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透明探偵物語  作者: アマノヤワラ
12/14

○≧≫12≪≦● 【高校2年生の“男子”が深夜0時から始める趣味】

≈≈≈


≈≈≈


 (つむぐ)の家から帰ったオレは、母親が作った晩飯を食った後自室に()もり、しばらくフルトヴェングラーのCDを聞いてゆったりと過ごした。半日も(つむぐ)に振り回され疲弊(ひへい)し切ったオレの神経を、旧ドイツで録音された交響曲がゆっくりと解きほぐしていく。

 


「……しっかし、今日は色々(イロイロ)あって疲れたなっと」


 わざとらしく一人つぶやき、オレは一回部屋の中のタンスをチラッ…と見る。タンスの中にはオレの『趣味の小道具』が入っている。


 こんなストレスのたまった日には、思いっきり『()()』をやってリフレッシュするに限るのだ…


 机の上の置き時計を見ると、深夜0時。


 『()()』を始めるのにいい時間帯だ。


 オレは自分の部屋の中なのにキョロキョロと周りを見回したあと、厳重に部屋のドアの戸締まりを確認し、窓に鍵をかけカーテンを二重に閉める。


「……よし。やるか」


 一発気合を入れたオレは、小一時間ほど『()()』に時を費やすことにした。この『趣味の時間』は変な幼なじみを持つオレにとって、唯一の心安らげる時間である。



………小一時間後………



「……ふう。よし!」


 『趣味の時間』を終えたオレは、いそいそと『後片付け』を始める。『()()』に使った『小道具』たちをタンスの一番奥の鍵付きスペースに押し込み、また(かぎ)をかける。


 この『オレの趣味』のことは(つむぐ)にも(おや)にも話していない。むしろ、今後だれにも話すつもりはない。


 机の上の置き時計を見ると深夜1時を回っていた。


「そろそろフロ入って、寝るか」


 『趣味の時間』を終えてフロに入ったオレは、やがて安らかな気持ちで自室のベッドで眠りについた。



…To Be Continued.⇒13

≈≈≈


≈≈≈

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