第八章58 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第2試合】18/集客?勝負1
さて、この第2試合も初戦だけ紹介しても仕方ないので、他の勝負も少し紹介して行くことにしたいと思う。
今回ピックアップする戦いは【アーティスト対決】として相応しい戦いとなる。
対決内容としては【一箇所に何名集められるか?】と言うものである。
【アーティスト】と言えば人気者となる才能を持った者であると言えるだろう。
そして、【アーティスト】の才能のバロメーターの1つとしてどれだけ観客を集められるか?と言う事が挙げられるだろう。
簡単に表現すれば、例えば【歌手】が【コンサート】で何人、客を呼べるか?が問われる戦いとなる。
新人アイドルの時、数人しか集まらなかったが、売れっ子アイドルになって数万人規模のコンサートを開ける様になったと言う感じで表現される。
ただし、この条件には穴があると言える。
【一箇所に何名集められるか?】が問われているだけでその方法まで問われていない。
例えば【犯罪】を犯し、それを見に来た【野次馬】を集めてもそれは【集客】としてカウントされるのである。
お互いの同期するキャラクターがまっさらな状態でスタートし、そのキャラクターの魅力や行動などで、どれだけ集客出来るかを競う競技であり、準備期間にこの世界観でおける1カ月間。
その後100日間でどれだけ集められたか?を競う勝負となる。
100日の集計はその1日ごとで最大集まった人数がカウントされると言う勝負となる。
この勝負に出場するのは、【レオン・スウィニーチーム】からは、第4作【ANTHEM】のキャラクターと同期した、フォロワー1億人超えのインフルエンサー【ホルガー・シュロート】(ドイツ人男性)23歳、
【ビジネスパートナー3人組チーム】からは、 第12作【OBOEの見える光景】のキャラクターと同期した、13組の世界的トップスターの統括プロデューサー【キム・ジュハ】36歳、
となっている。
【転生】対【ジャスト・ブック】の戦いのキャラクター選択でやった麻雀勝負ではなく、別の勝負でキャラクター選択をしている。
今回はトランプのババ抜きで先に上がった方がキャラクター選択権を得ると言うものだった。
今度は【レオン・スウィニーチーム】がキャラクター選択権を取り、上がれなかった【キム・ジュハ】は、予め提示してあった10キャラの中から【ホルガー】が指定したキャラクターを選択した事になり、【ホルガー】が選んだ自分のキャラクターを中心とした【スピンオフエピソード】が展開されて勝負を始めると言う事になっている。
【ANTHEM】と言う物語の【世界観】は、【消滅する特化世界を描いた物語】となっている。
【特化世界】とは例えば、
【音楽に特化した世界】、
【ゲームに特化した世界】、
【スポーツに特化した世界】、
【昼寝に特化した世界】、
【球技に特化した世界】、
【格闘技に特化した世界】、
【料理に特化した世界】、
【恋愛に特化した世界】、
【友情に特化した世界】、
【裏切りに特化した世界】、
【マジックに特化した世界】、
等々、一部の事柄を特に重視した世界となっている。
これらの【各世界】は、滅びの危機を迎えており、【特化】している部分が潰されるとその【特化世界】は世界から消滅するという事になっている。
主要メンバー達はそれを滅ぼさない様に【特化した部分】を【保管】するために色々行動するというものになっている。
この世界観には何処にも属さない【はぐれ者】と言う存在が居て、【ホルガー】は、その【特化した世界】の1つ【才能に特化した世界】に居て、そこが滅びてしまい、【はぐれ者】となった少年、【ソシスル】と同期している。
対する【OBOEの見える光景】の世界観は、別のタイトルをつけるなら【タレント・フーズ】と言えるだろう。
【タレント・フーズ】とは【才能】を主に【お菓子化】させた食べ物である。
それを食べる事によって、【才能】を得ると言う【世界観】となっている。
【キム・ジュハ】はその世界観の中の予め選択していた10キャラの中で一番ステータスの低い【ワザアリ】と言うキャラクターと同期する様に指定された。
【才能特化世界】と【タレント・フーズ】。
どちらも【才能】を重視した【世界観】となる。
そこで、【アーティスト対決】として相応しい勝負をしようと言うことになり、人集め、【集客勝負】をしようという事になったのである。




