠し魂】となる。
また、残った47枚の【紅カード】の内、【イラスト】を見ずに10枚引き、それを山札にしておいておき、37枚を【イラスト】を見ない様にして場にバラバラにしておく。
同じように【男性役プレイヤー】は、【白カード】をシャッフルし、その内、3枚を抜き確認する。
その3枚が【男性役プレイヤー】にとっての【隠し魂】となる。
また、残った47枚の【白カード】の内、【イラスト】を見ずに10枚引き、それを山札にしておいておき、37枚を【イラスト】を見ない様にして場にバラバラにしておく。
これで【白カード】37枚+【紅カード】37枚の合計74枚が場にバラバラに配置され、それがめくるまでカードの内容が把握出来ない状態になっている。
それでレディーファーストとして【紅プレイヤー】から順番に場にある【紅カード】でも【白カード】でも良いので、1枚めくりカードを確認する。
【紅カード】の場合は自分の足下に絵柄が解る様にして置き【白カード】の場合は相手のプレイヤーの足下に絵柄が解る様にして置く事になる。
それが終わったら、相手の【隠し魂カード】を言い当てるかどうかを決めるのだが、言い当てる事を拒否した場合、相手のターンに移る。
続いて【男性役プレイヤー】が同じ様に場にある【白カード】か【紅カード】を1枚めくる。
【白カード】だった場合は絵柄を表にして足下に並べ、【紅カード】だったら相手の足下に並べる。
やはりそれが終わったら相手の【隠し魂カード】を言い当てるかどうかを決めるのだが、言い当てる事を拒否した場合、相手のターンに移る。
それを繰り返して相手の【隠し魂カード】が何か言い当てるか?足下にある絵柄を表にした【カード】が【同じ髪色】の【全コスチューム】を揃えるか【同じコスチューム】の【全ての髪色】を揃えるかした方が勝ちと言う事になる。
当然、双方のプレイヤーはお互い、【隠し魂】として指定した【隠し魂カード】3枚とプレイから除外した10枚の【隠し魂カード】の合計13枚が足下に絵柄を表にしているカードに揃えられないので【同じコスチュームで別の髪色】が5枚か【同じ髪色で別のコスチューム】が10枚揃うかどうかは解らない。
また、足下に絵柄が表になった【隠し魂カード】から、【隠し魂】としている【隠し魂カード】が何であるか?推測する事も出来るし、当てずっぽうで答えて合っていてもそれはオッケーとなる。
ただし外れた場合はその時点で負けが確定すると言う心理的なやりとりがある【カードゲーム】となる。
場に置かれたカードは自分の【カード】を必ずしも引く必要は無く、あえて相手のカードを引いて相手の情報を引き出すと言うのも戦略としてはありなのである。
これも調節に時間がかかり、完成状態にするまでに3カ月近くかかってしまって、2作目のゲームを考える時間は確保出来なかったのである。
チームリーダー4人が考えたゲームはいずれもカードゲームではあるものの、いずれも複雑な要素を持っていると言えるだろう。
これで数を作る事が出来たなら、彼等も【ゲーム制作部初等部4年生】でも飛び級資格を得ることが出来ただろう。
だが、それはもしもの話である。
今は、【覇王杯/オーバーロード・カップ】の戦いである。
この試合は決着が付かなかったため、無効試合となったが、ゲームの内容としては面白さがあったため、今回紹介することにしたのだった。




