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第17話 サトル達、アリス、銀龍、不死蝶

第17話 サトル達、アリス、銀龍、不死蝶


グラージの襲撃に後は何事もなく、翌日の夕方にシーガスに到着した。


サトル達は、渡り板を降りる、そこにゴルバが待っていた。

「旅の商人カロン、随分世話になった。礼を言うぜ、ありがとう」

サトルは、笑顔で、

「船長、世話なった。風呂付きの宿を教えてくれ」

ゴルバは、自分が務める商会が経営する宿を紹介する。

「シーガスで泊まるなら、この港一番のシーサイドにしな、すぐそこの白い建物だ」

「ありがとう、じゃなまたな」

サトル達は、三日月達を見て

「三日月、宿代奢るから一緒に泊まるか?」

三日月は、(良し風呂に入れる)と思い

「部屋が別々なら」と軽くサトルをいなす。

コトリがニコニコと

「コトリは、今日は、桜お姉ちゃんと寝るの」

「コトリちゃん、お兄ちゃんとは嫌なの?」

「違うの、桜お姉ちゃんのお胸は、ふわふわで気持ちいいの」

桜の顔が真っ赤になる。

夕飯を食べ、風呂を済ませたサトルは、コトリに頼む。

「コトリちゃん、三日月お姉さん達に渡す物があるから暇になったらこの部屋に来て言ってね」

「うん、わかったの」

コトリはトコトコ歩き三日月たちの部屋に行く。

三日月達がサトルの部屋に集まる。

「三日月、桜、ツツジ、皐月、楓、向日葵、世話になった。みんなが居なければあの厳しい状況は、乗り切れなった、改めて礼を言う。ありがとう」

「コトリといっぱい遊んでくれて、ありがとうなの」

三日月が

「お使い様とコトリ様が助けてくれなければ、毒でどうなっていたか分かりません。そして、大勢の人を助け感謝され、美味しい物を頂き、魔法を教えてもらいました、私たちは、感謝しています。そして」三日月達は声を揃え

「「「ありがとう、お使い様、コトリ様」」」

サトルとコトリはみんなの顔を一人一人見る。

「三日月達が無事に旅が続けられるようにと思いこれを渡す」

携帯コンロ(稼働時間は約30分、2ー3時間後休ませれば何度使える)

ラーメン用なべ

インスタン麺(みそラーメン、塩ラーメン、そば、うどん、カレーうどん)

魔導ボトル(冷水、温水70° 200ml 水回り魔導具の機能限定版)

インスタントスープの素✖️10(塩味、魔導ボトル温水70°入れ使用)

紅茶1パックとスティック砂糖1パック( 同上 )

飴玉(10個/袋 ✖️5)、胡椒ひと瓶、チョコレート1箱

世界樹のシーツ(保温、体力回復効果)

世界樹のロープ(縛った者の魔法を阻害)

「アイテムバックに収納して、チョコレートは初めてだよね、この1箱で味見して見て、非常食にもなるから」

コトリがすぐに口に入れる。

「やっぱり美味しい、お兄ちゃんは、あんまりくれんだよ」

三日月達も口に入れ、なんとも幸せそうな顔している。

「次に武器を渡す、三日月達が持つショートソードを出して。空気圧縮弾を付与するから」

三日月達のショートソードに付与していく。

「射程10m、近接戦闘で使うと良い。ただ、自分の魔力を使うので注意すること」

「次は拳銃、徹甲弾を12発撃てる。威力は急所に当たるとオーガも倒す、使い方は三日月に聞いて。撃ち尽くしても数時間後には再度撃てる」

「最後に緊急時用として、魔導キックボードを渡す。速度は30km、最高高度50m、稼働時間は連続1時間。魔力を使い果たしても数時間後再度使える。

左のグリップで高度を調整する。

拳銃と魔導キックボードは個人認証しているから他人には使えないからね。

アイテムバックに仕舞って」

「お姉ちゃん達、コトリからはこれをあげるの」

コトリがアイテムバックから、中級、初級の回復薬と解毒薬、不死蝶の解毒薬を

とり出して渡す。

「「コトリ様ありがとう」」

「お使い様は、なぜここまでしてくれんですか?」

「もう、三日月達は家族みたいな者だし、俺は小心者だからね、何よりコトリちゃんが君たちに何かあると悲しむ」

三日月達にはすでに両親がいない者、片親な者達。家族の言葉を聞いて目に涙が光る。

「私達は、必ずみんなで帰ります。約束します」

サトルは三日月の決意を聞いて安心する。

「最後に1つ忠告する、もう少しと思った時は、引き時だ、無理をするな」

「「はい、わかりました」」

三日月が済まなそうに

「あの・・お使い様の監視は、継続との命令を受けていまして・」

サトルは、明日でお別れ思っていたので驚いて食い気味に

「えー、そうなの」

「はい、桜と向日葵がお使い様について行きます」

桜と向日葵は、今、知り、小さくガッツポーズをする。

コトリは、ニコニコして「やったーふわふわさんだ」と言う。

翌日、三日月達は西のハイエルフ国に、サトル達は北のドワーフ国へ歩き出す。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

ここは、港町トミラ


アリスは、失意を抱え重い足どりで渡り板を歩く

船長のゴバンが片膝を立て迎える。

「アリス王女様ご利用有り難うございます。お部屋を一新致しましたので御満足を頂けると思います」

この口上聞いていたカーラーが皮肉を言う

「料金が倍になった部屋を見せて貰いましょうか」

アリス達はドアを開けた瞬間に目を開く。

さっき迄の濁った塩の匂いが、ドアを開けた瞬間に森の中にいるような錯覚を覚える。

壁も床も天井も家具も新品になったように磨き上げられている。

その様子を見ていたゴバンは、さも謙遜した口ぶりで

「ご満足を頂けたようで、安心しました。では失礼します」

アルスは微笑みを浮かべ、呟く

「この狭い空間は、何故か安心できる、さっき迄の重い気分が軽くなったわ」

その夜、アリスの部屋から話し声が聞こえる。

「アリス、無理をさせてごめんなさい」

「いいえ、私が望んだことです」

「あら、綺麗な空気を出すこの箱にも四つ葉のマークがあるわ。

アリス、誠実の門に描かれた言葉を見ましたか?」

「いいえ、四つ葉のマークは覚えていますが」

「門には、人族が(誠実)に手を差し伸べればと描かれていて、先の門に希望と描かれていたわ。

私はね、今気がついたの、私達が誠実に話していれば希望があったと」

「そうだたかも・・・」

サトル達から10日遅れて、アリス達はシーガスについた。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

時間は少し戻る

ここは、アテラ星系管理する空間

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

分析班お世話AI_4号デンリーから報告

銀龍達の通信コード解析完了、念話通信が可能です。


世界管理者がBBに指示する。

「BBよ、銀龍、不死蝶と同時通信、彼らに現状を知らせろ」

「了解」

『こちらアテラ星系管理室お世話AI_2号BB、銀龍、不死蝶が現在置かれた状況を説明する』

銀龍が驚いた声で

『ここは、アルステア星系内の星ではないのか?』

『そうだ、アテラ星系の惑星イオナだ、銀龍、質問の時間たっぷりあるからまずは、こちらの説明を聞いてくれ。頼む、不死蝶も』

『『了解』』

『君達は、突然開いた亜空間ゲートに飲み込まれ、時間と空間の間に閉じ込められた。数千年後に偶然、ゲートが開いた先はこのイオナ星だ。

残念だが、時間を遡りベルヘルトに戻ることは出来ない。また、現ベルヘルトにも戻れない。アテラ星系世界管理者からお言葉がある』

『銀龍、不死蝶、こんな事態になり、残念だ。

現在のアルステア星系の世界管理者からの命令を伝える。

(現時間を持って、ベルヘルト星の脅威魔物の駆逐任務は終了する。ご苦労であった。ベルヘルトに帰すことができず、済まない)以上だ。


魔法世界統括管理者と相談の結果、君達の今後についての話をする。

地上で営みを行う者に脅威を与え無ければ、自由にして良い。又、自壊プログラムを自分自身の判断で発動できるようにした。以上だ』

『こちらBB、銀龍、不死蝶、質問をどうぞ』

『こちら銀龍、魔物を狩って良いか?どうぞ』

『地上の民に迷惑な狩方をしなければ問題ない』

『こちら、不死蝶、豊穣の鱗粉を撒いてもいいですか?どうぞ」

『生産物のバランスが崩れ、争いの種になる可能性がある。どうして撒きたい時は、私BBに相談してくれ。どうぞ』

『こちら、銀龍、俺に槍を刺した人は何故止めを刺さなかったか?わかるか?」

『彼の名前はサトル、地上の民の間では精霊様のお使い様と言われている。

彼もお前達と同様に亜空間ゲートに吸い込まれ科学世界の銀河系から来た。

彼曰く銀龍の目を見て、悪い奴に見えなかそうだ。だから治療迄したようだ。

どうぞ』

『こちら、銀龍、俺が悪さをすると、サトルが殺しにくるのか?どうぞ』

『それは無理、彼の最大攻撃魔法は土魔法LV6、剣術LV2、身体強化も低い

どうぞ』

『こちら、銀龍、そんな奴に負けたのか。どうぞ』

『彼には、お世話AIのナビとアップルが魔道ボードでサポートしている。3人の力を合わせた結果だ。どうぞ』

『こちら、銀龍、なんとも愉快な話だ。質問は以上』

『こちら、不死蝶、私も今のところ思いつかない、銀龍へ、あの針の攻撃痛かったわ、貸しだからね。質問は以上』

『不死蝶、狂乱状態とはいえ、済まなかった。以上』

『BBから2人に御節介をやく、困ったことがあったら、私BBかサトルに相談してくれ。特にサトルは、お人好しだから一緒に考えてくれる、サトル達への通信コードを渡す。あと、サトルが困っていたら助けてやってくれ』

『こちら、銀龍、借りがあるから良いぜ』

『こちら、不死蝶、私もいいわ』

『じゃ、2人とも元気でな。通信を終わる』


不死蝶はサトルに興味を抱いた。

(土魔法LV6の人間がミスリルの槍を銀龍に突き刺すなど考えられない。一度会ってみたいわね)


銀龍は感じた(世界管理者は最後のBBの発言を黙認した、世界管理の者達はサトルと言う人物を好ましく思っているようだ、何故だろう、通信コードを利用して様子を見てみるか、暇だし)


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