第八章21 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第1試合】18/【ミッション01】/【大型基地破壊命令】ミッション2
【メカニック・イート】の【ビーム兵器】の運用バリエーションは多岐にわたるとされる。
その1つが、【ビーム】の【光の粒子】と【液体】を混ぜる技術の発見である。
もちろん空想科学なのだが、【光の粒子】と【液体】を混ぜる事で、【リキッド・ビーム】というものを作り出した。
これを【リキッド・ビーム兵器】として【ビーム兵器】と同様に【ビーム】を発射するライフルなどに搭載させる。
【リキッド・ビーム兵器】の【リキッド・ビーム】は【ビーム】より【スピード】が遅いという欠点があるが逆に利点もある。
それは、放出した【リキッド・ビーム】は回収、再充填が出来るという点である。
【ビーム】は放出された場合、対象物に当たって破壊して終わりだが、【リキッド・ビーム】は対象物に当たって破壊した跡、【液体の球】になってらばっている。
そのため、破壊された場所に出向いて、吸収し、そのうち、【89・6パーセント】ほどが再利用出来るのだ。
つまり、一度、発射した【リキッド・ビーム】を吸収し、再充填して、また、発射する事が可能なのである。
また、【機体】ごとに【リキッド・ビーム】の成分を微妙に変える事で、その【機体】だけが【リキッド・ビーム】を吸収する事が出来る【ライセンス・プログラム・リキッド・ビーム】というものも作り出せる。
そう言うシステムがこの【世界観】には存在する。
また、この発見を皮切りに、【四大元素】や【ビーム/光】に対する【闇】の要素を足したものも考えられる様になっていったようである。
例えば、【リキッド・ビーム】は水分を含んでいるから【水属性】との融合を意味している。
【四大元素】には、他にも【火】と【土】と【風】がある。
これはどういったものが考えられるのか?
【火属性】と混じった【ビーム兵器】は、【ボム・ビーム】である。
これは【爆弾】の要素を含んだ【ビーム】で対象物に当たった瞬間に【爆発】するのでより破壊的な【ダメージ】を与えられるというものである。
また、【土属性】と混じった【ビーム兵器】は、【クレイ・ビーム】である。
これは【ビーム】を【粘土】の様に固める技術の発見で、【粘土】で造形物を作る様に、【ビーム】の形を自由に変えることが出来るというものである。
また、【風属性】と混じった【ビーム兵器】は、【ジェット・ビーム】である。
これは、風や波と言ったものを発生させ、【ジェット・ビーム】の周辺にも何らかの影響をさせたり、【ジェット・ビーム】の軌道を変えたり、まるでベースボールの変化球の様にコースを変えたりする事が出来るというものになる。
また、どちらかと言えば、【水属性】などが近いとは思うが、【ポイズン・ビーム】という、当たった対象物の周りも腐らせたり、ウイルスなどで状態異常を引き起こしたりするものを仮に【闇属性】として考えられている。
この様に、【ビーム兵器】に複数の【効果】/【要素】を含ませる事をまとめて【マルチ・ファクター・ビーム】と呼称している。
【マルチ・ファクター・ビーム】は、【リキッド・ビーム】や【ボム・ビーム】などの様に【ビーム】という特性以外に二つ目の要素を持っている【ダブル・ファクター・ビーム】の他に、
三つの要素を持つ、【トリプル・ファクター・ビーム】、
四つの要素を持つ、【クアドラプル・ファクター・ビーム】まで研究が進んでいるとされており、
五つの要素を持つ、【クインティプル・ファクター・ビーム】が限界だとされているが現時点では実証されていないと言う設定となっている。
【セバスチャン/忍丸】は、【ミッション】に挑む前にそう言った事の確認をするのだった。
【敵を知り己を知れば百戦危うからず】というやつである。




