凛ッ!
この話はむずかしいのよね。だれがみても偽悪者のほうがカッコ良くて、最後までまもられつづけたら、それはもう、鬼ではないのではないかしら?赤鬼という名前ののびのびた、鬼の要素ゼロじゃね?青鬼は西部劇のヒーロー、妥当な有名どころじゃ「シェーン(そ、それはふるすぎてわかる人いる?あ、でも、いま西部劇そのものわかる人いねーか。あたしもネットサーフィン《死語というより命をもらってない系?》してようやっと調べられたのだわさ、イヤ、ほんと。あるいは映画研究会出身なふるい映画に詳しい子、とか?)」の主人公で、但しラストシーンのないシェーンにはなるんだが。「シェーン、カムバーック!」とは呼んでもらえず見送ってももらえずただ去ってゆく、それも人しれずという、よりハードボイルドな孤高の人。カッケーよね。ーーーなんの話やったっけ?もう本編はじめてよいかしら?でわ、はりきってどうぞ!。。。ん?
『青鬼の
絶滅危惧して世の中に
偽悪を晒した 気高い少女の』
これ書いたら駄目なやつかもしれませんが
青鬼っているでしょ?
いいカッコしぃの偽悪者の
赤鬼泣かせてあたまを撫でてやり
赤鬼怒らせては指さし笑ったり
とんでもない破天荒な彼なんですけど
立ち居振る舞いがけっこうスマートで
ちょっとイケメンだったりするもんだから
ギャルを中心にほとんどの村人から
好ましく思われていた。
根っこは優しくて
気が回るし人あたりもいいから
ほんとうに、みんなに好かれていた程なんです。
その青鬼が
トムってメリケンの本場ヤンキーといっしょに
クチャクチャがむ噛みながら
村人の家や神社や畑や田んぼを
荒らしまわったんだよ。
赤鬼は「どうしてそんなことするんだッ、
やめろー」ってメリケン野郎を
重点的にポカポカたたきたおした。
青鬼も最初はヤラレタふりをしていたが、
次第に腹立たしくなって、
ヤメダヤメダってこんなとこ
もういてられっかよ、ぼけが?
とあくたいついてどこかへ
逃げ出しちゃった。
あとに残った正義の赤鬼は
それから村人と仲良く助け合いながら
暮らしていったんだ。
青鬼の家には赤鬼への
置き手紙があって
赤鬼は消えた青鬼の家なんかには
行かないものだから
それに気づかず
青鬼と大の仲良しだった少女が
それを見つける。
内容は、赤鬼へのエール、がんばってやれよ、
じゃあな。
というもの。
を読んだ聡い少女はすべてを理解する。
で、冒頭の。
「絶滅危惧」の話になるんだ、
いまの話で青鬼は消えていなくなってるでしょ?
少なくとも「ここ」には
いなくなってるし、どこへ消えたかわからない。
つまり「ここ」は青鬼がいたけど、
いなくなった世界、
それでどの世界にも赤鬼のような不器用ものはいて
その場所から青鬼はえいえんに
いなくなりつづける。
そこに考えが至った少女は
今回出て行った青鬼のためでなくても
すべての青鬼のために
青鬼の真実を世界に伝えることにした。
世界にはこうゆう偽悪者もいるんですよ〜、
っていう。
その少女の意志と行為もまた
絶滅危惧的気高さを持ち合わせていた。
カッコいいことしてるヤツはみんな
絶滅危惧種なんだって 話しになるかな?
最後までお読み頂きありがとうございました。
ヒロインが子持ちの主婦だったんですよ。いや、まだシェーンの話ですがね、それでというわけでもないんですが、悲恋なんですよね。最後。あたりまえでも。で、この青鬼大好き少女はその点自由ですからね〜。おっかけちゃいそうですね〜。それはまた別のお話し。ちゃんちゃん。。。