コラッツ予想2(8)回数が予想できない訳
例えれば、遠くの目的地に行くのに随所に信号機があるとしよう。
目的地から遠いところほど赤信号の間隔が長いとする。
1000と100では100の方がはるかに短いということだ。
信号に運よくかからなければ一瞬で到着する。しかし、最悪信号に引っかかり続ければ到着時刻は予測できない。
あるいは、豆腐屋に行こうとして運よく流しの豆腐屋に出会えたらそこで買い物は済んでしまう。
2進と3進の世界でこのような不確定事象が生じてしまうので、予測ができないのである。
1というビットは桁上げしてくれるジョイントでいわば増幅器のようなものである。それがいつどこで現れるか予測する手段がないので回数が特定できないのである。
今回の証明も、回数は予測できない。
最大なら
(3^T)/2
Tは最大桁位置
ということぐらいである。
これは演算上でまったく1に出会わない場合である。
しかし、実際には計算途中で1に出会うので、その度に2倍のブースターを手に入れているようなもの。
さらには010101のように惑星直列のような状態になれば一気に桁が縮む。
今回の証明も、回数を稼ぐために1回で2+2/3としているが、この2が演算途中で1となるか0となるかは本来は解っていない。
なのですべて+2のままだとすると
収束はしない。
しかし、すべてのTにおいて
3^T
に現れる1(補数の0)の数はT+2を超えないのでT回以前に収束することが予想される。
演算自身が
100...00+1(2)
を作り出すので
どんなに桁が大きくなっても
どこかで
11(2)=3
のようになるのである。