魔力伝搬とマジックストーン2
2.3 外部から魔力を入力した際の、MCS内における魔力の伝達方向とその挙動
MCSは外部から入力する魔力の性質によってその挙動を変化させる。主要魔法はM型とC型に分かれているが、この分類は「攻撃型」と「補助型」と呼ばれているものに対する分類と等しいと説明すると、一般的に理解が得やすいと考えられる。このいわゆる攻撃型に分類されているのがM型(Magic type)であり、補助型に分類されているのがC型(Core type)である。M型によって放たれた魔法の流れをM波、C型の場合をC波と呼ぶ。「MCS内のM層C層と分類されている理由は、内部に貯蔵されている魔力がM型かC型かに分かれているからである。
この内容を踏まえたうえで、実際に各魔力が外部から加えられた際のMCSの挙動を見ていく。以下は実際に外部から魔力を加えた際のMCSの挙動である。
図3 魔力を入力した際のMCS概略図
上図の通り、M層に外部からM型の魔力を流すと反発したM層内の魔力が結合面に向かって移動し、C層に含まれる魔力と結合しあう。そのため、欠乏域が消え、外部からの魔力をそのまま外部に向けて通すことになる。一方M層にC型の魔力を通すと、M層内の魔力が外部に向かって引き寄せられ、欠乏域が増大する。そのため、外部に発射される魔力は著しく減衰するか、発射されない。入力層が逆になった場合は、図とは逆の挙動をとる。