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第八章44 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第2試合】4/レオン・スウィニーチームの作戦タイム2

 【レオン・スウィニーチーム】の相談は続く。

 何と、【神歌】を元にした【神歌話】の内容と【タイトル】は全く違うという衝撃の事実が判明した。

 混乱する可能性があるので多くは語らないが、この第1回戦第2試合で使用する【神歌】に限定して語ろう。

 まずは、初代、【レオン・スウィニー】の遺言で、初戦には必ず、自分が作った【神歌】を使うというのがあるので、【初代】が作った第1作【REQUIEM(レクイエム)】について語れば、【レクイエム】とは【鎮魂歌】、つまり【魂】を鎮めるための曲である。

 キリスト教の宗教曲であり、死者のためのミサ曲とされる。

 【レクイエム】は複数あり、【モーツァルト】、【ヴェルディ】、【フォーレ】のものが有名だが、【ブラームス】の宗教曲とは異なる歌詞をつけたものなどもある。

 簡単に要約するとそんな感じの【元ネタ】になるのだが、【神歌】として【表現】されている【神歌話】では、元の【死者のためのミサ曲】とは異なり、【転生】を題材にした【物語】を表現している。

 曲の長さで言えば、4時間を超えるものになるので、一概にこうだという訳にはいかないが、大体の【世界観】を表現すれば、【転生】を繰り返し【強い肉体】を得ていくことが宗教上の徳を積むということになっており、作中では信者達が死と再生、つまり【転生】を繰り返していく。

 ただし、1人につき、【転生】出来る数というのは限られているとされている。

 一般人で言えば10回が限度、徳の高い者だと100回近く【転生】を繰り返せるとされている。

 そして、【転生】する度に、得た【肉体】で好きな【特技】や【異能】などを次以降の【転生】に持ち込めるという設定も斬新な設定であると言えるだろう。

 ただし、【異能】などは【元の身体】から7代目までしか繰り越せないという。

 つまり、気に入った【異能】があり、それを次代以降に持ち越したくても持ち越せるのは7代目までで8代目以降はその【異能】は失われると言う。

 それをふまえて、自分の最も気に入った【肉体】を手に入れていくという【物語】となっている。

 そんな感じなので、【魂を鎮める】と言うよりは、【魂が移動】し続けるため、むしろ【真逆】に近い【世界観】と言えるかも知れない。

 この【レクイエム】に限らず、他の23曲も【漫画】などで言えば、まるで【表紙詐欺】にあい【表紙】が気に入って読んでみたら全然違う内容だったという感想をする様な【タイトル詐欺曲】、それが、【レオン・スウィニー】の作り出した【神歌】である。

 それでも第1作の【レクイエム】はまだ、【原曲】をイメージしやすい方だと言える。

 後半になればなるほど、【原曲】がどこに残っているのか疑問に思える様な【世界観】となっている。

 だが、【進化】とはそう言うものなのかも知れない。

 生きていく上で、必要な姿形に変化していく。

 【人間】と【単細胞生物】が元は同じだと思えないくらい違う様に、【神歌】もまた、【見た目】や【内容】がガラッと様変わりしているのである。

 見た目が全く違うという事は、【第24代レオン・スウィニー】にとっては一種の防御体勢と言って良い。

 彼は、【日本】を恐れている。

 覚醒する前に【日本】の心霊現象で恐怖したのだ。

 だから、【韓国】、【台湾】、【香港】のメンバーのチームとの戦いと思って少し安心していた。

 だが、【ビジネスパートナー3人組チーム】の隠れキャラ、【覆面選抜メンバー】に【日本人】がいたことで警戒を強めたのだった。

 話し合いにもそれが現れていたのだった。

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