第八章40 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第1試合】37/ミーニング・スイッチ5
【能活/ユグドラ】は、【ミーニング・スイッチ】の世界観で【ユニーク・ユニット】の1機、【物の性質を反転させる力の書】を【動力】とした【OSMF】/【サンドグラス/砂時計】をモデルとした【サンドグラスユニット】の襲撃を受けている。
【サンドグラスユニット】には【トライ反転システム】以外にも特別な装備が搭載されている。
それが【反転属性システム】だ。
これは【サンドクラス】の世界観の中でも上位に当たる【特別な装備】である。
これは特定の条件を満たす事によって【自機】や【相手機体】の【属性】を【反転】させる事が出来るというシステムになる。
具体的に言えば、【窮鼠猫を噛む】として表面上弱者であるネズミが猫を狩ろうとしたり、【弱肉強食】が【強肉弱食】の様に弱い立場の者が強者を捕食出来る様な感じに相手との関係性が反転するというものである。
属性が強い者が必ず勝てるという訳ではないが、得手を不得手に得意を不得意に変えられてしまうので脅威となるシステムになる。
また、それを可能にする特定の条件とは反転させる【属性】ごとに全て異なる。
分かり易い例を挙げれば例えば、紙の鋏で岩を切りたいという出来ない事を可能とさせるのには岩の成分を分析し、脆い部分を発見するなどのその条件をクリアするのに必要な素材や条件を揃えるという事になる。
もちろん、こんな例は無い。
【反転属性】に必要な条件はもっと複雑で数も多い。
そう言うシステムである。
それに対して【能活/ユグドラ】は、いまだ、【ミーニング・スイッチ】をゲットしておらず、自前の力として、【91番目の異世界のプリンセス】を召喚し、その【プリンセス】にその91番目の異世界の【魔王】を召喚してもらう。
つまり、間接召喚である。
【能活/ユグドラ】自身に【91番目の異世界の魔王】を召喚する能力はない。
だが、【91番目の異世界の魔王】を召喚する力を持った【91番目の異世界のプリンセス】は召喚する事が出来る。
召喚方法としては二度手間であり、面倒臭いが、その二度手間をする価値がこの【91番目の異世界の魔王】にはある。
その【91番目の異世界の魔王】には特別な異能力があり、それを使うためにはプリンセスの力が必要不可欠なのだ。
【91番目の異世界の魔王】の力については【知覚】出来ないので紹介出来ない。
なぜならば、【91番目の異世界の魔王】が【召喚】から元の【世界】に戻った時に、その力もその力が引き起こした結果以外は消失してしまい、何故こうなったか解らずに、謎の現象として残るからであり、文字や表現などでそれを表す事が出来ないものとされている。
よって、この異能については不明であると言える。
その戦いについて描きたい所だが、どうやら時間切れの様だ。
この先も【能活チーム】と【マルチナチーム】の戦いは続くし、決着もつくだろう。
だが、それについて語るには、紹介時間が少なすぎた。
よって、【覇王杯/オーバーロード・カップ第1回戦第1試合】/【天村 能活チーム】VS(11)【マルチナ・アゼヴェード・バレットチーム】の紹介については以上となる。