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序章


白。白。白。

目覚めたらそこは何も無い白い世界。いや、何も無いという表現は語弊を招く。上を見あげれば雲があるし、雪が舞っている。地面には大量に積もった雪がある。まぁ手っ取り早くいえば一面銀世界といった方がいいだろう。


ふかふかの雪のベッドで倒れていた体を起こし改めてここをぐるりと見渡してみる。


「・・・ん?」


ちょっとまて。


まてまて、あれ?どこここ??さっきまで俺家にいなかった?家にいて、スマホでゲームしながら勉強してたよな。で、疲れてベッドで横になってスマホしてた。


「あ、夢か!」


バカじゃん俺。そのまま眠ってしまったんだろう。ここは夢です。夢の世界で夢だと自覚するのはかなり違和感あるけど、寝ましょう。寝て現実に戻りましょう。寝る間も惜しんで勉強しなければならないバカな国試浪人です。はい。

スマホで遊んでたけど・・・


「さて、寝るか!」


再び俺はふかふかの雪の上に横になって目を閉じた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


まぁ、そんな直ぐには寝れないよな。体制を変えよう。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


寝よう寝ようと思うと逆に寝れなくなるやつだけどここは頑張って我慢。

目を開けたら負けると自分の中でルールを作りひたすら眠れるのを期待して入眠に集中した。

限界まで頑張り続けること3時間(体感)。さすがに痺れを切らし目を開けた。


「・・・何一つ風景変わってねぇぇ!」


例えば日が少し落ちてたりさ、何か変化あるだろ。だけど、微塵たりとも変わってない。果てしなく続く白き大地、降り続く雪。

何か自分からアクションを起こしてみないとこの状況を打破できなそうだ。


「はぁ、とりあえず歩くか。」


よいしょ・・・と、重い腰をあげ、気の向くままに歩いていった。少し気になっていたが、寒いという感覚は不思議とない。この雪の中を歩いてもたいして疲れないし、ふわふわと宙に舞いながら散歩している気分だ。

やはり夢の中だな、と苦笑し、進んでいくうちに見えた木へ向かって先へ先へと進んでいく。

やがて、俺は森にたどり着いた。


「森になってるのか・・・先が見えないな。」


俺が目覚めたところは開けた丘だったのだろうか、先ほどと一変して木々が所狭しと生えており先はかなり薄暗そうだ。が、どうせ夢だと思い気にせずに奥へと歩みを進めた。


「・・・ゥゥウ・・・」


いくらか歩いていると奥の方からうめき声が聞こえた。恐怖より好奇心の方が勝っていた俺はそのまま声のなる方へと急いで向かっていった。徐々に声がはっきり聞こえてくる。

とうとう俺は何か警戒しているかのように低い声で鳴いている熊に似た動物と出くわした。


(・・・・・・あ、目が合った・・・)


ヤバい、と思う同時にソレが猛スピードでこちらに向かってくる。夢であろうがなかろうが恐怖で体が動かない。


「・・・っ!!」







未熟者ですがよろしくお願いします!

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