第6話 お世話A Iの活躍
第6話 お世話A Iの活躍
再び、アテラ星系管理する空間
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BBは、2体の魔物を観測している。
「2体の魔物は緑の世界樹の上空付近で格闘後、南へ進路を取りアカロバ村付近で格闘。
この時、銀龍は槍の穂先状の銀色に輝く物を数発、黒蝶に放つ。
穂先状の物は、黒蝶の羽根貫く、黒蝶はバランスを崩すが飛行に影響無し。
黒蝶の尾状突起から風魔法の発動を感知、障壁魔法か、いや黒蝶のスピードが上がった。風を噴射している。
移動速度が上がる、進路はさらに南へ、銀領は追従する」
BBは続けて、被害報告。
「アカロバ村人達は世界樹の結界内に避難、人的被害なし、結界外の家、畑は毒に汚染される」
BBは、ミツバ達もアカロバ村人も無事で安堵した、(サトルさん達に悲しい報告しなくて良かった)と思った。
分析班デンリーから報告します。
「銀龍から放たれたブレスはミスリル粒子と判明。
銀色に変色した鱗粉は、ミスリル粒子が固体化した物。
さらに、穂先状の銀色の物もミスリル金属。以上」
BBがデンリーと全AIに念話を送る。
『世界管理者に報告する時は、お世話A I_4号デンリーと言って、世界管理者のじいさんは、名前を覚えられないから 』
『BBもアップルがいなくなって、苦労するね』
『まったくだよ、じいさんが覚えているのナビ、アップル、たまにBB、全部覚えるの何年かかるか?』
『デンリーは、100年超えると思うな』
『同感』と全AIから賛同の念話が届く。
魔物解析班、お世話A I_5号イアリーから報告
「アーカイブからアルステア星系、5匹の龍と不死蝶、単語を発見。以上」
BBは、雑談を思い出し、念話でカリーに尋ねる。
『カリー、アルステア星系のお世話AIとまだデータパスは繋がっているか?』
『BB、繋がっているよ』
「お世話A I_2号BBより世界管理者に要請。アルステア星系の世界管理者にアーカイブのアクセス許可と協力を」
世界管理者は、思念通信でアルステア星系の管理者と連絡をとる。
BBに向けて
「アルステア星系アーカイブのアクセス許可とお世話AIの協力を取りつけた、
亜空間データパスの設定に時間は、かかるか?」
「お世話A I_3号カリーが亜空間データパス設定済み」
世界管理者は、笑み浮かべながら
「BB随分と手回しがいいな」
BBはここは無視が正解と計算して、お世話AIに指示する。
「魔物解析班、相手側のお世話AIと協力して魔物の正体、スキル、弱点などを調査の事。カリーはデータパスを解析班に渡せ。以上」
BBは魔物の観測に戻る。
「魔物はさらに南に進行、クローバー王国のバンドル領への脅威は無し」
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「黒蝶は、基本戦闘時に黒の鱗粉を撒くと推測。
前側の羽根2枚、表翅の中心からやや外側に直形1mの白い鱗粉ある。
解析班は、この推測が正しいかどうかと、白い鱗粉が何かを追加調査せよ」
・
「魔物達は孤を描きながら進路を西に変えクローバ王国王都への脅威度が大」
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「クローバ王都王都付近で黒蝶を追いかけていた銀領の翼の魔力が上がり、銀領は急上昇し、黒蝶の斜め上から槍の穂先状の物を数発、黒蝶に打ち込む。
穂先状の物の1本は、後側の羽根黒蝶の裏翅に辺り、風魔法が停止。
黒蝶は、バランスを崩しながらも西へ移動」
BBは王都の被害報告。
「穂先状の物の何本かは王都に飛んだ模様、被害の詳細不明。
攻撃を受けた黒蝶は、再び黒の鱗粉を撒き始め、一部王都に飛んだ模様、被害は
現時点では不明」
お世話A I_3号カリーから報告。
「黒蝶がこのままの進路で進むと、サトルさん達と遭遇の可能性大」
BBはこの報告を聞いて
「サトルさん達と魔物2対と三つ巴の戦闘又は、毒に侵される可能性がある、魔物解析班は、解析いそげ」
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BBは再び魔物の観測する。
「魔物2体は、クローバ王国開拓村南で格闘を始める。黒蝶から黒い鱗粉を撒き始める。
黒い鱗粉は、開拓村に流れて行き外にいた村民は毒の侵される。助けに行った者も毒を受けて倒れる。
サトルさん達は開拓村から北の街道で異変を感じて毒の防御をする」
世界管理者にナビから思念通信が入る。
『ナビです、世界管理者様は2体の魔物の事はご存じと思います、
サトルさん達は土魔法で周りを囲み、今は毒の影響を受けいません、
魔物に関する情報と解毒方法をお教えください』
『ナビ、今 ,分かっている事は時空間振で亜空間ゲートが開き魔物が出て来た事、アルステア星系の魔物の可能性大との事。
こちらは、BB以下お世話AIが全力で魔物について調査している、分かり次第連絡を入れる』
『世界管理者様、お世話AIのみんな、お願いします』
『『任せろ、ナビ』』と念話通信がナビに届く。
ナビは、どのくらいの時間予備機として皆の仕事を見ているだけで、自分は必要な存在なのか、ずっと考えていた。
自分はただの予備、誰かが壊れるまで待つのが仕事、周りもそうな風に見ているのだろう思うと、悲しくて、言いようの無い疎外感があった。
(任せろ、ナビ)の言葉を聞いて、(お世話AIのみんなと仲間になっていたんだ)と思うと嬉しくなった。




