第八章2 【覇王杯/オーバーロード・カップ/序幕】2/順転参戦方式対戦方法
【覇王杯/オーバーロード・カップ】/【順転参戦方式】の参加16チームには予め対戦方法が発表されている。
16チームなので、4回戦えば、最後の1チームになるが、1回戦、2回戦、準決勝、決勝の4回で、全て戦い方が異なっている。
1回戦の8つの試合は、準備不足で規定の数を達していない場合は話が別であるが、基本的に13、または24の【特別な作品】を創作して現実化させる事で選ばれた【選ばれし者】達のチームが参加しているはずであり、理想としては万全の状態での参加となっているはずである。
【37作の特別な作品】を有している【選ばれし者】は、必然的に【御神体】と【怨魔体】と契約しており、【逆転参戦方式】にエントリーされている。
【順転参戦方式】は、37作は作れず、13作の【特別な作品】を作り、【怨魔体】に選ばれた【選ばれし者】か、24作の【特別な作品】を作り、【御神体】に選ばれた【選ばれし者】のどちらかが率いるチームが参戦している。
つまり、それは13か24の【特別な作品】を持っているという事なので、その【作品】を【オーブ(玉響現象化】したものを消滅しあうというものになっている。
ただし、少ない数に焦点を合わせるという事になっている。
つまり、【御神体に選ばれた者のチーム】対【御神体に選ばれた者のチーム】は、お互い24の【オーブ】を持っている事になるので、相手の【オーブ】を24全て消失させた方が勝利となる。
それに対して、【御神体に選ばれた者のチーム】対【怨魔体に選ばれた者のチーム】は後者が13の【オーブ】しかないので、この試合の場合は、先に相手の13の【オーブ】を消失させた方が勝利となる。
【怨魔体に選ばれた者のチーム】対【怨魔体に選ばれた者のチーム】の場合は、お互い13の【オーブ】を持っているので、相手の13の【オーブ】を先に消失させた方が勝利となる。
というものだが、もちろん準備不足などで13または24の【オーブ】が揃っていない相手の場合は、相手の【オーブ】を全滅させた方が勝利となる。
【オーブ】を消失させる方法は、自分の【作品】の【世界観】が相手の【作品】の【世界観】を塗りつぶしたり、相手の【作品】の【世界観】最強の存在を倒すなどした場合にそれが肯定される。
具体的な勝負方法については対戦相手と応相談という形で対戦相手同士の裁量にゆだねられるという割と自由なバトルになっている。
1回戦については以上となる。
2回戦については、1回戦において【オーブ】が一部、消失している場合が考えられるので、1回戦と同じ戦い方は成立しない。
よって、2回戦は、【オーブ】の奪い合いとなる。
簡単に表現すれば、【作品】の【世界観】をチームメンバーに投影させて、勝負して、【優劣】を競う。
それで【主従関係】を決め、勝利した【世界観】は敗北した【世界観】を【属化】させて奪えるというものになっている。
それで、相手が負けを認めさせるか、相手の【オーブ】がゼロにさせた方が勝利という戦いになる。
準決勝については、【総力戦】となる。
その時点で【所持】している【オーブ】の【世界観】を全て混ぜて【コラボ作品】として、ガチンコで1軍対1軍の総力戦を行い、相手の【コア】と指定した【何か】を奪った方が勝利となる。
最後の決勝戦については、その時点で所持している【オーブ】の【世界観】の中から選び抜いた【13キャラ対13キャラ】の7勝先取戦、つまり先に7勝した方が勝ちと言う【代表戦対決】となる。
それで、【逆転参戦方式】の【参加者】で【優勝者】がまだ出ていない場合、【覇王】として選ばれるという【スピード重視の勝負】となる。
16チームの戦いの内、1組でも勝負を長引かせる戦いがあったなら、この【順転参戦方式】では、【覇王】は誕生しないという厳しい条件の戦いとなる。
その条件で、まずは、それぞれの組み合わせで【1回戦】を行うために、【現実世界】・・・では無く、【神魔】の用意した【対戦用】の【異空間】へと【順転参戦方式】の参加16チームは転送された。
彼等は、自身の身代わりとして、【活動代理体】を【現実世界】に残し、決戦の舞台へと向かったのだった。
これにより、【現実世界】の【時の流れ】とは【別の時間軸】で【物語】が進む事になる。
【選ばれし者】達の戦い、【覇王杯/オーバーロード・カップ】は始まったのだ。