第八章50 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第2試合】10/キャラクターセット4
麻雀のルールにそったキャラクターセット勝負が行われ、卓には、
【レオン・スウィニーチーム】からは、
チームリーダーの【衣装】を化身として顕現させる【5体目の御神体】と契約した【24作の神歌】を作りし【7代目の黒人の男】/【8代目の中東の男】/【9代目のエジプトの男】/(10代目ハンガリー、11代目ルクセンブルク、13代目オーストリア、14代目モナコ、15代目ブルガリア、16代目アルバニア、17代目ギリシャ、18代目クロアチア、19代目スロベニア、20代目セルビア、21代目モンテネグロ、22代目エストニア、23代目アルメニアのそれぞれ男性を経て)【24代目のジョージアの男性】【レオン・スウィニー】、
世界屈指のマルチ格闘家【ユーリー・アヴァクモフ】(ロシア人男性)24歳、
の2名、
【ビジネスパートナー3人組チーム】からは、
チームリーダーの【男】を化身として顕現させる【1体目の怨魔体】と契約した【13作の作られた架空の伝説をヴォイス・ドラマ】として制作しようとしている【ビジネスパートナー3人組】の1人であり【韓国】を拠点に置く者、【崔 瑞俊】韓国男子、
【韓国】を拠点に置く者、【崔 瑞俊】の腹心であり、千の声を使い分けると言われている伝説の声優、【山井 尚三】68歳、
の2名が出た。
亀の甲より年の功か?【尚三】がベテランならではの技術で先に【キャラクターセット】の権利を得たのだった。
【尚三】が選択した役に対応するキャラクターは、【小学6年生(女子)】、つまり子供の女性キャラクターだ。
だが、千の声を操るとされるベテラン声優の【尚三】にとっては再現不可能なキャラクターではない。
裏声を使って小学生のキャラクターも演じる事が可能となる。
そして、【尚三】が相手チームのキャラクターで選択したのは、【教師(男)】だった。
一見【小学6年生(女子)】にとっても【教師(男)】にとっても相性の良いキャラクター同士にも見える。
そして、その通りである。
【尚三】が選択した【小学6年生(女子)】が有利になるには、ステータスから考えるとカタカナで表現したキャラクター、すなわち、
【プロゲーマー(男)】、
【パフォーマー(男)】、
【ウェイター(男)】、
【トリマー(男)】、
【フリーター(男)】、
のいずれかであれば、【小学6年生(女子)】は有利に勝負する事が出来た可能性が高かった。
だが、長い時間を生きてきた【尚三】が若い者には負けてられないと真っ向勝負を選んだのだった。
展開する【サブエピソード】は【小学6年生(女子)】を中心とした物になるが、それでもキャラクター同士の有利不利は無い。
【尚三】はガチンコ対決を望むのだった。
それを受けて【ユーリー】は、
「舐めた真似をしてくれたな、ジャパニーズ。
その余裕面、後悔させてやる」
と息巻いたのだった。
対して、【尚三】は、
「半分も生きておらん小僧に遅れを取るつもりはない。
胸を貸してやるつもりでやってやるさ」
と返した。
どちらも譲らない。
一触即発のバチバチ状態だった。




