第八章27 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第1試合】24/【ミッション04】/【作戦阻止命令】ミッション
続いて、【ミッション04】/【作戦阻止命令】ミッションに対して挑んでいる【女優としての才能】を【能活】に評価された【島城 巴】24歳について追って行こう。
彼女は、【能活】の24の【世界観】の内、第6作【本当の味方を救い出せ】という人狼ゲームの逆バージョンの様な作品であり、無数に居る怪しい人間達の中から決められた本当の味方を救い出すというアニメーションから、【催眠術師】の【高森 乙葉】というキャラクターと同期している。
彼女が挑む事になるのは、敵が計画している作戦の阻止である。
そのため、敵兵を操る力を持った【催眠術師】の【乙葉】の力を借りる事になる。
ただし、【乙葉】が操る事が出来る人間には限りがある。
催眠状態にして一度に操る事が出来るのは3人までであり、4人目を催眠状態にした時点で1人目の催眠は解けてしまう。
また、1人に対して催眠状態が維持出来るのは1時間までであり、1時間経つと自動的に催眠は解けてしまう。
ただし、催眠状態にしている時の敵の記憶は全く無くなるという特性がある。
その状態で敵の基地に潜入し、敵が計画している【プロジェクト】を知る事とそれを記している別々の場所にある7つの【ファイル】を破棄するというものである。
【SF物】である【メカニック・イート】の世界だが、こういう人間主体パートの展開もあるのである。
ただし、【メカニック・イート】は非常に細かい【アト・ブロック】という【部品】で構成されている【ロボット】である。
そのため、【巨大ロボットサイズ】だけでなく、【人間サイズ】の【オートマトン】のお様なものも【オート・メカニック・イート】として登場するのである。
この【ミッション】での敵メカと言えるのはこの【オート・メカニック・イート】になる。
サイズは小さくても立派な【メカニック・イート】なので戦闘力はかなり高いと言える。
そんな【オート・メカニック・イート】に対してほぼ生身(ただし、こちらも【サポート】として【メカニック・イート】の力を借りる事は出来る)で対抗することになる。
この条件で【巴/乙葉】はどうやって
(1)敵の基地に潜入し、
(2)情報を集めて、
(3)7つのファイルを破棄するか?
が問われる事になる。
だが、【巴】は実力派女優である。
与えられた役はどんな役だろうとこなす自身があった。
また、同期しているキャラクターの特性である【催眠術】という利点も利用すれば、この難しいミッションに対して挑む事は決して無謀な事では無いだろう。
【スパイ物】として見れば十分にありえる展開である。
【巴/乙葉】は、
「俳優としての演技力、見せてあげるわ。
このミッション、何が何でも成功させる」
とやる気満々だ。
彼女は役になりきって敵基地に侵入を試みた。
潜入にはパターンがある。
それは色んなスパイ映画などで表現されてきた事だ。
彼女はそれらの方法の中から自分に合った方法をチョイスして実行した。
催眠術を駆使して関係者の知人になりすまして潜入した。
彼女のある意味、命がけの戦いはこうして始まったのだったが、彼女についてもここまでとさせていただく。