第八章13 【覇王杯/オーバーロード・カップ1回戦/第1試合】10/マルチナチームの作戦タイム3
【アナザー・マルチナ】の作った13作の【小説】の話を聞いたメンバーは、どの作品を選ぶか話し合って決めることにした。
【ジェルゲル】は、
『やっぱ、生き物みたいなロボットが面白いから、【メカニック・イート】が良いと思うよ~』
と言った。
それに対する異論を言う者は居なかった。
相談の時間は1時間である、【作品】で迷っている時間は無いと言う事である。
大事なのは13のミッションをどうするかである。
【メカニック・イート】の13の【ミッション】をどんなものにするかで多少議論になったが、これも割とすぐに決まった。
13の【ミッション】は、
【ミッション01】/【大型基地破壊命令】、
【ミッション02】/【要塞破壊命令】、
【ミッション03】/【エースパイロット機体撃破命令】、
【ミッション04】/【作戦阻止命令】、
【ミッション05】/【捕虜奪還命令】、
【ミッション06】/【合流戦】、
【ミッション07】/【テストパイロット兼開発設計提案】、
【ミッション08】/【ドッキング指令】、
【ミッション09】/【隠密作戦指令】、
【ミッション10】/【部隊殲滅命令】、
【ミッション11】/【停戦交渉】、
【ミッション12】/【敵戦力奪取命令】、
【ミッション13】/【最終兵器破壊命令】、
となっている。
詳しくは現時点では不明だが、【メカニック・イート】を使っての【ミッション】となる。
これは、相談して、作中のどの【部分】をミッションにするかを決めた事になる。
【マルチナチーム】は自信に満ちている。
【たかが人間のチーム】に負けるつもりは無いと思っているのだ。
それが傲り高ぶりなのか実力を伴った自信なのかは結果で判断するしかない。
双方のチームでの相談が終わり、双方のチームで展開する【作品】が発表された。
【能活チーム】は、【スポーツウルトラマックス】、
【マルチナチーム】は、【メカニック・イート】となる。
それぞれの【作品】に簡単な【世界観】も発表され、続いては、チームメンバー6名ずつがどの【ミッション】に挑むかの発表がされた。
【能活チーム】の【スポーツウルトラマックス】に対しては、
【ミッション01】/【MHBC(マルチバース・ハイパー・ベースボール・クラシック)のリーグ優勝】、
野球のスケールをアップさせた超強化型ベースボールで【多元宇宙】の好きな【宇宙】の【リーグ】に所属し、その地区(宇宙)のリーグ優勝をするミッションに対して挑むのは巨人の男性【ゴグマゴグ】、
【ミッション02】/【UMC(ウルトラ・マルチバース・カップ)の優勝】、
サッカーのスケールをアップさせた超強化型サッカーで【多元宇宙】を舞台に優勝するミッションに対して挑むのはリザードマンの男性【レプトイド】。
【ミッション03】/【MBA(マルチバース・バスケットボール・アソシエーション)の優勝】、
バスケットボールのスケールをアップさせた超強化型バスケットボールで【多元宇宙】最大のプロリーグでリーグ優勝をするミッションに対して挑むのはスライムの女性【ジェルゲル】、
【ミッション04】/【ALL GRAND SLAMを達成する】、
テニスのスケールをアップさせた超強化型テニスで【多元宇宙】のメジャーな100大大会全てを制覇するミッションに対して挑むのはミイラ女の【マミー】。
【ミッション05】/【バレーボール・マルチバース・ネーションズ・リーグで優勝する】、
バレーボールのスケールをアップさせた超強化型バレーボールで【多元宇宙】の最大の大会を優勝するミッションに対して挑むのは人食い箱の【ミミック】、
【ミッション06】/【BMF(バドミントン・マルチバース・フェデレーション/多元宇宙バドミントン連盟)の大会での優勝】ミッションに対して挑むのはドワーフの男性【ドヴェルグ】、
となる。
それが終了してから残る7つの【ミッション】の内、【アナザー・マルチナ】が挑むのは、
【ミッション10】/【ヘクトスロンの100の競技全てで1位を取る】、
【デカスロン/十種競技】を100種目にした【ヘクトスロン】の競技全てで1位を取る。
【ミッション11】/【ダークネスボールの世界大会での優勝】、
【ダークネスボール】という完全に闇の状態で目隠しをしたまま、自陣にボールを最も多く集めるという新競技で優勝する。
【ミッション12】/【サーチボールの世界大会での優勝】、
【サーチボール】という無数の【ボール】の中から指定された【ボール】を見つけ出して自陣に持っていくという新スポーツで優勝する。
【ミッション13】/【新格闘技MKO(MISSION KNOCK OUT)で最高難度のミッションコンプリートする】、
の順番に挑む。
チームとしての自信からか、さも適当に選んだかの様にメンバーは最初に提示された6つのミッション、リーダーの【アナザー・マルチナ】は最後に提示された4つのミッションをクリアして勝利すると宣言した。
対して、【能活チーム】は、
【ミッション01】/【大型基地破壊命令】ミッションに対して挑むのは【職務遂行能力(業務遂行能力)】を買われ、【能活】の参謀的な役目を果たしている男性で【能活】からは【セバスチャン】と言う名前で【ロールスロイス】の運転手もしている【瀬羽 桃一郎】51歳、
【ミッション02】/【要塞破壊命令】ミッションに対して挑むのは応援する者が成功すると言う【オタ活/推し活】としての【能力】を認められた【中山 翼】27歳、
【ミッション03】/【エースパイロット機体撃破命令】ミッションに対して挑むのは業務中、8度も【オレオレ詐欺】や【広域強盗】なども捕まえた経験を持つ正義感の申し子、【倉田 将都】42歳、
【ミッション04】/【作戦阻止命令】ミッションに対して挑むのは【女優としての才能】を【能活】に評価された【島城 巴】24歳、
【ミッション07】/【テストパイロット兼開発設計提案】ミッションに対して挑むのは【元セクシー女優】をしていたが、【人タラシ】の【力】を認められた【ナンバー1キャバ嬢】/【綾碕 希望】33歳、
【ミッション08】/【ドッキング指令】ミッションに対して挑むのは引っかけ問題を出すのが得意な【クイズ出題者】、【岩崎 明】33歳、
が挑む予定である。
その後でチームリーダーの【能活】が
【ミッション10】/【部隊殲滅命令】、
【ミッション09】/【隠密作戦指令】、
【ミッション12】/【敵戦力奪取命令】、
【ミッション13】/【最終兵器破壊命令】、
の順番に4つのミッションに挑む予定にしているという。
双方のチームの【ミッションチャレンジ】の予定が発表された所でいよいよ最初の勝負が始まる事になる。
おさらいとなるが、双方のチームで【ミッション】に失敗出来るのは、メンバー1人に対して3回までとなる。
失敗した場合、【キャラクター】を変更して、挑むことを認めるが、3回やられたらそのメンバーはゲームオーバーとなる。
そのメンバーがクリア出来なかった分は他のメンバーが替わりにやる事になる。
6つのミッションをクリアする前にメンバー6名全員が使用キャラクターを使い切ったらこのバトルはその時点で敗北になる。
その後のリーダーも使用できるキャラクターは7キャラまで。
クリアする前に7キャラ全部使い切ってしまったらその時点で敗北が決定するというものになる。




