第八章30 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第1試合】27/【ミッション08】/【ドッキング指令】ミッション
続いては、【ミッション08】/【ドッキング指令】ミッションに対して挑んでいる引っかけ問題を出すのが得意な【クイズ出題者】、【岩崎 明】33歳について追って行こう。
彼は、【能活】の24の【世界観】の内、第20作【永遠の夏休み】という時は経つがずっと終わらない夏休みをテーマにした物語で、366日全て時は経つが全て夏休みという斬新な設定のアニメーションでどこまでやっても休みという設定なので、働くという概念が無く、今度はどんな遊びをするかという様な事を考えて生活し受験勉強や仕事というものがなく、ずっと遊べるという夢の空間を表現している物語の登場キャラとなる【章(明と同じ名前のため選択)】というキャラクターと同期している。
【明/章】が挑むのは、ドッキング指令、つまり合体する事を目的としたミッションになる。
舞台となるのは【レジスタンス】が点在する地方となる。
レジスタンスは帝国にばれない様に各地に点在して、秘密兵器を作っていた。
その場所は数百箇所に及ぶ。
普段は、町工場などを装っているが、来るべき時に備えて日々、部品を作っていた。
そして、全ての場所で、パーツが完成した事により、それらを1つにまとめて巨大決戦兵器を完成させるというミッションが計画されるという世界観となる。
その巨大決戦兵器の名前は、【ΩΩΩ】。
この【ΩΩΩ】を合体させる事が【明/章】に与えられたミッションとなる。
現場上空には、【帝国】の【メカニック・イート】が巡回している。
その【帝国】の軍の目をかいくぐって【ΩΩΩ】をドッキングさせる事が出来ればミッションクリアとなる。
それを選んだ、【明】は【クイズ出題者】として、人の盲点を突く事を考えるのが得意なタイプである。
例えば目の錯覚や、巡回時間の盲点、敵兵の抱き込みなど、取れる手を総動員させて、上手くドッキングさせる案を考える。
まずは、いっぺんに全てのパーツを一箇所に集めると目立ってしまう。
そんな事は物理的に不可能に近い。
その様な無理な事は考えておらず、
まずは、数百箇所にあるパーツを百にまで絞る。
つまり、パーツを一部ずつドッキングさせて、百箇所にするのだ。
そこから、百のパーツを50のパーツに、
50のパーツを20のパーツに、
20のパーツを5つのパーツに、
という様に細かいドッキングを繰り返す。
その上で残り5つのパーツになった所で、空中ドッキングをして【ΩΩΩ】を完成させるという感じで進めていく。
当然、パーツの数が少なくなってくるとパーツの大きさが隠しきれないほど大きくなるので、そこをどう誤魔化すか?
見えていても認識されない様にするにはどうか?
木を隠すには森の中。
湖に沈めるか?
迷彩処理をするか?
敵の目を他にやるにはどうしたら良いのか?
それらの案を色々と考え、それをパズルの様に組み合わせる。
【クイズアーティスト】としての本領発揮となるミッション。
それが、【ドッキング指令ミッション】となる。
【明/章】は、
「さぁて、一世一代の大勝負。
どうやって、不可能を可能にするか?
いや、不可能な事は人が決める事。
不可能に思えても人には盲点がある。
その盲点をどう見つけてパズルのピースを組み合わせるか?
それがこのミッションの見せ所ってことだな」
とつぶやいた。
彼の挑戦が始まった。
だが、残念ながら、彼の挑戦についてもここまでとさせていただく。