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ヒロイン登場

15歳になり、私は王都の全寮制の学園に入学した。

エドワード殿下も一緒だ。

「くれぐれも行動に注意して、俺に恥をかかせるな」と言われた。

辺境伯に求婚した事件がいまだに尾を引いているようだ。


さて、この学園は乙女ゲームの舞台とだけ思っていたけど…

国内の貴族の子女と優秀な平民を集めて、教育を行う事が目的の学園だ。

といいつつ、実態は就活や婚活の場である。


学園で良い成績をあげれば、官僚への道が開ける。

王族や上級貴族の子息に取り入り関係を築くチャンス。

婚約者の居ない貴族の子女が結婚相手を探すチャンス。


入学式、周囲を探す。乙女ゲームのヒロインは、ピンク色の髪だったはずだ。

金髪、銀髪、青色、水色、緑色、赤茶…派手な髪の色の生徒は多いけどピンク色は見当たらない。

ヒロインは入学しないのか?と思っていたら

「すみません!遅くなりました!」と大きな声がして、女の子が入ってきた。

ピンク色のお団子付きストレートヘアーという、何かうるさい髪型の女の子。

早く並びなさいと先生に言われて、走っていき…

向こうの方で、転んだらしく「キャッ」と叫び声が聞こえた後に、ざわざわとざわめきが広がった。

息子や娘が言っていた、ゲームでよくあるラッキースケベか?


学園生活が始まった。身の回りの事を全て自分でするのも…

元主婦である。楽勝だ。寝る前のスキンケアも欠かしません。

髪の毛は軽くとかすだけで綺麗にまとまる髪で良かった。


第二王子の婚約者ともなれば、頼まなくても人が寄ってくるものだ。

当然、貴族の子女とお茶会をする機会が増え、ピンク頭のヒロインの噂が耳に入る。


入学式では、列に並ぼうと走りこんで来た時に、騎士団長の息子にぶつかって倒れて、キスしちゃったらしい。本当にラッキースケベだった。

てか、女の子に衝突されて倒れる騎士団長の息子…大丈夫か?


他にも、宰相の息子や公爵子息…うちの兄と仲良く会話をする姿が目撃されているらしい。

貴族の子女がイライラしているのが伝わって来た。

全員、婚約者がいるんですけど…大丈夫か?

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