第八章60 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第2試合】20/集客?勝負3
一方、世界観のゲスト側になる【キム・ジュハ/ワザアリ】側は、やはり、【Kポップスター】をプロデュースしている手腕を活かし、【コンサート】を開いて【集客】するプランにしたようだ。
要は一箇所にどれだけ多く人を集めれば良いかと言う問題なので、自分で歌う必要は無い。
誰か才能ある者を何名か集めて順番に歌わせれば人は集まる。
簡単に言えばスカウトの腕と人材育成の腕で勝負する事にしたようだ。
結果として双方の最初のプランは、
【ホルガ/ソシスル】が【アート展】の開催。
【キム・ジュハ/ワザアリ】が【コンサート】の開催。
と言う事で決まった様だ。
もちろん、100日間、馬鹿正直にそれだけをやっていても芸がない。
1つの事だけに集中する必要はないのだ。
いくつか試してみて、一番集客出来そうなものを残して行けば良い。
そう言った感じで双方、色んなプランを考えていく。
それこそ、ボランティア/募金活動から犯罪すれすれの危ない事まで様々な方法を試行錯誤し、それを実行していく。
双方で共通しているのは1つのプランだけで一箇所に集めると言う事はしていないと言うことである。
例えば、【野外コンサート】と言うイベントを企画したとして、そこに【コンサート】を見に来ている者が居るのが1つのプランとして成立しているが、そこに【銀行強盗が逃げ込んだ】と言うデマを流したらそこを操作する捜査員も導入できるし、噂が広がれば野次馬なども出てくるだろう。
だが、やり過ぎると警察などでコンサートが中止されたりするという逆効果も考えられる。
要は複数の要素を混ぜ合わせるなどして、一箇所にどれだけ人を集められるか?
それが問われる勝負となる。
例えば、マラソン大会を開いて、人を集めて、そこに出場者だけでなく観客や整備の人を集めると言う事をしても良いし、それに【コスプレ大会】や【アニメ映画試写会】などのマラソン大会とは違った趣旨のイベントと混在させてわざと混雑させて【集客】させても良いのだ。
どうやったら人が指定した箇所に多く集まるか?
それを考える知恵の勝負。
それが、【集客対決】となる。
これについては、語ると長くなるのでこれくらいにさせてもらう。




