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第28話 最終話

第28話 最終話


この所サトルは、飛行船の工場の詰めて、土魔法LV7,錬金術,鍛冶スキルと膨大な魔力を駆使して試作機を作っている。

ミスラタイト魔導具は、ミスリル、アダマンタイト、魔結晶の投入配分の違いで

浮き袋、骨格、外皮、透明な金属等を作る事ができる。

形状は、全長10m、高さ5m、片翼5mのずんぐりとした全金属機体だ。

胴体上部の高さ3mの部分に浮き袋、翼の厚さ1mの中にも浮き袋が入っている。浮き袋には、ヘリウム供給の魔導具が取り付けてある。これにより機体を

浮き上がらせる。

下側2mに乗客10名の座席、食卓、ミニキッチンとトイレがある。

飛ぶ時は、ヘリウムを供給し数十cm浮き上がらせる。

翼のサイドの空気の噴射装置で上昇、噴射角度を変え翼に揚力を発生せた後、翼に下げた噴射装置で飛行する。


これをサトルは約1月で完成させテスト飛行を終わらせた。ある日。

コトリと久しぶりにリバーシをしていると、三日月が申し訳なさそうに

「カロンさん、コトリちゃん、昨日、繋ぎの者が来まして・・」

「お姉ちゃんどうしたの、お腹痛い?」

「そうじゃなくて、アカロバ村が不死蝶の毒で・・」

サトルは、食い気味に

「ミツバさん大丈夫か」

「いえ、はい、大丈夫です、結界の外の畑も家も毒に侵されて、ミツバさん達も村の人達も結界内に避難しています。

畑が使えないので、ロジネさん夫婦が必要な物を届けているようです」

「お兄ちゃん」

「分かった、ミツバさん達の所に一度、帰ろう」

サトルは、食料等買い、出発の準備をする。

サトル達は、何時もより早く起き、食事を食べて出発の準備が整う。

中庭にサトルはナビ、コトリと三日月達はアップルに乗る。

サトル達をロガス夫婦が見送りに家から出て来る。

ロガスからサトルに「気をつけてな、これを頼んだ」ロジネ宛の手紙を預かった。

マーサが「気をつけてね」と声が掛かる。

コトリが「マーサおばさん、ありがとうなの」と言って手を振る。


サトル達は、以前訓練した広場に転移する。

アイテムボックスから飛行船を出し、乗り移る。

アカロバ村まで直線で約1400km順調にいけば7時間で着くだろう。

1時間超でシーガスの町を通過し進路を東にとる、ここからは海の上だ。

コトリ達は高度約1000mから見る、町の風景を楽しんでいる。

お昼は後部に備え付けた食卓に座りホットドックで簡単に済ませる。

やがて、港町トミラが見て来る、ここ迄来ればアカロバ村まで1時間ちょとだ。


三日月達6人は「月光様に報告と家で休暇を取りたい」言うのでアップルに乗せ、クローバー王国の王都近くへ転移させた。

三日月が転移する前にサトルに

「私達は、お使い様と巫女様の護衛ですから、ドワーフ国に戻る時は必ず連れて行って下さい」と念を押された。

「三日月、監視じゃないのか」

「お使い様、監視のつもりでしたが、ホワイトグラージ遭遇以降は護衛でしたよ」

「ごめん、特に桜と向日葵は大変だったな、帰りも護衛を頼んだよ」

「「「了解」」」

アカロバ村上空について、驚いた。畑も家も毒で黒く変色している。

コトリは、一瞬悲しそうな顔をしたが

「お兄ちゃん、キララにお願いして毒を消しもらうの」

「コトリちゃん、ナビに乗ってキララに毒を消す所を教えてあげて」

「うん、分かったの」

コトリは、ナビに乗ると村の上空に転移する。

コトリの頭から飛び立ったキララは5mの大きさになり翅を白くして、コトリを追いかけて解毒の鱗粉を撒き始める。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

エレンとエレノアが空を見上げて指を指して

「大きな鳥さん?」「鳥さんだよね」

カンナは、その声を聞いて空を見あげる。太陽が反射して白く見える物体を見て

黒蝶を思い出して「よかった白で」

見上げている空から急に板状の物が現れて、毒に侵された畑の方に飛んで行く

カンナは、サトルから貰ったメガネを掛け、望遠機能を使う。

(ナビ?コトリちゃん?コトリちゃんだ)

カンナは、畑仕事している、ミツバを大声で呼んだ。

「ミツバさん、コトリちゃんが帰ってきた」

カンナは空に指を指して「ミツバさん、コトリちゃん」

ミツバもメガネを掛けコトリと確認すると結界の淵まで駆けて行く。

結界の淵までたどりついたミツバは、コトリ達を追いかけるように白い蝶が白の鱗粉を畑や家に撒いているのが目に入る。

カンナがエレンとエレノアと手を繋ぎミツバの元に来る頃には、黒く変色した大地は元の色をとり戻した。白い蝶の姿が小さくなりコトリの頭に留まる。

その大地に鳥のような形の大きな物体が降りて来た。

コトリはその物体の横に降りると手招きしている。

降りて来た人と手を繋ぎ結界の方に歩いて来る。

ミツバは、結界から飛び出し「コトリ、サトルさん」呼びながら駆け寄って行く。

コトリも気がつき走って行き、ミツバに抱きついた。

コトリは(ふわふわだ)思い「お母さん、あのね・・・・」

第 2 部 オデリア大陸編 終わり。

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