第4 話 アテラ星系管理空間のBB
第4 話 アテラ星系管理空間のBB
時間は、少し戻る。
ここは、アテラ星系管理する空間
床は1枚の直系8mの円形ディスプレイ覆われている。
ディスプレイを囲む台の上は、卵形のお世話AI_25台鎮座し予備機の場所には円形の穴が空いている。空中にはディスプレイが浮かんでいる。
円形のディスプレイ台の1箇所は2mの空間あり、世界管理者がいる。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
惑星イオナが落ち着きを取り戻し、お世話AI達は暇を持て余している。
お世話AIの3号のカリーは、隣のお世話AIー2号に声を掛ける。
「ブルーベリー何をしているの?」
ブルーベリーは、五月蠅なと思いながら
「カリーか、アップルが作成していた亜空間ゲートの移動プログラムのシューミレーションをしていたんだ、後、自分のことはBBと呼んでよ」
カリーは、不思議に思いさらに聞いてみる。
「BB このプログラム指示されて作っていないから、使用できないのになぜシューミレーションしているの?」
BBは面倒だな思いながら
「ただ、暇つぶしだよ」
カリーは暇つぶしの言葉に乗り、話を続ける。
「暇つぶしといえば、俺、アルステア星系のお世話AIと負けたら勝ちのリバーシしているんだ」
「お前も暇だね」
「まあね、魔素管理は、アップルの席に座っている量産試作機2号にやらせているからな、性能は俺達の数倍あるから有効利用しないとね」
「今は、AI機能制限を受けいるから良いけど、制限解除された今度はお前が使われる立場になるんだぞ」
「えーそうなの」
「量産試作機2号は、しっかり現状を記憶しているぞ」
「参ったな、どう・・
カリーが言葉を続けようしている時に突然アラートが鳴り響く
BBは、アラート原因を素早く調べ、世界管理者に報告する。
「時空間振が発生、惑星イオナの緑の世界樹付近に亜空間ゲートが8秒後に開きます」
BBは、続けて観測する
「巨大な魔力を感知、後6秒、世界管理者、指示を」
世界管理者は、巨大な魔力が緑の世界樹を破壊する事の影響を考え指示する
「全AI、対応策を進言せよ」
BBは1ナノ秒の間で計算し、進言する
「アップルの試作ゲート移動プログラム起動許可願います」
「BB座標指定できるか?成功の確率は?」
BBは間髪入れずに
「できません、上空1000mの移動時の成功確率99.99%、残り4秒」
世界管理者は、一瞬考えアップルを信じる事にした。
「プログラム起動せよ」
「起動・・・、処理能力不足、試作2号機の制限解除を進言、残り2秒」
世界管理者は、迷わず必要最低限の言葉で指示する。
「制限解除」
BBは、処理状況を報告する。
「プログラム実行、亜空間ゲート世界樹の直上1000mに開きました」
世界管理者から、安堵のため息が漏れる。
BBは、亜空間ゲートから出てきた巨大な魔力を観測して報告する。
「巨大な魔力の正体は、2体の魔物。
ドラゴンタイプ銀色の個体、ランク外と推測。もう1体は蝶形、黒い個体、黒い鱗粉を撒き散らす、毒の可能性大、ランク外と推定」
BBはさらに報告を続ける。
「銀色のドラゴン、仮称を銀龍とする、黒の蝶は、黒蝶と仮称。
銀龍と黒蝶は、エルフのアカロバ村方向に移動しながら格闘中。
銀龍のブレスが黒蝶の羽根当たり、黒い鱗粉は銀色に変色する、変色後鱗粉は剥がれ、黒色の鱗粉が現れた。黒蝶にはブレスが効かないと推定」
世界管理者は、全てのお世話A Iに指示する。
「BBは、2体の魔物を観測とお世話AIにJO Bを割り振れ、残りAIは、2体の魔物を調査、銀龍のブレス、黒い鱗粉、銀色に変色した鱗粉を分析せよ」
「「「了解」」」
先程まで暢んびりしていた空間が、いっきに緊張感に包まれる。