第八章31 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第1試合】28/グラン・プリマ・レガシー1
【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第1試合】も白熱しているが、その全てを紹介する事は出来ない。
だが、双方のチームのチームリーダーの戦いは少し紹介しておくべきだと判断したのでそれをやっていこうと思う。
決着まで紹介する事は無いが、初戦での【スポーツウルトラマックス】と【メカニック・イート】だけを紹介しても仕方ないので、他のバトルの様子も少し紹介しておこう。
【スポーツウルトラマックス】と【メカニック・イート】のミッション勝負がどちらが勝ったかと言う事は無粋なので伏せておくが、3つ目の勝負では、【能活チーム】は、満を持して第21作【グラン・プリマ・レガシー】という憧れていた【芳一】が作った【フィクション・レジェンド】に対抗して作った4連作の第1弾で超太古の遺産を巡る壮大な物語を出して来て、【マルチナチーム】は第1作から順番に出しているので第3作【物の性質の意味を変える力の書】を【動力】とした【OSMF】/【ミーニング・スイッチ/意味のスイッチ】という、【美容】がテーマであり、ロボットは【美しいフォルム】を形成し、【魅了】する事が【力の源泉】となっている物語となっている。
やはり、チームメイトとチームリーダーで【世界観】に対する【ミッション】を受けてそれをチームリーダーの持つ自軍の【世界観】の【キャラクター】と同期して、先にクリアした方が勝利という条件で戦っている。
【グラン・プリマ・レガシー】で提示されたミッションの数は、13であり、その内、6つのミッションをメンバーがやり、6名全てミッションをクリアした時点で、残った7つの内、4つのミッションをチームリーダーが先にクリアした方が勝ちと言う勝負となっていた。
これは、1つ目の第9作【スポーツウルトラマックス】(【能活チームが提示でマルチナチームが挑む】)対第1作【メカニック・イート/メカニック喰らい】(マルチナチームが提示で能活チームが挑む)、
2つ目の第8作【テーマバトル120】(【能活チームが提示でマルチナチームが挑む】)対第2作【サンドグラス/砂時計】(マルチナチームが提示で能活チームが挑む)、
に続いて3度目になる同じパターンでの対決となっている。
つまり、メンバーが6つのミッションをクリアしたので、【アナザー・マルチナ】が挑んでいるという事になるのだが、相変わらずこのチームは【能活チーム】が提示した13のミッションの内、最初の6つをメンバーがそれぞれ挑み、最後の4つを【アナザー・マルチナ】が挑むという姿勢を崩していない。
つまり、【能活チーム】が提示した13のミッションは、
(01)【クリアリストの写本の消去】、
(02)【マルチアンチの壺の入手】、
(03)【メルトダウンの首の入れ替え】、
(04)【ショックメタルの首飾りの売買】、
(05)【ナパームフォースの手紙の修復】、
(06)【チェックモードの靴の破棄】、
(07)【アップヘアの女神像の保管】、
(08)【チャームキャットの希少種の保護】、
(09)【ルッキングダストの瞑想の解読】、
(10)【ダーククリスタルの髑髏の奪取】、
(11)【ガーディアンロードの抜け道の発見】、
(12)【ジャックネイルのスティグマの発明】、
(13)【カラフルシャープの爪痕の解明】、
となっている。
これについての解説は一切無い。
なぜならば、【グラン・プリマ・レガシー】の【世界観】に入り、手探りでこの【ミッション】を言葉通りにするのが求められているからだ。
もちろん、世界観に入ってすぐに解けるものは1つもない。
物語を体感していく上で、いくつかの物を手にしてその先に何かがあるという形になる。
分かり易く言えば、【マトリョーシカ】の様に【箱の中に箱】がたくさん入った【宝箱】の最も奥にある宝を得るにはそれぞれの【箱】の【鍵】を見つけないと開けられないと言った様に、すぐに目的の物事に到達出来ない。
また、その宝箱などもスタート時の状態では、何の情報も無い。
つまり、RPGを体験している様に、情報を集めて、その【ミッション】のある場所へたどり着くというのも【ミッション】に含まれているのである。
当然、情報を間違えて入手すれば、違う【ミッション】に挑む事になる。
例えば、【クリアリストの写本の消去】に挑んでいるのに【マルチアンチの壺の入手】の【ミッション】に行ってもそれはクリアとはならないと言うことだ。
あくまでも、【プレイヤー】となる者が挑む【ミッション】のある場所にたどり着き、それを実行して初めてクリアとなるのである。
つまり、【アナザー・マルチナ】は現在、【ダーククリスタルの髑髏の奪取】という【ミッション】に挑んでいるので、それ以外の【ミッション】は論外となる。




