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夢見る少女とゲーム好き少年  作者: 兎猫まさあき
三章目~発展期~
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二十話目

~たける視点~


(そろそろ、きよみにバイトをしていることを伝えなきゃな...)


俺は、そう思いながらも、きよみに言えずにいた。

俺はその気持ちのまま、バイト先であるミセドに向かった。

俺は、冬休み入ってすぐに、暇つぶしとしてアルバイトを始めていた。

働く日数シフトを冬休みの間は毎日に詰め込んで、時間は平日は17-23の6時間、土日祝は9-23の14時間働いている。

最近、目眩めまいが起こるのが多くなってきている気がする。

でも、俺は気にせずに働くことにした。


「おはようございまー...」


バタン!


...しかし、無理がたたったのか、知らぬうちに倒れてしまっていた。


俺が目を覚ますとそこは病院だった。

左手には点滴を打たれていた。


(あぁ...さすがに体がもたなかったか...クソ、明日から学校だっていうのに...)


俺は、後悔していた。

だからといって、シフトを減らす気は無い。

しばらくしてから、きよみが飛んできた。


(あ、バレたのかな...)


━━俺はそう思いながら、きよみと話す事にした。


「あ、きよみ...」

「たける、どうしたの!?」

「ごめん、ちょっとやらかした...」


きよみはびっくりした顔で俺を心配してくれていた。

俺は、きよみにバイトのし過ぎが原因で疲労が溜まり、体を壊した事を話した。

一切バイトのことを話していなかったため、きよみから酷く責められた。


「こんな事になるくらいなら携帯なんか契約してもらわなくて良かった!」


その中、きよみはそんな言葉を放ってきた。


「ごめん...」


俺は、きよみには申し訳ない気持ちでいっぱいだった。


「あ、あのね?私が言いたいのは、そこまでしてバイトをしないでって言いたいの。分かる?」

「あ、うん、一応分かってるよ」

「そう...なら良かったけど」


そんな気持ちが態度に出てしまっていたのか、きよみは慌てて説明してきた。

俺は、分かってるよと言って安心させる事にした。


それからきよみは、俺をた医者に話を聞きに行っていた。

医者から何を聞いたのかは知らないが、それからきよみは俺の傍に居てくれる事になった。

きよみから、バイトについて聞かれた。


~詳細~

・バイトは毎日やっている。

・平日は17時から23時の6時間と、土日祝は15時から23時の8時間━さっき、9時から23時の14時間していると言った。きよみには嘘をついてしまった━やっている。

・時給は平日:850円 土日祝:900円


このように、俺は毎日のように働いていたため、体を壊してしまった、と伝えてしまった。

きよみが、気を付けてやってと念を押してきた。


バイトの話だけであっという間に点滴が終わる時間になっていた。

医者がやってきて、点滴を外した後、帰宅許可がでた。


「もう、こんな無理なことはやめてね?」

「分かった。本当に心配かけてごめんな」

「ううん、たけるが大丈夫だっただけ良かったよ」


きよみが俺を家まで送る事になった。

帰る途中、きよみが俺の家の鍵が開いていた事を思い出したらしい。

俺はそれを聞いてから、急いで帰る事にした。

俺の家に着いてから、施錠をしっかりする約束を告げた後に、きよみは帰った。


(...きよみにやりすぎている事はバレないように気を付けないとな)


━━俺は、そう心に決め、明日からまたバイトをする事にした。

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